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[一言]
 うーん、そもそも前提が違いすぎる。

 1970年代の高度成長期の日本は、今と同等に人手不足でしたが、賃上げで対応しました。(ちなみに労働力人口も今よりすくない時代です)

 好景気の人手不足というのは、条件のよい職場へ人が移ってゆくものであって、無理して条件の悪い職場で働こうとしなくなる状況のことです。
 つまり、現状における人手不足というのは、ある業界や業種における不人気投票の部分が大きいのです。
 もっと言えば、ブラック企業というのは、不景気だから成立するビジネスモデルであります。

 人手不足を別の面で考えたとき、40歳前後、もしくはソレより高齢な日本人男性を雇うことを、経営側が忌避し、逆に、若くて安い外国人を雇った方が、経営者的には扱いやすいという風潮が続いていた事。

 いわゆる氷河期世代は、その始まりである団塊ジュニアはもう40歳半ばにさしかかっており、そして、氷河期まっただ中の世代は、30代後半にさしかかろうとしています。
 彼らにとって、就労における年齢制限が、かなりキツイ壁として存在しており、就労(再就職)を諦めている人も多く存在します。ちなみに就労を完全に諦めている人は、失業者としてカウントされません。
 中高年における、こうした潜在労働力は、かなり多い(おそらく何百万人単位)ですが、その活用を政府は対策しておりません。

 つまり、外国人労働者の枠を4、5万人ほど拡大する程度なら、そうした中高年の発掘で対応することは可能ですし、その方が、国民国家としては本筋です。
 端的にいえば、政府が条例や補助金を含めて『中高年の雇用を歓迎する企業文化キャンペーン』を何故やらないのか、という事に尽きます。
 『1億総活躍社会』と掲げておきながら、あまり積極的な動きがみえず、何故かそれと逆行するような外国人労働者枠の拡大をする。
 どこか違いませんか?という話です。

 ちなみに、建設業界において、東京五輪以降は仕事が減るとみる業界人もいて、将来的に人手余りが生じる可能性も考える必要があります。
 そもそも、今回の入管法の改正における『業界からの陳情』は、極めて目先の『短期間的な人手不足に対するもの』です。

 このエッセイで語られているように、外国から来た労働者の多くは、ちゃんと働く人の方が多いです。
 何故なら、ブラックな職場を斡旋されても、日本人のように逃げ場がなく、斡旋先で働かざるえない場合が多いからです。 低賃金でも逃げない労働者として、ブラック経営者は計算できる。
 今回の入管法改正は、その内容も議論されるべきですけども、「そもそも、それを求めている業界団体とは何か?」という部分も問うてゆく必要があります。

 労働分配率の問題において、好景気に関わらず、労働者への利益分配があまり行われていない現状があります。 給与面における企業努力というものを、本気でしているのか?、という問題です。

 又は、業種ごとにおける利益ギャップです。本来は、政府における財政政策によって、国内産業のバランスをとるような調整が必要で、経済全体の成長循環をスムーズにしてゆくべきなんですが、現状ではモノカルチャー化が進んでいます(特に国内向けの製造業は崩壊しつつある)。これは後進国の状況へ向かっているようなもんです。
 こうした財政政策がしにくいのは、法人税が低くなり、儲かっている所から多く取りにくくなっている現状がある部分があります。そこにおいて業界格差がどんどん広がっている現状があると思います。

 取れる所から取らない問題は、最終的に国民への負担になり、結果的に消費を押し下げ、景気を不安定化させる土台となり、そして、国民の将来不安から、少子化の傾向を加速させます。
 正直、安倍政権において、金融政策以外の経済政策は、業界からの献金マターで動いている節があり、極めて歪で、戦略性に欠けると思います。
(そもそも、いわゆる民間議員が行う戦略会議は、レントシーキングとしての規制緩和もしくは規制強化会議の意味合いが強い)。

[一言]
建築業界のアホさ加減をナメんなって感じですかね。
専門化が進みすぎて未経験者お断りだし、
なにより、マトモにスケジュール管理出来る監督がいないからブラック極まる労働環境がデフォなんで、やっていけると思えませんわ。
大量に移民が来たらストとか起こりそうですよね。
日本人と違って意思表示がハッキリしてますから。

  • 投稿者:
  • 2018年 11月13日 01時31分
[気になる点]
仰りたい事は良く分かるのですが、日本での移民問題の本質は、個人的には日本人労働者の待遇の問題だと理解していますのでアンサーの部分に疑問が結構出てしまいます。

今回のエッセイが参考資料の引用をメインだとすればいかにその参考資料がバイアスを掛けて考えを誘導をしようとしているか、という疑問を持たれた方が良いのでは、と思いました。

正直な話、完全雇用がされていない状態で"労働力が足りない"という言葉には疑問があります。

悪意のある書き方をすれば、雇用環境が悪いから労働者が来てくれないの間違いじゃないのか、としか思わないです。
[一言]
アンサーの中にありました、

>当たり前ですが、企業には最低賃金法に定める最低賃金以上は支払う義務があります。

もし、間違っていたら申し訳ないのですが、現行の最低賃金法では刑事告訴に発展して罰則(50万円以下の罰金)まで進展したケースは殆どなかったと記憶しております(確か勧告だけで終了が基本だったと思います)。

今の状態で移民を進めますとこの最低賃金法がしっかりと守られないのが予想されます。

せめて、こうした賃金問題では企業側が法令違反をしたら割に合わない罰則にして、遵守を徹底させてからでなければ問題が山積みになると思いますよ。

結局の所、日本の景気が悪いから設備投資はしたくない。人はまだ余っているけどオッサンは雇いたくない。今より景気が悪くなったら困るから簡単に切り捨てられる人材が欲しい。これに集約されるような気がします。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 11月12日 04時53分
管理
[一言]
今現在の労働環境自体を変えないと先進国と呼ばれる人たちは生活にも仕事にもなかなか難易度が高いので海外から人呼んで仕事をなんとかしようなんて虫が良すぎますよそして日本に決まってくる人は毎日いろんな危険に晒されてやっと来れたら仕事地獄に合うですよそりゃ問題になりますよ
  • 投稿者: LsHb
  • 2018年 11月12日 03時07分
[気になる点]
粗末な教育の奴隷を、粗末な道具と設備で大量消費する事でカネを稼ぐ事を資本主義とは言わないのですがね。

そもそも、あなたの人口問題に対する認識は完全に誤っていますよね。『いきなり人口が減った』? 減少率はず~と-1%前後位なのですがね。
[一言]
移民するにしても、賃上げを行い、高度な労働者教育を行い、生産設備の更新をしてからやるべきであるという話がそんなに受け入れがたいのですかね? 日本人の労働権すら不景気を理由に蹴っている現状を全く理解していない。

そもそもね、低賃金労働モデルで中国に勝てるわけ無いでしょ。認められている人権からして全く違うのだから。
[一言]
私はどちらかと言えば今回の法案に反対派なんですが、内容としては偏りがなく情報としても正確じゃないかと思います。
移民と違法滞在者の区別がついてない人とか居ますしね。あげくに野党が悪いとか意味不明な事を言う人とか。
うろ覚えで申し訳ないですけど、移民は違法行為をすると国外退去になるので、犯罪者になる人は少ないというデータがありました。
まあ、普通に考えたら犯罪者になったら日本に来るための借金も返せませんしね。
ただ、日系4世まで在留資格を拡大しても6人しか申請がなかったので、この法案が通ってもそれほど人が来るとは思えないですけど。日本の賃金は下がる一方で今や韓国以下ですし。

まとまりのない文章で申し訳ありません。乱文失礼じした。
ご感想ありがとうございます。

移民については借金をしている分、借金を返せるだけの仕事さえ与えてあげていれば大丈夫じゃないかなと思う訳ですが。

この間も中国人女性が時給400円で働かされたと勤め先の農家を訴え、200万円の支払い命令が出るという事件がありました。
そういった事件を考えると、むしろ移民よりも日本人側の受け入れ態勢に問題があるんじゃないかなと思う訳です。

それとこれとは別の議論になりますので、今回は取り扱いませんでしたが。
何気に厄介ですよねぇ。
[良い点]
建設系の仕事をしていると、現在の人不足の深刻さが身に染みます。
はっきり言って、外国人の助っ人がいなかったら、建物が建ちません。
今はまだ高齢の職人さんが何とか頑張っていますが、この方たちが次世代に仕事を伝えられる内にそれなりの数の仕事を覚えた外国人が日本に定着してくれないと、どうにもならなくなります。
どの業種も職人さんの高齢化が目立ちます。
唯一鳶さんだけは、元やんちゃだった方々が入って若い方も多かったのですが・・・この間、外国の方のグループを見かけました。
[気になる点]
>Q 人が足りない仕事は切り捨てればいいんじゃ無いの? そうすればバランスが取れるよね?
についてのAで、お金の問題を言っておられますが、。
もちろんお金の問題もあるのでしょうけれど、たとえ外国の企業に発注した所で建設業のように国内に建物を建てるような仕事は『建物を外国から持って来る(爆)』わけに行かないので国内に作業員がいないと話にならないわけです。
で、一番人不足が深刻なのはそういう『国内に人がいないと仕事にならない』建設業とか介護業、生鮮食品系の農業などです。
[一言]
この問題で、一番大事なのは、いかにして日本に来てくれた外国人の人権、労働環境を守るか、という事だと思います。
その点で考えて、現在の法案は、あまりにザル過ぎで、これでは外国人の人権が守られず将来に禍根を残す事になりそうな予感がします。
せめて転職の自由、手続きの容易さ、明確ではっきりした救済機関の設置と外国人に対するその周知が必要だと思います。

あと、報道も。
『△△人○○が殺人の疑いで・・・』と報道するなら、
『日本人××が殺人の疑いで・・・』とも報道するべきだと思いますね。
外国人に対する印象が悪くなる報道の仕方です、今の報道は。

ご意見ありがとうございます。

気になる点に関しては、加筆させていただきます。
こういった現場の話はためになるし、私も私の知っている現場しか実体験を書けませんので、嬉しいです。
情報ありがとうございます。


個人の感想ですが、外国人労働者に対する報道はかなり情報が偏っていて、偏見を助長しているように感じます。
こういったエッセイで興味を持った人が出て、少しでも偏見の目がなくなれば良いのですけど、現実は厳しいですよね……。

読んでいただきありがとうございました。
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