感想一覧

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[良い点]
主人公の「私」は一読しますと、世の中の定型になじむ事の出来ない孤立した印象がありました。しかし再読しますと、「私」の「静的な抗議」がにじみ出て来るような感じもしました。ただの孤立ではなくて、「私」の小声ではあるが、まるで街路灯のようなほの暗い叫びが見えました。
短編ではありますが、いや短編ではあるからこそ、このような、読者に様々なイメージを与えてくれるのでしょう。

文章もしっかりとしており、読者の私に自由な発想を与えてくれました。もし文章が冗長であったなら、読者の私には上記のような「静的な抗議」という自由な読後感は与えてくれなかったでしょう。
[気になる点]
気になるわけではありませんが、「母」の小言に「私」がもっと対立しても良いかなと思いました。もちろんあからさまな反抗では雰囲気が壊れます。口や暴力での反抗ではなくて、「母の小言には全く興味が持てずに、花瓶に活けてある花をじっ見ていた」くらいの表現で良いかと思います。
[一言]
地淵さんは本作品のような純文学を勉強なさっておられるようですが、文章の確かさからして読書はかなり熱心なのでしょう。
私も読書は好きです。しかし読むだけではなくて、人間やその人生を自分でも表わそうとして、純文学もどきの短編を数点投稿しています。


「なろう」では娯楽小説が多いですが、それでも人間を感じさせる作品が多いですね。我々も純文学で、大いに「なろう」の投稿者さん達に「人間」を提示していきませんか?
地淵さんの今後のご活躍に期待させて頂きます。
  • 投稿者: 勝川治長
  • 男性
  • 2019年 01月13日 03時23分
感想ありがとうございます。

身に過ぎたお褒めの言葉の数々に恐縮しています。

昔、文学賞に出す勉強のために受賞作の過去作品を読み漁った程度なので、純文学を担うなどという大それたことは考えてはいませんが。自分の中身を表出するのに純文学が使い勝手がいいと感じたぐらいです。

本作では書いてませんが、母とはよく衝突しています。発達障害を認めず努力で克服しろと迫る両親。正直、やってられません。

このような日常の不満をオブラートにくるんで出した小説だと思います。
[一言]
文章を読む限り、自分すら突き放したような文章が面白いですし、何が問題なんだろうと思いましたが・・

日常会話でそんなに違和感を感じておられるとは。訴えられないと分からないものです。
グループホームですか・・・。だんだん法律が変わり、施設から地域へ、という流れになっています。
それだけ聞くといい事のように聞こえますが、施設で受けられるサービスの種類がだんだん削減されてきてるという現実が・・・。
老人ホーム(障害者も含む)では既に、外出サービスが削減対象になり、ホームとデイサービスの往復のみの方が・・・

どうなんだろう・・・。
地淵さんの文章。ホームでも創作できるのかな。

余計な心配だったら申し訳ないm(__)m


  • 投稿者: 退会済み
  • 30歳~39歳 女性
  • 2018年 11月27日 22時17分
管理
突き放す文体、よく言われるんですよね。全然意識してないです。

なんか他者との儀礼的な交流が凄く苦手で、両親の挨拶の言葉も右から左でいまでも変わらないんですよね。だから、その手の挨拶が全然できません。えらいことです。

福祉の方の話では、発達障害をこじらせてしまった人用のグループホームがあるみたいですが、まあたぶんPCは共用ってことで、いじれないんじゃないかな。

これについては先の事はわからないです。
もしPCが駄目なら原稿用紙に書きます。

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