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[良い点]
彼岸花はもちろん。輪廻の隠喩としての卵をその触感などで新鮮さ、死んだ卵ではないことを印象づける表現がきれいでした。

[一言]
人間関係は肉親だから全てうまくいくわけではなく、むしろ肉親だから起こる反目もあるし、そのなかには回復ができなくなるほど深い溝があることもあります。
とはいえ、生きていれば、孫を通じて、兄を失った空虚が埋められたかもしれないと思うと何とも言えません。

『わたし』が良き伴侶に恵まれたことがせめてもの救いです。
実茂 譲さま:

ご感想ありがとうございます。


> 彼岸花はもちろん。輪廻の隠喩としての卵をその触感などで新鮮さ、死んだ卵ではないことを印象づける表現がきれいでした。

ありがとうございます。
たまごの場面を思い描いていた時、「きっとこのたまごの表面はざらざらしているのだろうな」というのがするっと出て来ました。



> 人間関係は肉親だから全てうまくいくわけではなく、むしろ肉親だから起こる反目もあるし、そのなかには回復ができなくなるほど深い溝があることもあります。

新鮮なたまごのことを彼女に教えたのも彼女の『母親』なので、決して疎まれているわけではなかったのですが……心のすれ違いが大きくなりすぎた母娘でした。
もしも兄妹の年齢が近ければ、母親もそこまで兄のみに固執することがなかったのかも知れません。


> とはいえ、生きていれば、孫を通じて、兄を失った空虚が埋められたかもしれないと思うと何とも言えません。

母親は息子に対しては色々期待していたのでしょうけど、娘に対して何かを期待することはあまりなかったのだと思います。
夫も娘もいるのに精神を病んでしまうほど、息子を溺愛していたということなのでしょう。



> 『わたし』が良き伴侶に恵まれたことがせめてもの救いです。

この先多少の困難があっても、彼らは幸せな家族になると思います。
[良い点]
「たまご」のお題がラストにじんわりと効いてきました。ふたばは瑞樹の暖かさに救われていますね。ああ、良かったと思えます。
 お母さん、逆縁の悲しみもありましたが、それ以前からかなり偏愛して、斎は息苦しかったんではないでしょうか? お母さんのような子育てはしないと、考えたのですから、赤ちゃんに一時期メロメロになっても、いずれは巣立つのだからと冷静さを出していけると思います。
 
  • 投稿者: 惠美子
  • 40歳~49歳 女性
  • 2018年 11月05日 14時55分
惠美子さま:

ご感想ありがとうございます。


> 「たまご」のお題がラストにじんわりと効いてきました。ふたばは瑞樹の暖かさに救われていますね。ああ、良かったと思えます。

親の、子に対する呪縛は、親がいなくなってからも意外に長く続くものです。
その呪縛を解けるのは、最終的には親以外の存在ではないかな……と考えています。


> お母さん、逆縁の悲しみもありましたが、それ以前からかなり偏愛して、斎は息苦しかったんではないでしょうか?

そうだったのかも知れません。
でも嫌な様子を見せなかった(妹にも気付かせなかった)のは、彼の、親に対する愛情の形でもあったのでしょう。


> お母さんのような子育てはしないと、考えたのですから、赤ちゃんに一時期メロメロになっても、いずれは巣立つのだからと冷静さを出していけると思います。

彼女は、生まれて来る子を『自分の所有物』ではなく一個人として認め、そのうえで親子であることを楽しめる母親になれるのではないかと思います。
[一言]
彼岸花のたくさんある花言葉。 「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」
作品を読み進めてる内に色んな彼岸花の花言葉を連想出来ました。

今は、「ヒガンバナの森」とはよく言ったものだと拍手したい気分です (≧∇≦)g"

かませ太郎さま:

ご感想ありがとうございます。


> 彼岸花のたくさんある花言葉。 「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」
> 作品を読み進めてる内に色んな彼岸花の花言葉を連想出来ました。

ヒガンバナは『不吉な花』などと言われることもありますが、それは『死』を連想させるからなのですね。
でも『死』は『再生』に繫がっていると思えば、悲しみはあっても不吉ではなくなります。


> 今は、「ヒガンバナの森」とはよく言ったものだと拍手したい気分です (≧∇≦)g"

ありがとうございます。
[一言]
お母様の、お兄さんと「私」の温度差に胸が痛みました。新しい家族とステキなご家庭をつくって欲しいと願います。
日向七帆さま:

ご感想ありがとうございます。


> お母様の、お兄さんと「私」の温度差に胸が痛みました。新しい家族とステキなご家庭をつくって欲しいと願います。

異性と同性の子がいた場合、異性の子に対してより愛着を感じる、というのは本能のようなものらしいのでが……主人公の母親は無自覚で極端な性格だったのでしょう。

この若い夫婦は、子どもが男の子でも女の子でも分け隔てない愛情を与えられると思います。
[良い点]
楪羽 聡さま

 静かに、穏やかに読ませていただきました。真白なヒガンバナ、想いでしかなかった姿に御作で出会えたことをうれしく思いました。

 在りし日の思い出の中にありながら、たとえ夢であったとしても、そして夢だからこそ前へと歩を進めゆく力強さが印象的でした。

 パン大好き
パン大好きさま:

ご感想ありがとうございます。


> 静かに、穏やかに読ませていただきました。真白なヒガンバナ、想いでしかなかった姿に御作で出会えたことをうれしく思いました。

気に入っていただけて嬉しいです。
白いヒガンバナは滅多に見掛けないのですが、個人的には紅いものより好きです。

なぜだか、すっと背筋が伸びるような気持ちになります。


> 在りし日の思い出の中にありながら、たとえ夢であったとしても、そして夢だからこそ前へと歩を進めゆく力強さが印象的でした。

『妹』であり『恋人』として今までは愛され、守られる立場であった彼女ですが、これからは『母』として愛して、守る立場になっていくのでしょう。
[一言]
思わずレビューを書いてしまうくらい好きな作品でした。血が繋がっているからといって親子がわかりあえるわけではありませんよね。むしろ血が繋がっているからこそ、変な張り合いであったり、諦めが生じたりするのかもしれません。

家族の間でぽつんと過ごしていたように思われる主人公ですが、兄はきっと彼女に対して優しい気持ちを持っていたように思います。だからこそ、母親と距離を置き、少しでも借りを返したいとバイトに励んでいたのかもしれません。お金で縛られていたくないという気持ちもあったことでしょう。

性別はどうであれ、穏やかな気持ちで新しい家族を主人公が迎えてあげられるとよいですね。そもそも憎んでいる相手や嫌っている相手の場所にはお兄さんもきっと戻ってこないでしょうから。
石河 翠さま:

ご感想、そしてレビューをありがとうございます。


> 思わずレビューを書いてしまうくらい好きな作品でした。

そこまで気に入ってくださり、ありがとうございます。
とても嬉しいです。

赤文字を見た時には嬉しさと驚きで心臓がバクバクしました。


> 血が繋がっているからといって親子がわかりあえるわけではありませんよね。むしろ血が繋がっているからこそ、変な張り合いであったり、諦めが生じたりするのかもしれません。

『親』というのは子どもにとって絶対的な存在にもなりうるので、そこから抜け出すのはとても困難なことじゃないかな……と個人的には思います。


> 家族の間でぽつんと過ごしていたように思われる主人公ですが、兄はきっと彼女に対して優しい気持ちを持っていたように思います。だからこそ、母親と距離を置き、少しでも借りを返したいとバイトに励んでいたのかもしれません。お金で縛られていたくないという気持ちもあったことでしょう。

彼女の兄は、妹に対してつかず離れずの距離から守るタイプだった気がします。
自分は親からの期待に応えつつ、更に自分と妹を母親から守ろうとしていたんじゃないかなぁ……と考えながら書いていました。


> 性別はどうであれ、穏やかな気持ちで新しい家族を主人公が迎えてあげられるとよいですね。そもそも憎んでいる相手や嫌っている相手の場所にはお兄さんもきっと戻ってこないでしょうから。

彼女が『夢』の話を夫や子どもに話すかどうかはわかりませんが、彼女も、彼女の夫も、生まれて来る子どもを大切な存在として愛することができると思います。
[良い点]
好きな雰囲気! でした!
ぽつぽつと静かに語られる物語が、じわじわしみてきます。
誰も悪くないのに起こる悲しいことというのは、まわりのひとの心に長く影響するのでしょうね。ぶつけどころがないだけに。

出番は少ないけど、父さんが良い父ですね。ちょいちょいグッジョブです。父にも幸あれ。
[一言]
瑞樹さんはおっとり笑顔のイケメンなわけですね。
しかし兄ポジから入って仕留めるあたり、腹は黒いのかもしれない……。邪推して申し訳ないです。
末永く爆発してください。
exaさま:

ご感想ありがとうございます。


> 好きな雰囲気! でした!
> ぽつぽつと静かに語られる物語が、じわじわしみてきます。

わぁい、気に入っていただけて嬉しいです。


> 誰も悪くないのに起こる悲しいことというのは、まわりのひとの心に長く影響するのでしょうね。ぶつけどころがないだけに。

友人なら、合わないと思えばさり気なく疎遠にもできますが、家族は(血の繋がりの有無とはまた別に)なかなか縁を切れないものですからね……



> 出番は少ないけど、父さんが良い父ですね。ちょいちょいグッジョブです。父にも幸あれ。

きっと、今後は孫ラブなおじいちゃんになると思います。



> 瑞樹さんはおっとり笑顔のイケメンなわけですね。

イケメンかどうかはわかりませんが、笑顔は優しそうなのだと思います。


> しかし兄ポジから入って仕留めるあたり、腹は黒いのかもしれない……。邪推して申し訳ないです。

はっ……!
なるほど、意外に策士っ?


> 末永く爆発してください。

ちゅどーん☆
……普段はどんな会話しているんでしょうね、この夫婦。
[一言]
文章の佇まい、熱量がいいですね。
錫 蒔隆さま:

ご感想ありがとうございます。


> 文章の佇まい、熱量がいいですね。

ありがとうございます。
今までの文章とは、少し違う雰囲気になっているでしょうか。

書いてる人間が全然違うタイプなので、この作品はある意味新たな挑戦でした。
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