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[一言]
こんにちは。
一気読みさせていただきました。
対象を指定するだけで効果の程度を選べない呪文。平時における適用を想定した文言を戦時に適用しようとして生じるジレンマ。非常に面白いアイディアですね。
勧善懲悪なラストでないことは、モヤモヤ感はありますが、現実的だと感じましたし、問題提起的な面があるかなと思いました。自分の幸せは他人がどうこうなることとは関係ないはずですからね。
その一方で、サワラギさんが罰せられたとき、マヒルちゃんが感じるのはハッピーなのか満足なのか安心なのか……ってのも興味あります。
呪術で人を傷つけた場合でも因果関係が立証できれば傷害の罪が成立するはずです。で、現実で絶望的な因果関係の立証部分を……ってのも面白いかなと。
傷害の罪は、親告罪ではないので、理屈の上では傷つけられた人の意思と関係なく成立するんじゃないだろうかと。その罪を罰するか否か、どのように罰するかとは別の問題かなと思ったり。
日本国憲法刑法 ⇒ 日本国刑法 かな?
刑法第二百四条――傷害ですよ! ⇒ 刑法第二百四条――傷害の罪ですよ! or 刑法第二百四条――傷害の罪! のように条文見出しそのままの方がいいかも。あ、見出しが短縮詠唱になるってのもアリかも知れませんね。
ありがとうございました。
続編があったら読みたいと思いました。
それでは。
こんにちは。
一気読みさせていただきました。
対象を指定するだけで効果の程度を選べない呪文。平時における適用を想定した文言を戦時に適用しようとして生じるジレンマ。非常に面白いアイディアですね。
勧善懲悪なラストでないことは、モヤモヤ感はありますが、現実的だと感じましたし、問題提起的な面があるかなと思いました。自分の幸せは他人がどうこうなることとは関係ないはずですからね。
その一方で、サワラギさんが罰せられたとき、マヒルちゃんが感じるのはハッピーなのか満足なのか安心なのか……ってのも興味あります。
呪術で人を傷つけた場合でも因果関係が立証できれば傷害の罪が成立するはずです。で、現実で絶望的な因果関係の立証部分を……ってのも面白いかなと。
傷害の罪は、親告罪ではないので、理屈の上では傷つけられた人の意思と関係なく成立するんじゃないだろうかと。その罪を罰するか否か、どのように罰するかとは別の問題かなと思ったり。
日本国憲法刑法 ⇒ 日本国刑法 かな?
刑法第二百四条――傷害ですよ! ⇒ 刑法第二百四条――傷害の罪ですよ! or 刑法第二百四条――傷害の罪! のように条文見出しそのままの方がいいかも。あ、見出しが短縮詠唱になるってのもアリかも知れませんね。
ありがとうございました。
続編があったら読みたいと思いました。
それでは。
卯田手石様
ご感想ありがとうございます。
一気読みとは嬉しい限りです。
『モヤモヤ感』を持たせてしまいましたでしょうか? 現実の裁判員制度のニュースを見る度に、人を裁くのはやはり難しいものだと感じます。それは創作の中とはいえ、マヒルも感じてしかるべきことだと考えています。その辺りを作者の力量不足で、マヒルの戸惑いや乗り越えるべき問題として昇華できていなかったのでしょう。反省点ですね。
『現実で絶望的な因果関係の立証』もいいですね。やりすぎると推理小説になるかもしれませんし、幼稚な立証だと失笑を買うだけかもしれませんが。間違いなく作者の力量から、後者の可能性が高いです。
多くの場面で条文の全文をマヒルが唱えているのは、まったくもって作者の字数稼ぎです。テンポを乱さない為にも、『見出しが短縮詠唱』も使うところでは使うべきでした。
他にも色々なご感想とご提案ありがとうございました。
申し訳ありませんが今のところ続きを書く予定がありません。今はできれば新作を書いて、何処かの新人賞に応募するのが先決となっていますので。
それではあらためてご感想ありがとうございました。
境康隆
ご感想ありがとうございます。
一気読みとは嬉しい限りです。
『モヤモヤ感』を持たせてしまいましたでしょうか? 現実の裁判員制度のニュースを見る度に、人を裁くのはやはり難しいものだと感じます。それは創作の中とはいえ、マヒルも感じてしかるべきことだと考えています。その辺りを作者の力量不足で、マヒルの戸惑いや乗り越えるべき問題として昇華できていなかったのでしょう。反省点ですね。
『現実で絶望的な因果関係の立証』もいいですね。やりすぎると推理小説になるかもしれませんし、幼稚な立証だと失笑を買うだけかもしれませんが。間違いなく作者の力量から、後者の可能性が高いです。
多くの場面で条文の全文をマヒルが唱えているのは、まったくもって作者の字数稼ぎです。テンポを乱さない為にも、『見出しが短縮詠唱』も使うところでは使うべきでした。
他にも色々なご感想とご提案ありがとうございました。
申し訳ありませんが今のところ続きを書く予定がありません。今はできれば新作を書いて、何処かの新人賞に応募するのが先決となっていますので。
それではあらためてご感想ありがとうございました。
境康隆
- 境康隆
- 2011年 07月11日 00時19分
[良い点]
発想が凄いと思いました。ストーリーも、文章もよかったと思います。
[気になる点]
ただ、、、
タクヤ君が、何の改心も無く終わるのは、物語として不出来だと思いました。
主人公マヒルが、最後まで刑罰――死刑を執行しなかったのも、法律と命をテーマにした物語としては、弱いと感じました。
作者様がどのような事を伝えようとしたのか。
最後の最後で、取り繕ったようにハッピーエンドに持っていったせいで、結局何もわからなくなりました。
作者様はどのような考えをお持ちかはわかりませんが、私は、死刑は大切な制度だと考えております。
タクヤ君は、誰かを直接殺すなりして、命の重みを知る。痛みを知る。そして、きちんと人間らしい心を取り戻した上で。
主人公マヒルは、人の死を体感して、人の憎悪にふれて、心の痛みを経験して、それを踏まえて、法に基づいた裁き(死刑)を与える。
法で裁くとはどういう事か、命を裁くとはどういう事か。
この物語は、それを語る事のできる作品だと思います。
そのためには、少なくとも上の二つの要素は抜くべきではないと思いました。
発想が凄いと思いました。ストーリーも、文章もよかったと思います。
[気になる点]
ただ、、、
タクヤ君が、何の改心も無く終わるのは、物語として不出来だと思いました。
主人公マヒルが、最後まで刑罰――死刑を執行しなかったのも、法律と命をテーマにした物語としては、弱いと感じました。
作者様がどのような事を伝えようとしたのか。
最後の最後で、取り繕ったようにハッピーエンドに持っていったせいで、結局何もわからなくなりました。
作者様はどのような考えをお持ちかはわかりませんが、私は、死刑は大切な制度だと考えております。
タクヤ君は、誰かを直接殺すなりして、命の重みを知る。痛みを知る。そして、きちんと人間らしい心を取り戻した上で。
主人公マヒルは、人の死を体感して、人の憎悪にふれて、心の痛みを経験して、それを踏まえて、法に基づいた裁き(死刑)を与える。
法で裁くとはどういう事か、命を裁くとはどういう事か。
この物語は、それを語る事のできる作品だと思います。
そのためには、少なくとも上の二つの要素は抜くべきではないと思いました。
伽藍洞様。
ご感想ありがとうございました。
物語として弱いとのご指摘。確かにそうですね。
魔法の呪文の代わりを法律の条文が果たすというギミック。
まさにこの発想から始まった小説ですので、法律面から見たテーマは消化し切れていないかもしれません。
戦争に巻き込まれているとはいえ、中心の登場人物は十六前後の少年少女達。
やはり法で極刑になるような展開は物語として選びませんでした。
取り繕ったようなハッピーエンドになってしまっていましたら、それはその方向で物語に納得させられなかった私の技量不足だと思います。
法律書とその知識を手にし、それをひけらかすことのできる万能感。鍛えた技と力で敵を倒せると信じる若い正義感。莫とした日常の苛立ちに身を任せ、普通という言葉をいいように利用するひねた心。いじめを受けた被害者だからどんな仕返しをしてもいいと考える弱い心。
ここら辺をもう少し掘り下げるべきだったかもしれません。
敵神官の死に拓也の責任があるのかないのか曖昧にしたことが、もしかしたら全体のテーマ性を希釈させたかと思っています。
では真摯なご指摘をありがとうございました。失礼します。
境康隆
ご感想ありがとうございました。
物語として弱いとのご指摘。確かにそうですね。
魔法の呪文の代わりを法律の条文が果たすというギミック。
まさにこの発想から始まった小説ですので、法律面から見たテーマは消化し切れていないかもしれません。
戦争に巻き込まれているとはいえ、中心の登場人物は十六前後の少年少女達。
やはり法で極刑になるような展開は物語として選びませんでした。
取り繕ったようなハッピーエンドになってしまっていましたら、それはその方向で物語に納得させられなかった私の技量不足だと思います。
法律書とその知識を手にし、それをひけらかすことのできる万能感。鍛えた技と力で敵を倒せると信じる若い正義感。莫とした日常の苛立ちに身を任せ、普通という言葉をいいように利用するひねた心。いじめを受けた被害者だからどんな仕返しをしてもいいと考える弱い心。
ここら辺をもう少し掘り下げるべきだったかもしれません。
敵神官の死に拓也の責任があるのかないのか曖昧にしたことが、もしかしたら全体のテーマ性を希釈させたかと思っています。
では真摯なご指摘をありがとうございました。失礼します。
境康隆
- 境康隆
- 2010年 11月13日 02時10分
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