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[一言]
 回答が遅れて申し訳ありません。マシュマロでいただいた辛口感想リクエストです!スパイシー多めですが、あくまで私的な感想なので、そこら辺加味して読んで頂けると幸いです。

『サーヴァント アンド マジェスティ』

 全体を通してとても分かりやすい情景描写が印象的でした。あまり異世界を好まない自分でもすんなり世界観に入ることができたため、すいすい読めました!プロットがきちんと練り上げられている証拠なのでしょう。書き手としての技量の高さが伺えます。文章構成として基本おかしな点はまったく見られませんでした。すごいです!レベルが高い!

 ただ、王子様が容姿端麗でイケメンというところに少しインパクトが欠けてしまっているかも?“サーヴァント&マジェスティ"というタイトル上、召喚された女の子となにか対をなす王子側の情報が欲しかった気がします。同じくらいの情報量というわけでは決してなく、能力等の内面的なものですね!王子様の性格にもなにか一癖二癖あることを書き出しで匂わせると、グッと読者がさらに惹き付けられるかも。

 また、異世界に召喚→魔法使いで戦闘員という下りは異世界あるあるでしょうがないのですが...いつもの夢か、と思ってたのに実は死んでしまっていたことへの衝撃の薄いΣ(; ゜Д゜) ええ!?ちょっと死んでるの受け入れるの簡単すぎない!?と、動揺してしまいました。魔物と戦うにもなんだかやけにポジティブ!どういう魔物なのか分かんないのに大丈夫かな?とか、死因等々後半で色々考えてしまったため、私的にはキャラへの感情移入がちょっとしづらかったです(。´Д⊂)。

 トータルとしての作品レベルは非常に高いものだと思いました!ソーイングなんてスキルの発想にも脱帽!蔦模様に走る痛みというフラグ箇所も今後気になります!続きが読みたくなる作品でした!!


[一言]
レモンからの感想第五弾、最後ですね。
最後に拝読した2作品は英字タイトルなので、クオテーションマーク内が作品タイトルです。


"CROSS TALES BRAVERS"

 これは、媒体を間違えていないだろうか……と、ちょっと思っちゃいました。
 アニメとか漫画とか? はあまり見ないのでわかりませんが、少なくとも、小説などの文章表現ではなく映像表現(静止画像にしろ動画にしろ)の分野でやったほうがいいだろうなと。じっさいに読んでいて、文章表現というよりも、映像を浮かべるための設計図のような印象を受けました。
 そして、語り手はだれなのだろう……、「だろう」といった推量の表現が多いので、その意図が気になりました。世界を外から眺めるタイプの語り……これが今後どう活かされていくのか。書き出しを読んだかぎりでは特に親しみも感じられず、読者と物語世界との架け橋としてうまく機能しているとは思えないけれど。

 ストーリー的には、書き出しとはいえ、もっと波があったほうがいいんじゃないかなと。この分量であれば、世界観を示すための冒頭単独でも起承転結を作ることもできると思います。



"Execution Air Force"

 ふわあ、ごめんなさい、知識がないのでなに書けばいいか……

 一文の長さが一定にまとめられていて、内容のわからない私にも(←ほんとすみません)読みやすかったです。文章にも乱れがなくて、緊迫していながら冷静というか、そんな印象。

 ふわあ、ほんとこんなのでごめんなさいっ……_(..)_



[一言]
レモンからの感想第四段です。
これと、あと一回でおしまいかな……なんとか投票日までに間に合いそう……


『天空都市でメイドに就職して頑張ります!』

 世界観がしっかりと構築されている印象。私、SFってふだん読まないんですけど、おもしろそうです。タイトルと書き出しの内容からして、結婚は遠そうだけど……、まさか女の園ってわけでもないだろうから、成就とまでいかなくてもちょっと良い出会いがあるんじゃないかと期待(笑)

 気になったことがあるとすれば、状況に困惑していたり傷にショックを受けている状態で「なにこれ、可愛い!」なんて出てくるだろうか……というか、物語的に考えても、淡々とした文章の中でここだけ浮いてしまっているような気がする。読者はまだ、この人物のキャラクターに深く触れていないわけで、唐突な気もするし……。
 規定の文字数のなかでなんとかキャラクター的なものを出したかったのかもしれないけれど……、語るべきところは丁寧に語り、そうでないところはさらりと流す、そういうある種冷静な印象を受ける文章なだけに、細かいところの違和感が気になりやすいのかも。(それでいうと、ライトなノリのタイトルも合わないかな?)



『分家の俺が本家の一人娘に教鞭を取る件』

 これはいい。なにがって、読者にとってすごくじれったいところで書き出しが終わっているところが。まさに「連載」って感じの終わりかたで。コメディタッチも好きですね。人物の受難をおもしろおかしく描く、これこそコメディの醍醐味ですね。
 そして、ヒロインのお母さんが女優業ってのも、ヒロインのしきたりにとらわれない性格に影響していそうでおもしろそうです。

 気になったのは、「分家の恥晒し」という表現。分家同士の集まりならともかく、本家が言うのだから、「百鬼家の恥晒し」でいいのではないかと。それと、本家と分家、氏と苗字の違いの説明が欲しかったかな。(じっさい作品として連載するのなら、後書き脚註とかでもいいけれど。)



『魔法を知ってるだけの俺』

 「接触の悪い街灯はむしろ闇を生み出している」「汗で束ねられた髪が頬に根をはる」名文句ですね。

 ただ、すこし文章にぎこちなさがあるのもたしかで。
 たとえば、「お化け屋敷並みの怖さで肩はサッと上がる」というところ、「お化け屋敷並み」という怖いのか怖くないのかわからない中途半端なたとえと、格助詞の選択(なぜ「が」ではなく「は」を選んだか)、「サッ」という擬音の選択など……、別のところでは、「さらなる不法侵入」というややこしい表現、「疑問を晴らすように雲が晴れる」とあるのに不可解がつづく点、「水泳のやりすぎ」「アメージング!」などの雰囲気を無視した唐突な表現など。
 さまざまな引き出しを使って描写にチャレンジしているようなので、多くの引き出しのなかからどの表現を選べばいいのか、その選択をクリアにしていくとおもしろくなるのではないかなと思いました。



『蘇る竜骸の剣』

 おもしろいです。人物や世界観、行動の目的がきちんと設定されていて、筋のあるお話になりそうな予感です。
 ただ、うまく伝えきれてるかというと、そうでもない部分もあって。
 たとえば、「グイド」という名前が何の説明もなしに唐突に出てくることとか、「第二王子」という情報がいきなり出てくることとか……。後者は特に問題で、というのも、討伐の件は冒頭にも書かれていることから何者かが押し入って竜を殺したのだなということはわかるのだけど、「第二王子」という情報が出てはじめて、読者は物語の舞台が「王国」だと知る。……逆を言えば、それまでここがどこなのかわからずに読んでいた読者からすれば、「第二王子」という単語によって唐突に「え、ここ王国だったの」という事実を知らされるわけで、その重要な情報が後になって、しかも当然のようにさらりと説明されているのを見ると、読者との世界観の共有をおろそかにしているなと思えてしまうのです。
 せっかくおもしろい世界観が作られているので、もうすこし丁寧に説明していきませんか、という感じかな。



『ゴスロリ少女に認知を迫られているのだが』

 組み合わせの妙ですね。「ゴスロリ」と「認知」、そしてシリアス? なストーリー、そして「ルービックキューブ」。
 ただし、雰囲気はブレてるかな。まず最初に感じたのは、いきなりの際どいシーンへの嫌悪でした。映像であればインパクトがあっていいのだけど、「僕」による一人称で淡々とあの内容を語られて……、と思ったら、彼女が出て行った後は、ベッドの依存性の描写や高校生としての日常といったライトな表現がつづき、なんだそういう雰囲気か、と。かと思えば、「太陽が、遥か稜線へといざようように消えてゆく。」……って、雰囲気どっちやねん。
 あくまでもベースの話だけど、文章の雰囲気にもう少し整合性を持たせると読みやすくなるのではないかなと思いました。

 ちなみに、ここまでで私が好きなシーンは、ベッドに残された「僕」が虚空に指を動かすシーン。これは絵になりますね。ひょっとしたら作者さん、映画とか、映像分野がお好きなのかしら。



『サーヴァント アンド マジェスティ』

 これはまたおもしろい……。ヒロインのメタ発言が最高ですね。そして、ギャグセンスが高い……。愉快な冒険? 生活? が始まりそうです。

 情報の出し方がうまいです。まず、ヒロインが裸だということが判明して、目の前の男たちの容姿が判明、それからツノの存在……その間にキャラクターが濃くにじみでる会話とつぶやき。なんだかこの三人、『隠し砦の三悪人』みたいな愉快なトリオになりそうです。
 最後に残された蔦模様の痛みという伏線めいたものも気になりますね。


[良い点]
『サーヴァント アンド マジェスティ』

ツイッターのマシュマロにてがっつり感想を希望されたので個人的視点からがっつり書かせていただく所存。
なお、異論反論等、作者公開後、受け付けまする。

まずは冒頭からの流れに沿って。


冒頭での5Wはクリアー。
これ、結構落としちゃってる人多くって(民名書房調べ)
大事。


城の描写において「大理石の柱はドレスを着ていてもかくれんぼ出来そうなくらい太くて」とあるので、この主人公の身分がよくわからなくなった。貴族か何か?
一般人は、何かと比較するのにドレスは出さないと思う。より身近なものを引き合いに出すんだと思う。
あとマーメイドドレスとか、身幅と変わらないしね。


「こんな、どこも隠していない細い線だけの模様でも、ないよりはマシだったのに!」
そうなんだよね。
ストライプって結構形を誤魔化せて、開発中の車なんかも唐草模様にペイントすると、ボディラインがぼやけるのよね。


「問題は、召喚の理由。」
色々すっ飛ばして召喚にもっていくのがちと強引かなと思った。
その前に、こうなる前の状況と現状から考えうるのは!みたいな前振りが欲しかったかも。
文字数的に厳しいとは思うけど(;・∀・)


「魔法使いっぽいおじいちゃんが私の膝元に落ちていた巻物を拾い上げ」
その巻物で、体の一部でも隠せたんじゃ……。
落ちてるものは親でも使え!(マテ


お口がチャックになった状況で、王様がそれを理解しているように見えるのが、不思議だった。
ジッパーって、ある程度の加工精度がないとできないと思うのよ。
その世界にはジッパーがあるのであれば問題はないのだけど、文明レベルがまだわからない状況なので、ちょい違和感。


「スキルには前世で得意だったものが関係してる」
ということは、前世は服飾関係の仕事をしていた成人女性ということに。
裸を恥ずかしがるあたり、若いのかな。
少なくともオカンではなさそうw


「だって私、言葉を喋るより小さいうちから、針と糸を持って遊んでいたんだから。」
あの、親御さん?
危ないので取り上げましょうね?
間違って飲み込んじゃうからね?


後半、素っ裸でも平気っぽくなってるのは、慣れてしまったのか緊張が抜けたのか。
けしからんのでイラストをですね(マテ


さて、ここからは作品全体の、個人的かつ主観的感想。
思いついた順に五月雨式に記すので、とっ散らかっているのは謝罪する。
ごめんなさい。


タイトル
召使と王様、という感じなんだろうか?
隷獣をサーヴァントと訳すのかも?


ジャンルはファンタジーなので、このままいくと戦闘メインでコメディ基調となるのか。
面白さは、ソーイングをどう活かすか、にあるんだろうね。
知ってそうでまるで知らないのが裁縫なので、女性には受けるのでは?
私を含む男は、よくわからないけどおもしれー、なら読むと思う。


全体的に前振りない感じなので、展開にも唐突感が強かった。


ソーイングが得意だから柱の比較に挙げたのもドレスだったのかと思い直す。


王様の描写ががっつり書いてあったり地の文が非常に女性的なので、この辺のエッセンスを盗みたい。
男が書く女性はどうも表面的にしかならんので……


欲しい情報は主人公の年齢、かな。
この辺があるとないとで頭に映像が浮かぶか否かが決まってしまう。
一人称の場合鏡などを見ない限り顔の描写ができないけど、年齢がわかると、読み手その人毎ではあるけどの容姿が浮かぶ。と思う。


一人称。
視点は問題なさげ。
心情多めで読者に近い。


主人公の姿勢の描写が少ないので、イマイチ頭に絵が浮かばなかった。
「陛下が私の前まで歩み寄り、腰を落とした。」
このあたりも、主人公が立っているのかへたり込んでいるのかが、この時点では描写されていないので(後段に書かれている)、絵が浮かばなかった。


名前が違う、角がある等々、伏線がバラまかれていて、読者の興味を引く仕掛けが施されている。
この辺り、書きなれてるのかな、という感じる。


「死因、交通事故」
ここと「夢」がつながらない感じ。
後々語られるんだろうと予測。第一話であれもこれもはできないよね。


「念じて言うだけで変化できるなら、「私が戦闘服を纏う」のも可能でしょ。ほら!」
え、ちょっと、ガチで肉弾戦やるつもり?(;'∀')
そこは兵士に戦闘服を、とか安全地帯にいようよ(;'∀')女の子よー


「ロリィタは戦闘服なの! 異論は認めないわ!」
はい、異論あります!
戦闘服といえばキュアブラックのアレです!
  • 投稿者: 海水
  • 男性
  • 2019年 03月21日 22時50分
[良い点]
書き手で参加している相内です。
やっと全話の感想ができましたので、サラッと書いていきます。
本当は一度ログアウトして匿名で書こうと思ったのですが、パスワード忘れてるので、はずかしいけどこのまま書きます。
もちろん自分のもしれっといきますよ。

申し訳ないのですが、完全読者目線、好みに偏りまくってますので、ご承知ください。




『神竜の巫女はドラゴンより神官をご所望です』

ヒロインが可愛いですね。
所々文章の順番を変えた方がスッキリするんじゃないかなという部分が気になりました。
冒頭のシーンが途中にまた来るなら、時系列でも良かった気がしたので。
それにしてもこの国の貨幣の価値ってどうなってるんだろう?
途中で、ちょ、お父さんお母さん、何してるのと突っ込みつつ、
これはちょっとした小国の国家予算並みの金額なのかな?と思いました。



『夜明けに』

読みやすいです。
ただ語弊があるかもしれませんが、状況の割にずいぶん呑気なヒロインだなという印象を受けました。
この登場人物の恋愛なら、どちらかと言えばキャラのたってるオネェ口調の大きな男性と大型犬を中心に据えて、彼から見た光景で描いたものが見たいなと思いました。
朝もやのなか、彼女がどう見えたのか。どう恋に落ちていくのか。
客観的に「悪魔」を知ってる男が、ヒロインの背景を掘り出す感じの方が、個人的にはぞくぞくすると思いました。



『サーチャとハリー 宿命の恋人たち』

運命ではなく宿命とは。
タイトルからはポップな印象を持ったので、重厚そうなストーリーに驚きました。描写がとてもいいです。
文章表現が丁寧で綺麗ですが、これがどう恋愛になるのかは想像もつきません。



『親友……ではない』

お約束ジレジレな感じがいいです。
印象としては、割と短くすっきりまとまりそうな印象を受けました。

連載楽しみにしてます。



『ポチタロウといっしょ!』

思わずエルシィちゃんの肩をつかんで、
え……恋愛の相手がこの方って複雑だよね? 混乱するよね? どどど、どうする?
と聞きたくなる展開でした(笑) 
面白可愛いですが、この先どうなるのか想像もつかないです。
王子にインパクトがあっていいと思います。



『分家の俺が本家の一人娘に教鞭を取る件』

漫画チックな内容とテンポだなと思いました。漫画の原作と言われても納得しそうです。
先生がどんなふうに振り回されるのか?
たぶんお嬢様の攻撃はかわし続けるんですよね? そう願いたい。



『ゴスロリ少女に認知を迫られているのだが』

認知ってそうゆう意味ですか、なるほど。
うーん。
でも、認知しました。で、どうするの? と思わなくもないんですよね。
彼がそうすることによって、何らかの力が働く展開でしょうか。
(あ、面白そう)
彼女の正体がなんなのか気になります。実は普通の人間でしただったら面白いんですけど、それだと生きていけないかな。



『止まらない電車と、きみのこえ』

タイトルのイメージでは、男の子が主人公のような気がしていたので、女の子で少し意外でした。
ループ? それとも予知夢?
電車でしゃべる人をあまり見たことがないので、周りの話や様子がよくわかる光景は珍しいと思いました。乗客の少ない小さな田舎の電車のイメージでしょうか。
個性的な乗客ばかりのようですが、サングラススーツの人が帽子をかぶってるの? というところが疑問。しばらく考えて、中折帽子かな?とやっと思い当たりましたが。

ところでおじさんの口調からすると、舞台は関西でしょうか?
ある事故を思い出したので、これはすでに事故で死んでて、死ぬまでを延々繰り返す、もしくはそれを回避するために繰り返してる話かなと予想しました。
実際どんな展開になっていくのか、とても興味があります。



『天空都市でメイドに就職して頑張ります!』

元気なタイトルに反し、はじまりはずいぶんおとなしい印象です。
これは転生なのか転移なのか。はたまたSFだからタイムトラベルかも?
読んだ限りではSFっぽい要素はほぼないです。
ただ、天空都市があるのに、女の子の服が着物や袴をアレンジしたようなドレスというのが変わってます。
文章にぶれがあるのが残念ですが、お嬢様がメイドに就職する過程は気になります。



『Execution Air Force』

全然わからない世界なので、最初に色々検索して調べてから改めて読み直しました。
ふと思ったのですが、ジャンルがその他で判断材料がないので、最初に19xx年なり20xx年なり(もっと未来でも面白そう)の年代が入るだけで得られるイメージが全然違うと思いました。
本なら表紙やあらすじなどからイメージを得られますが、それがないので、年代を入れるだけでも全然印象が変わるな、と。
視覚的情報として、イラスト表紙を熱望する作品です。



『落とし子たちのテングサライ』

タイトルを見ただけでは想像もつかない世界でした。
一人称が僕なので、意識が子供にまで退行しているのかと思いましたが、そうではない模様。
例えば、女であることを出さないためにふるまっていたとしても、立場・状況的には「私」のほうがしっくりするように思います。そのため、内容よりそちらにずっと戸惑いました。
羽根は何を予兆しているのか気になります。



『魔法を知ってるだけの俺』

思いだすたびダメージを食らうとは! タイムカプセルに入れた黒歴史がとても気になります。
ただ、ちょっともったいぶりすぎな気がしないでもないです。
単純に私が知りたいだけかもしれませんけど、雪女について忘れていたことを思いだしたなら、ヒントになるワードくらいほしい! と思いました。



『蒼月の門』

少し空行が多いのが気になりました。
冒頭のシーンは余計かなぁという印象です。ざっくり削って『人形使い』のセリフから始まったほうがかっこいい気がしました……。まぁこのあたりは好みの問題ですね。



『勇者は少女と穴を掘る』

正直なところ、どんな展開になるのか想像がつきません。
もし2話からガラッと雰囲気が変わる展開でしたら、この、まるで短編のようなまとまり具合は、アバンタイトルとして完璧だと思います。
でも完全にこの続き、つまり青年のその後を時系列で描くようでしたら、ちょっと冗長かなとも思いました。
あと数話は読みたいです。
勇者はこの青年であっても、そうでなくてもいいですよねぇ。
例えば彼の孫とかでもおもしろそう、などと考えてしまいました。



『45度の砂時計』

個人的に、漫画のコマで映像が浮かびました。
どうゆう経緯でこの二人が一緒にいるのか興味をそそられました。
ただ、最後にこの二人に描写してある書き方のせいか、これは短編でここで終了。そんな印象を受けたので、そこは少し勿体ないような気がします。
序盤にあってもよかったような?



『鬼、上杉謙信 出陣す』

グロ耐性が低いんですけど、中でも一番苦手な奴で、しょっぱなのシーンで一昼夜ダメージ食らったダメ読者です(泣)。
絵が浮かぶという点では描写力が高いってことなんだと思います。
ただ、誰が主人公なのかちょっとわかりにくいように思います。
最終的に謙信なのかな? とは思うのですが、もしそうなら、冒頭から視点を謙信から見た光景に統一してもいいのに、と。

冒頭の陰陽師の男のキャラがかなりいいだけに、この人が主人公でないことがとても残念だなと思いました。



『CROSS TALES BRAVERS』
なぜかプレステあたりのRPG風ドット絵で再現されました。
DQではなくFF風。
文章なので、登場人物の多さが少し大変でしたが、迫力もあって個性的で、オープニングとしてはいいと思います。
ここから、なぜこのような場面になったか、少し時間を巻き戻そう敵な感じになるのでしょうか。



『野菜が言うことには』

野菜の話し方など、こんなにかわいいシーンなのに、ふと浮かんだのが藤子不二雄先生の「ミノタウロスの皿」でした。すみません。
うーん、この野菜たちの声はヒロインが聞こえてるような気がしているだけなのか、本当に意思を持つ野菜なのか気になります。
それにしても見た目18才、中身はお母ちゃん!という雰囲気のヒロインがなかなか面白いです。大変な経験してるのに、サバサバしてて嫌味がなくて。
でも文字なので、脳内再生は「おかん」。
個人的にスクーターの原理云々はここでは蛇足のように思いました。その分終盤にかけて、物語の方向を示すシーンがあればいいのに、なんて思うのです。
タイトルから見ると、野菜が教えてくれて事件解決、みたいなストーリーかなと想像しました。メシテロではない気がする。

タンクップはタンクトップの誤字ですかね?



『蘇る竜骸の剣』

キャラがいいなと思います。とくにドワーフがいい!すごくいい!
ザ・ラノベって感じで映像も見えやすく、読みやすいです。
ただ「子供がなんでこんな所に居やがる。親はどうした」の部分は、メイのセリフかと思いました。毒を吸わないよう気を付けてる人間が不用意にしゃべると思ってなかったんです。
冒険が始まる前に、きっと力は前払いしてもらうんですよね?
続きが楽しみです。



『一品』

ファンタジーですが、どこか「和」を彷彿させる世界がいいなと思いました。
チコが先生と出会い、料理にどう向きあい、どのように成長していくのか丁寧に描いてくれそう。
とても楽しみです。



『サーヴァント アンド マジェスティ』
なぜ初めから城の中にいると分かるのか、なぜ自分が「召喚された」と理解しているのか? という点で、ヒロインはそうゆうことがまかり通る種族とあたりを付けて読んでました。
でもラノベ云々とか現代日本人みたいなことを考えてるので、ちょっと混乱。
転生前の記憶が強くて、転生後のことを忘れているみたいな感じでしょうか。
ちょっと強気で呑気なヒロインは可愛くて好みですし、能力がお裁縫というのが面白いです。
[良い点]
『落とし子たちのテングサライ』

ツイッターのマシュマロにてがっつり感想を希望されたので個人的視点からがっつり書かせていただく所存。
なお、異論反論等、作者公開後、受け付けまする。


「そんな暗闇から現れたのは、殺伐としたアーミーグリーンに包まれた機内。」
軍機って外はアーミーな色合いだけど内部は普通なのよね……
中までアーミな色合いにしたら視認性が落ちて任務がやりにくくなると思う。
それと空軍機ならグリーンにはしないと思う。渡洋爆撃の爆撃機だし、シルバーか青かと。
実際のB-29はシルバーなのよね。夜間爆撃の時は翼の下部を黒く塗装したみたいだけど。


「敵機機影」
多分「敵、機影」なんじゃないかな。軍隊は聞き間違いによる誤認を防ぐ方向に走るから。
いやま想像だけど。


「淡々と失われていた僕の記憶に問いかけ続けた。」
「淡々と」がどこにかかっているのかがわかりにくいから「失われていた僕の記憶に淡々と問いかけ続けた。」か「淡々と、失われていた僕の記憶に問いかけ続けた。」の方が良い気がする。


「コックピットがむき出しとなった惨状と化していた」
B29はそもそもガラスコクピットだから剥き出しだと思うんだ……違う意味なのかな?


「機内の亀裂から吹き込む風が彼の言葉を無情にも打ち消していく。」
高空になると気圧は下がるから内部を与圧するんだよね。
ってことは亀裂があると吸い出されると思うの。まぁ、当時の台湾海峡は安全だろうから比較的低高度を飛行していたかもれないけど。
正面のコクピットが破壊されたら水平飛行は維持できずに錐揉みになると思うのよね。
書くのならば「機内を暴れ狂う風が彼の言葉を無情にも打ち消していく。」って感じでぼかす方がいーんではないかなーと思う。


「ひとりの女として」
「僕」という一人称でのミスリードがここでバラされたわけだが、何がしたかったのかがイマイチわからなかった。
性別を隠したことで、何をしたかったのか、何の効果を狙ったのか。
ちょっと知りたい。


「真っ赤な鬼の顔は割れた面のようにヒビが入り、素顔であろうか人間のような顔が覗く。白濁とした瞳。どす黒い血で染まった目蓋から覗く片目には、人間と同じような涙が溢れていた。」
実に、頭に映像が浮かぶ。
どこか金剛力士像的な、憤怒の面が思い浮かんだ。


「“あの子”はまだ、羽ばたいていない──」
この一文で今後の展開が予想できるのがすごいと思う。
洋画のPVにも感じる引き。
イイネ!



さて、ここからは作品全体の、個人的かつ主観的感想。
思いついた順に五月雨式に記すので、とっ散らかっているのは謝罪する。
ごめんなさい。


文章としてはおかしくないのだがやや難解な書き方をするために、読書速度に理解が追い付かない感じ。
web向きではなく書籍向きかなと。
ただ、緊迫した場面では短文を重ねるなど、抑えるところは抑えており、かなりの手練れと察せられる。
文のリズムも良い。


一人称ということで細部の描写が少なく、そのことでミステリアスさが増長されてる感。
人称の選択がジャストフィットだと感じた。


この文字数で三回も場面転換できる筆力がスゴイ。
情報が足りない、与えないことでミステリー度合いが上がっているのは狙ったものか偶然か……
ワザマエであることに違いはない。


現代ファンタジーとなってはいるがミステリー要素が強く、そこが既存現代ファンタジー(学園モノ異能モノ妖怪モノ)といい具合に差別化されていて、目新しく感じた。
ただ題材的には過去にたくさんあるだろうから、それらとの差別化が求められるかも?


重箱の隅をつついた感じだけど、続きが気になる作品である。
  • 投稿者: 海水
  • 男性
  • 2019年 03月15日 10時08分
作者様からお返事が来ましたので、代理で記載させていただきますね。


がっつり感想ありがとうございます。盲点だったところがたくさん!やはり海水さんに具体的な感想の方依頼して大正解でした!
爆撃機の箇所は……すいません、見事に描写の甘さが裏目に出てしまいました。参考にしていた機内資料がWW2時代の陸軍航空隊のB29だったもので。特殊装甲にもシルバープレートの当初ルビをつけていたんですが、文字数の関係で泣く泣く削ってしまった次第です((T_T))
指摘して頂いた所を鑑みて「必要不必要な描写の取捨選択」が、書き手としてまだまだ甘い部分が多かったなぁと猛反省中です。
書き方も堅苦しさが目立ってしまっているようで、他の皆さんの作品を読んで学び直したいと思います。
海水さんからがっつり感想頂けて本当に感謝です!指摘していただいた箇所、積極的改善していきたいと思います!ありがとうございました!
[一言]
『止まらない電車と、きみのこえ』

ツイッターのマシュマロにてがっつり感想を希望されたので個人的視点からがっつり書かせていただく所存。
なお、異論反論等、作者公開後、受け付けまする。


まずは冒頭からざっと流れに沿ってみていく。


冒頭、主人公ちゃんが起きる場面から始まる。普通の日常だ。
一人称でありヒューマンドラマということもあって心情たっぷり目だ。
ただこの時点で性別が判明していないので、セリフの中に一人称があればより良きかな、と思った。


母親と会って「唯」という女の子であると判明。
なるほど、ベッド近くに鏡があるわけだ、と納得。
この辺の細やかさは、イイ!


「母から今日のお弁当を受け取り、家を出る。」
実はこの文で、歩いて中学校へ向かうと思ったのだが、後段で駅に向かうと判明。
「家を出て駅へ向かう」と書かれていれば、「制服で電車通学=高校」という方程式で年齢の判断材料にもなったかなと思った。


途中で少年に声をかけられるというフラグが。
あからさまではあるけど、これくらいわかりやすい伏線or布石はありがたいし、重要なのだと伝わる。


「いつものように慣れた手つきで、自分の定期券を、改札の機械に通す。するりと出てきた券を、いつものように定期入れにしまい込みながら、改札を抜けて。」
個人的に、冗長に感じた。
「いつものように定期券を改札の機械に通し、いつものようにするりと出てきた券を定期入れにしまい込みながら、改札を抜けて。」
くらいに圧縮して、かつ〝いつものように〟を強調する、なんて書き方もありかな、と。
原文でも〝いつものように〟を強調はしているんだけど、間に文が入り込んでリズムが悪くなっているせいで強調が打ち消されている感あり。
後段の、変わらない日常と異変との落差を拡大させるためにも〝いつものように〟を強調できている文にすると、イイかも?なんて思った。


ここから特徴的な登場人物が現れ始める。
どれもキャラとしていい具合にデフォルメされている。
ワザマエ!
彼らが大事なキーなんだろうと印象つけることができてると感じた。


電車の混み具合で、もしかしたら私と作者さんとの住んでいる場所等の違いで、想像がずれてしまっているかもしれないと感じた。
私の想像は、結構混んでいる電車だ。いつも通勤電車は混んでるからね。
が、登場人物を見ていくと、どうもそれほど混んでいないように思える。
些細なことではあるけど、いつもの通りの混み具合、的にさらっと書いてもらえると、読み手と書き手の認識のずれを防げるかも?、と思った。


そして異変発生。
電車が横転したと予想させる記述でホワイトアウト。
場面は最初の目覚めに。
主人公の困惑さを読者に伝搬させて引き。
非常に続きが気になる終わり方だと思う。



ここからは全体を通しての感じたことだ。
思いついた順に五月雨式に記述するのでとっ散らかってしまうことを謝罪する。
ごめんなさい。


一人称ということで、文の主体を視点者である唯ちゃんにしているのは、とてもイイ!
地の文を描写につぎ込むよりも心情につぎ込んでいることで、より、唯ちゃんを読者に近いポジションに置けていると思う。
一人称の書き方も色々あるけど、これはwebになじみやすい書き方で、なろうでは受けやすい書き方。
ヒューマンドラマというお堅いイメージを与えるシャンルでは、いいチョイスだと思う。


設定としては繰り返しモノであり、昔からあったが最近また流行りだしてきた感あり。
時流に乗った題材というのも、良いチョイスと思う。


登場してくる脇キャラが良くできていて、あー、こんな人いるかも、という人間をうまーくデフォルメしていると感じた。
細かい性格などは一見では覚えられないので、大まかなキャラ性を植え付けるのはいい戦法。
アイコンのようで、覚えやすい。


長文を避け、比較的短文を重ね、かつ描写よりも心情に振る。
地なのかは不明だが、web向け書き方をしているように感じたので、結構な腕前の方ではないかと思うのだが。
  • 投稿者: 海水
  • 男性
  • 2019年 03月14日 17時30分
[一言]
ツイッターのマシュマロにてがっつり感想を希望されたので個人的視点からがっつり書かせていただく所存。
なお、異論反論等、作者公開後、受け付けまする。


まずは冒頭からの流れに沿って。

冒頭の事故を客観的、ニュース的に書いている感じが「これはSFなんだ!」と声高に主張しているようで、個人的には好み。
ファンタジーの転生モノだと、このあたりは主人公の生い立ちだったり愚痴だったりが記されることが多い。
私が読んできたSF(主に小松左京)にも通じる、と思う。


次に女が起きる場面。
まずは身体的異変、で、部屋の描写という流れは、自然でよい。
自分がその立場になった時もそうなるだろうということで、読者に違和感を与えない。


ここで調度品の描写が入るのだが、できれば部屋の描写が欲しかった。
というのは、次に窓辺に行くのだが、現実では、部屋に必ず窓があるわけではない。
なので、「窓からの日差しで部屋は明るい」のように前振り的挿入をしておくと、ベッドから窓辺に行く一連の映像が頭に浮かぶし、時刻を提示することにもなる。
まぁ、この辺も書き手読み手の好みかなとは思う。


「軽いノックのあと、許可も聞かずに入ってきた女性にそう尋ねられ女はビクッとするが、女性は何も気にした様子もなく女ににっこりと笑いかけた。」
この文では「女性」が二回でてくるが、片方は「彼女」でも良いと思う。
一文に、前段の「女」、後段の「女性」と、主語と視点がふたつあるので、読んだ瞬間「ん?」となったが、気にしないでおく。
ちなみに前段の「尋ねられ」は、視点が「女」にあることを示しており、後段の「笑いかけた」では、神視点となっている。
私が書くならば「軽いノックのあと、許可も聞かずに入室した女性の言葉に女はビクッとするが」とし、あくまで神視点を通すか、女視点で通す。


「紺色のロングワンピースに白いエプロン姿の女性は、看護師ではなく上品なメイドのように見える。」
文章としてはきれいで正しいと思うが、こと小説では分かりやすさを前面に出す方が好まれるので、文頭を「女性は」で始める方が、読者にわかりやすいと思う。
私が書くならば
「女性は紺色のロングワンピースに白いエプロン姿で、看護師ではなく上品なメイドのように見える。」
とする。


傷の描写はとても分かりやすく頭に浮かんだ。
作者さんは大怪我の経験があるのだろうか……と思ったほど。


「アンティーク調の部屋なのに、歯車の見える機械が多いこの空間は」とあるが、これまで歯車が多いという描写はない。出てきた機械も大きな鏡だけである。
このあたりで読者と書き手の認識の乖離があると感じた。
歯車というギミックでSF的イメージを与えたいのならば、部屋の描写時に差し入れた方が良かったかも。


「エリカと呼ばれてもあまり違和感はない」
ここだけカタカナなのは、何か仕掛けを埋め込んでいるからなのかな。
今まで漢字で書いているだけに、妙に浮いてしまっている。
単に彼女が字がわからずそう思ったのだとしたら、メイン視点者が彼女なのだから、地の文もカタカナ表記にしないとつじつまが合わないことに。


「混乱し、動揺する絵梨花を車いすに乗せ」
この車いすも、先の「歯車が多い」という印象を植え付けるにはうってつけだったのだが、特に記載がないのはもったいないと思った。
細かい小道具で世界観を醸し出すのも技術だ、と個人的には思う。


庭から上空に浮かぶ都市を見るのだが、その都市の描写がない。
具体的な特徴がないと、どうしてもファンタジー系のイメージ(ジブリ)が先行するので、SFとしたいのなら、何らかの機械機械している様子を書くべきだったのでは、と感じた。



さて、ここからは作品全体の、個人的かつ主観的感想。
思いついた順に五月雨式に記すので、とっ散らかっているのは謝罪する。
ごめんなさい。


SFというジャンルは好みであるが、今作にはあまりSFを感じなかった。
かざコンではジャンルが明確なので、世界観をそのジャンルに合わせないと、書き手と読み手の認識のずれが生じる。
描写を書かない点がwebラノベ的であり、だからこそファンタジーをイメージしてしまうので、SFならではの書き方をして欲しいと思う今日この頃。
webラノベとSFは、正直、水と油なので、親和性のある書き方を求められるとは思う。


一文に複数の主語を詰め込む癖がある様子。視点が複数になることもあり、無理に文を繋げず、分けた方がよいと感じた。
三人称とはいえ視点移動が煩雑なので、段落内は統一した方が良いのでは、と思う。


語尾が過去形で終わる形が多く、そのたびに読者の意識を途切れさせている感じがしているのが、もったいないと思った。
文章レベルは平均以上であり、読みやすい。
ワザマエ!


タイトルに関しては、初回で回収する義務も必要性もないので、特段気にならないし、気にする不必要もないと思う。


お嬢様がメイドになるといういきさつが今後であるが、そこで巻き起こる騒動や事件がこの作品の面白さなのだろうから、その前振り的な場面を入れ込めればな、とも感じた。
文字数制限もあって難しいのではあるが。


一人称ではないので、登場人物の外見は記した方が良いと思う。
主人公の名前が漢字だったことに違和感があった。
鏡を見た時に黒髪と記しておけば漢字の名前が出ても「おや?」と思わなかったろう。


空のレールを走る汽車がいい。某999はレールもなかったが。
これに乗って空中都市に向うときの描写が読みたいと思った。
  • 投稿者: 海水
  • 男性
  • 2019年 03月14日 11時17分
どうも秋原です。作家さんからお返事が届きましたので、代理で書き込みさせていただきますね。
ご確認をよろしくお願いします!!
内容は、以下の通りです。



Twitter(マシュマロ)の方へはお返事しましたが、こちらにも匿名返信させていただきます。

この度は、拙作「天空都市でメイドに就職して頑張ります!」へ過分な感想を頂き、ありがとうございました。本当にがっつりで嬉しかったです。
今回初めて神視点三人称に挑戦しようと奮闘したのですが、違和感があってもどうしたらいいか悩み、モヤモヤしてた部分にずばり修正例が上がっていたのが嬉しかったです。
最初に一人称で書いてたのと、途中であえてヒロインの名前を出さないよう修正したので、思った以上に手こずりました。
また、今回は経験を生かそうと思って実体験を織り込みましたが、しっかりその部分がばれてたようで笑いました。やっぱりわかるものなんですね。
カタカナのエリカはわざとですので、違和感を覚えてくれて嬉しいです。
かなり緊張しながら依頼しましたが、大変参考になりました。ありがとうございました!
タイトルがなかったので、一応、付け加えておきますね。
こちら、『天空都市でメイドに就職して頑張ります!』の感想となります。
[一言]
レモンからの第三弾です。



『神竜の巫女はドラゴンより神官をご所望です』

 ヒロインの性格がこの短い書き出しのなかにつまっていて素敵でした。
 かわいらしい悲鳴からはじまり、ふわっとした子なのかなと思いきや、かなり冷静な語り口。最初に「おお」と思ったのは、「パニックになった私は、握られているのとは反対の手を唇にあてて、オロオロするしかなかった。」という一文。これ、読み飛ばしてしまう人も多いかもしれないけれど、この客観的に自分のしぐさを語っている一文にこそ、彼女の性格がよく表れている。……この子、容姿についてなんだかんだ言っておきながら、結局自分がかわいいってのを自覚してるのね( ̄▽ ̄) ← つい顔文字出ちゃったよ。
 そして、神官を名乗る少年との笑顔でのシュールなやり取り。そこからの想定外とリアクションがうまい。会話を通して徐々にキャラクターがわかってくる構造が素敵。

 ひとつ疑問があるとすれば、このタイトル、巫女視点のタイトルではないよね。今後他の視点が出てくるのかもしれないけれど……、ヒロイン自身による語りをうまく使っているのが魅力なのだから、素直に彼女視点のタイトルにしたほうがいいんじゃないかなあ、とも。



『勇者は少女と穴を掘る』

 「人は死んだら子鬼になる」……その実感を噛みしめたばかりの少女が、「知らなかった? 人は死ぬと、小鬼になるのよ」と言う。この会話文のスタイリッシュさが、少女のさっぱりした性格を表していて好きです。
 世界観も、魔物の定義とかスネイクボアとか、まだ説明されていない部分もあるけれど、文章を読むかぎりはよく設定されているのだなと感じました。特に少女のことばとか、カラスが鳴くことによって朝を示す表現とか。

 気になったのは、花がいつから青年の手にあったのか。青年の描写から、取るものもとりあえず駆けつけてきた印象があったので、花ははじめから手に持っていた……ような気もするのだけど、だとしたら途中までまったく言及されていないのが不自然で、少女が花に気づいた瞬間も描写されていなかったから。
 それと、青年の説明が途中から地の文に移ったことによってわかりにくくなったのが、会話のようすで……特に、少女の聞く姿勢。だから、あとから「急に返事が」といわれてもピンとこない。(ずっと、顔を背けながらも相槌を打っていたものだと思って読んでいた。)
 あとは、最初受け取るように申し出たにもかかわらず、少女が花を「突き返そう」と思った心理。でもこれは、後々描かれることなのかな。
 あ、もうひとつ。「穴を掘っている。森の縁から白み始める空を背負って、彼女は穴を掘る。」ここ、重要な二文だと思っていて、「彼女」ではなくて「少女」のほうが雰囲気が出そうだなと……なんとなくだけど思いました。
 長くなってすみません。



『落とし子たちのテングサライ』

 先に他のかたの感想を見てしまったのだけど……、「僕っ子」の謎ね。
 この「僕」という人称の謎を考えるにあたって忘れちゃいけないのが、物語の舞台が「合衆国」であり、この人物の名前が英語圏の名前だということ。これはおそらく物語のキーになってくると思う。気になるのは、なぜ書き出しのラストまで、シェインが女性だということを伏せていたのか。これもなにか理由があるのだろうけど。

 と、ここまで書いて、これはもしや、天狗や爆弾のほうに読者の意識を向けさせないための陽動作戦なのではないか……とも思えてきた。じっさいに感想欄を見ると、「僕っ子」への言及が多いし、先を読まずしてその必要性に疑問を投げかける読者もいるようで。もし作者さんがそれを想定して書いたのならば……。(さすがに邪推か^^;)



『親友……ではない』

 ヒロインの相手役のレムスが、この書き出しの中盤になってはじめて出てくるのがいいですね。焦らずゆっくりと、物語の世界観とヒロインの周囲を描写していく……そういう感じがいい。室長が縁談を持ってくるという話に「ん」と思ったけれど、すぐに関係の説明が入ったのであまり気にならなかったし。(でも、情報の出し方を変えてみると印象が変わりそうだなとは思います。レムスの名前や、「もう何年も思い続けているひと」という情報も、出し方を試してみてもいいかも。)
 あと、地の文の心情描写と動作の描写がいい具合に描かれていて、作者さんにはちゃんと映像が見えているんだなと感じました。

 これはまだ冒頭なのでなんともいえないけれど、レムスがちょっと、人物としての魅力に欠けるかしら。私の主観的な感想でもあるけれど、ちょっとめんどくさいやつだなというのが第一印象。この不器用な男の子の魅力が、これから描かれていくのかなと思うと楽しみでもあります。

[一言]
書き手で参加してます、みわかずです。

作者公開前に感想できて良かった(笑)
少しずつだし自分のも入ってるのでちょっと恥ずかしいですが…



『神竜の巫女はドラゴンより神官をご所望です』
最後にまさかのアッパー(笑) マイナスの出会いからの恋愛物…どうなるんだろう? これは恋に落ちる瞬間がみたい!
ただ主人公の性格が定まっていないのが残念。暴力ヒロインじゃないといいなあ。


『夜明けに』
オネエ登場で急に明るくなった感じ。犬?も霞むオネエさん(笑)
出だしがしんどいだけに、どう恋愛に展開するのかは気になる。主人公がいまいち定まってない感じはする。


『サーチャとハリー 宿命の恋人たち』
ヒーローが妻子持ちか…不倫になるのかなぁ…
それはそれとしてすごい長編になりそう。書き出しだけじゃ掴むのは足りないかも。お姫様のかまってちゃんぶりがせつない…


『親友……ではない』
読みやすい。これは結果が気になる!ぜひハッピーエンドへ!
研究オタクの彼がどんな一悶着を起こすのか。ジレジレを吹き飛ばす大問題であってほしい(願望)


『ポチタロウといっしょ!』
ポチタロウの訛りが全てを持っていく~(笑) なかなかジョーカー的なヒーロー。恋愛になるまではだいぶほのぼのしそう。…恋愛になるのかなぁ?主従愛?(笑)


『分家の俺が本家の一人娘に教鞭を取る件』
主人公の背景が気になる。このままだとポンコツ先生の学園ラブコメになるのかな? 生徒ハーレムか…ハーレムが好みじゃないからなぁ… 先生側のゴタゴタがメインだといいなぁ。


『ゴスロリ少女に認知を迫られているのだが』
「認知」そう来たか! 認知すると主人公がどうなるのかは気になる。


『止まらない電車と、きみのこえ』
ループはあと何回続くんだろうか。登場人物が多くて楽しい。その分伏線があるけど、一個につき一回ずつループだと飽きるなぁ。どこかにキーがあるだろうけど、それが何かを想像するのも楽しい。読点が多いかも。


『天空都市でメイドに就職して頑張ります!』
ここからどうメイドになるのか?続き読みたい!メイドになったらどうなるんだろう?
引き込みがうまいと思う。
…SF…かなぁ?


『Execution Air Force』
様式が括弧書きされてたので助かりました…えへ。
とても臨場感があり、続きが気になる。このままやられるのか、それとも援軍はあるのか。
戦闘機、戦艦の戦闘描写だけなのでドラマ性が低い。好きな人にはそれだけで楽しいだろうなぁ(笑)


『落とし子たちのテングサライ』
科学と妖。いい! 僕っ娘設定はちょっと余分な印象。てか、ここから主人公の過去話になるなら、過去編だけ僕っ娘でも違和感はないと思う。天狗がどんな風に喋るのか気になる!(笑)
色んな要素が詰め込まれているので構成が大変そう。


『魔法を知ってるだけの俺』
どちらも正体がはっきりしないのでモヤッと。せめて主人公の正体をもう少し明かしてほしい。魔法を知ってるだけの理由を。そして夜中に忍び込むほどのタイムカプセルの黒歴史が気になる(笑)


『蒼月の門』
読みやすい。科学とファンタジー。登場人物が問題だらけなのも違和感なし(笑) タイトルの「蒼月」が何を指すのか。続きが気にはなるけど、あんまり殺伐し過ぎても辛い。専門用語の注釈求む(笑)


『勇者は少女と穴を掘る』
これはどうなるんだろう?先が読めない。終始もの悲しい雰囲気でヘタレ青年には少女の何が救いになるのだろう? 魔物の少女はその墓地からは出られず、でもその範囲に入って来たものは得られる。不思議なシステム。


『45度の砂時計』
読みやすい。ファンタジー! たったひとつの奇跡を求めて出会った二人。最後には争うのかな。魔女の方は揺れてる感じが。ただの世話焼き? タイトルがどう関係してくるのか。今後が気になる。


『鬼、上杉謙信 出陣す』
主人公が誰か分からない。人称は変えた方がいいかも。
人肉食べて強いという設定はあまり気にならない。Rは…難しいけども…
どんな戦い方をするのかは気になる。


『CROSS TALES BRAVERS』
冒険中の一幕。元気があっていい! 人数が多いと書き分けが大変だけど、コメディっぽくもあり楽しく読めそう。


『野菜が言うことには』
飯テロものなら嬉しい! 続き読みたい。このほのぼの感が好き。最後に出てきたおにーさんはメカニックであってほしい(願望)
機械がよく分からないっていうのはとても共感できるので(笑)、メカな話は雰囲気だけだと嬉しいなあ。元気のない野菜はこんな肥料をくれとか言うのかな?そしたら農家は楽だなあ!(笑)


『蘇る竜骸の剣』
続き読みたい。ドワーフの師匠がイイ!優しい主人公がいい! ただ目的を達成するまでお姉さんが持つのかは心配。


『一品』
先生との出会いが丁寧なのでチコに感情移入しやすい。優しい人と出会える話は好きなので、先生との別れがどう影響するのか今後が気になる。短編か中編くらいなのかな。


『サーヴァント アンド マジェスティ』
チャックが!(笑) 魔法?を使うのに代償があるのもいい。痛いのは可哀想だけど、好みのイケメンのために頑張るだろう姿勢が良い。気持ちの切り替えが軽くて、いい感じで女子高生なのがいきてる。


  • 投稿者: みわかず
  • 女性
  • 2019年 03月13日 13時17分
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