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[一言]
勉強になりました。土地も違えば文化も違い、営みが違うので木の役割も違うのですね。個性的な立地してるうちの国は世界観の構成を練るには参考にしにくいんですね。
  • 投稿者: あぶらあげ
  • 23歳~29歳 男性
  • 2018年 09月29日 17時19分
感想ありがとうございます!
正しくおっしゃる通りです。

日本は温暖な上年中湿潤な植物の成長しやすい環境が整っている上、土地が少なく人口が多いため、主要な四島では、近畿以西は奈良時代、近畿以東は平安時代までには一旦全ての地域がはげ山化して、そこから再生してきた森しか残っておりません。
例外は北海道位、と言われておりますが、白樺の分布から考えるとそれも怪しいです。

つまり、日本の森林は、再生しやすい、成長の早い木しか残っていないのです。そのため、文化の面では日本人の森林観は世界的に見て独特のものがあります。
『自然に還る』というような表現が溢れていることからも明らかですが、自然は放っておけば再生するもの、という概念を持っています。これは、杉や檜等の成長の早い木が身近にあるせいですが、生態学的には森林は簡単になおらないので、そこを勘違いしている専門家が日本には多かったり。

そういう訳で、日本は確かに林学的に独特の地域なので、あまり世界観の参考にはしにくいのですよね。
[良い点]
森の在り方や、林業の発展についてとても分かりやすくて良かったです。
異世界転移系の作品を書く方の参考になりそうですね。
[気になる点]
歴史や植生はあくまで地球基準であってヨーロッパ「風」の世界で魔法や魔物、異種族の存在する世界の中世の文明基準と仮定した場合の森や林業の状況を作者様の知識で組み上げてみたらどうなるのかとても興味があります。
  • 投稿者: 幸人
  • 2018年 09月29日 15時49分
感想ありがとうございます!是非参考にしてください!


中世ヨーロッパ『風』の魔法魔物異種族のいる世界観で森を描写するとしたら、例えばですね。

オークの木がドングリを供給するのを使って、毎冬モンスターの氾濫を起こさせるのに、変な理由付けが要らなくなります。それは確実に利用するでしょう。

林業を展開するとしたら、やはり杉一択です。それも、花粉が多いか臭いの強いものを使って、モンスターの近付きたがらない林を造ります。

どんな草木が生えているのかを固めておけば、魔力に頼らずともモンスターの分布や周期を決めることが出来るので、やりがいはありそうですね!
[良い点]
ありがたやありがたや。
全然知りませんでした。
ありがとうございます。

林業とか書く前に読めてよかったです。
  • 投稿者: C
  • 2018年 09月28日 23時37分
感想ありがとうございます!
蛇足になるかもで書きませんでしたが、ドイツの例だと、十世紀以前の製塩所の周りの森は完全に切り開かれてしまっていたようです。
それ以後になると、薪炭林が出て来ますが。

今エッセイは民俗学、風俗学上の資料を元にしているので、宗教や経済学辺りの視点から見ると、また違った林業の面が見えて来ます。
余力があるなら、是非調べてみてください。
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