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[良い点]
一見、些細な日常の謎ものに思えるのに、僅かな手掛かりから殺人事件の犯人当てに発展していくとは。これだから理真作品は油断なりませんのね。冒頭で話題にあがった刺殺事件がヒントでしたのね。

コートの丈や時計を見る仕草、ロジックの組み立てとしては充分に楽しめます。もし大きめのバックを持っていたら、盗むコートは一着で済んだか、寒いの我慢すれば一着も盗まずに済んだと思いました。犯行重ねるほどに手掛かりを残すので、ろくなことないです。二次災害からの綻び、奇妙に納得。

なんといっても亜麗砂のお弁当、美味しそうっ。『卵増し増し黄金炒飯』食べたい❕と思いました。亜麗ちゃんの弁当屋、値段が気になります✨
[一言]
やはり年末年始は、庵字さんのミステリーを読まなきゃしっくりしません。過去作品を読んで凌ぎます。
ありがとうございます。年始早々から過去作に感想いただけて、大変喜んでおります。

「取るに足らないと思われていた微細な事象が、重大事件解決への糸口になる」というのは、ミステリの醍醐味のひとつですよね。本作でそういう感覚を味わっていただけたのであれば、ミステリ書き冥利に尽きます。

「一度嘘をつくと、その嘘を糊塗するために、さらに別の嘘をつかねばならず……」という、嘘の負の連鎖はよく言われることですね。やはり人間、悪いことはしない。もしもしてしまった場合は、素直に白状して謝るのが最適だと思います。ミステリに出てくる犯人たちは人生の反面教師なのです。

亜麗砂の店の弁当は、ビジネス街で勤め人を相手に薄利多売でやっているので、かなりリーズナブルだということです。

感想、ありがとうございました。
  • 庵字
  • 2022年 01月01日 19時08分
[良い点]
軽いネタとしては十分なロジックだったと思います。
[気になる点]
コートに何か隠したいものがあった、から殺人事件の犯人と断じるのはやや飛躍気味かな?と思います。
 ありがとうございます。
 確かに、男自体に殺人犯と結びつけるものは何もないんですよね。短い内容で軽く楽しんでいただこうとしたため、飛躍が過ぎた感はあったと思います。ロジック自体もいくらでも言い逃れはできますしね。
 今回は安楽椅子探偵の難しさを痛感しました。今後似たようなものを書くときは、もっと煮詰めたいと思います。

 感想、ありがとうございました。
  • 庵字
  • 2018年 12月18日 18時49分
[良い点]
久々にどういう内容か推測できました。
が、しかし実際に犯人と断定するには、これだけしっかりとした根拠が必要なのかと理真の話す内容に圧倒されました。
[気になる点]
寒い日にコートを取られた災難な二人は風邪をひかなかったでしょうか。

本編よりも最後の「幻の男」の方がわかりませんw
バイトの男の子が着替えただけ?それともバイトの男の子の父親とか?もしくは男装した女性?
返信か後書きにこそっと答えをお願いしたいです。
  • 投稿者: 神崎明
  • 2018年 11月24日 19時44分
 ありがとうございます。
 安楽椅子探偵ものは実地検分や聞き込みをしないため、証拠や証言の担保が得られず、どうしても探偵の推理が推測の域を出ませんから、なるべく微に入り細を穿った説明を心懸けました。それでも推理に飛躍したところがあるとは自覚していますが(笑)。目撃者の記憶力が良すぎるというのも、この手のミステリの突っ込みどころです(笑)。

 犯行があった日の現場近く、寒い中コートも着ずに道を歩く男性が少なくとも二名はいたことでしょうね。もしかしたら風邪に罹ってしまったかもしれません。犯行の二次被害者ですね。


「幻の男」の正体は何て言うことはない、ただの亜麗砂が目当ての下心のあるお客です。
 店に入る前に店内を覗いて、バイトの男の子しかいなければ入店することもないまま帰ってしまっていたため(恐らく弁当はもっと安価なスーパーなどで購入するのでしょう)、「幻の男」を目撃するのは亜麗砂自身に限られていたというだけのことです。これは作中で説明が足りていませんでしたね。変なことで悩ませてしまい申し訳ありません。

 感想、ありがとうございました。
  • 庵字
  • 2018年 11月24日 22時28分
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