感想一覧

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[一言]
未だ触れざるの文に見ゆ。是なるは何ぞや? 聞くへらく擬古文と。凡そ常の文にあらず。古調流麗、博覧放達、意味深長なる雅文なり。其の意、総て汲むを得ざるも、女の哀怨、何ぞ伝わらざらんや。

我思へらく、女長じて再び見えんと欲するも、得ず。懐旧せば何ぞ恨めしきか烏鶏の声。嗚呼、破鏡再び照らさず。唯待つを得ん、と。

擬古文に見え、擬漢文を催す。興を得れば、則ち嘉なり。不興を得れば、則ち……調子乗ってすいませんでしたm(__)m

いやー、この文体は疲れる。擬古文の大変さを偲びます。

大変おもしろいものを読ませて頂きました。

では。
  • 投稿者: ラーさん
  • 23歳~29歳 男性
  • 2010年 09月04日 01時01分
 感想以可深謝。夫魏文之言曰、「文章経国大業、不朽之盛事也」
 然不重如前言於当世、文久成事叙之用具。愚欲、著述者貴古雅、物語者佳幽玄、構造者盛新味。可嘆、愚不足器用之才。然古与新那定高下? 雖各人令戦言辞出来百論、未不見決答也。唯拠箇箇之所好、愚無按任身大流耳。
 今此浴卿照覧、大略被汲愚意。豈催不興哉! 可歓喜可歓喜。善哉!

 ええと、こちらこそ調子に乗りましてすみません。大分無理をしました。しかし、なろうにレ点や一二点が使える機能があれば頑張って漢文小説も書けるかも……もちろん正式の漢文ではなく和様の変体漢文での変態的な小説となりそうですが。いや、誰が得するの状態ですね(笑)
 お読みいただきありがとうございます。
  • 香坂
  • 2010年 09月04日 04時41分
[一言]
 感想が遅くなってしまい申し訳ありません。
 とても素晴らしい作品でした。
 私のような似非和風ではなく、きちっとした形式に則って書かれた作品にはやはり、格調高いものを感じします。
 個人的には仮名遣いなどは不要と考えておりますもので、むしろ好感を抱きました。
 いやあ、まさかなろうでこういう作品に出会えるとは思っておりませんでしたので、驚いた反面でとても嬉しかっです。
 とても美味しかったです。
 ご馳走様でした。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2010年 09月02日 16時34分
管理
 嘉納先生、感想ありがとうございます。仮名づかいなんかは凝ってもやはり自己満足という面が強いですから、読みやすさを考量してなるべく漢語は現代仮名でいくようにしました。ただでさえ取っつきにくいですものね。和語は掛詞が死んでしまいますし、活用もあるので古式を変えられませんが。
 私もまだまだ精進しないと、見る人が見たらこれも似非です。いや、擬古文は手段に過ぎないので小説として少しでも「本物」に近づくよう励みます。過褒の言、身に余ります。どう使おうと一定の調べを生み出す古人の文章、形式には全く敬服するばかりです。
 重ねて、感想ありがとうございました。
  • 香坂
  • 2010年 09月04日 04時27分
[良い点]
はじめまして。アイコトバ企画に参加しました柿木と申します。
よろしくお願いします。

 恥を忍んで申し上げれば、四度読み返したのですが、正直、文も内容も十分の一ほども理解できていません。(日本国籍に生まれただけの阿保です)が、ただ古典日本語の持つ言葉の響きの美しさを感じました。

 伊予は自ら男性の元へ向かったのでしょうか? もし、そうであれば当時の常識を遥かに越えた行動ですね。思いあまった恋慕のあまったところが為せる業、それは時を越えて少年にも影響したように思えました。
ラストは少女の微妙な恋心が、少年の行動と烏と鶏に急かされ、大人達によってうやむやにされ、口惜しがっているように思えました。
 だがしかしそれがいい! と、思いつつ、まったく的外れな解釈、感想でしたら申し訳ありません!

 最後になりましたが執筆お疲れ様でした!

  • 投稿者: 退会済み
  • 2010年 08月28日 08時48分
管理
 柿木さん、感想ありがとうございます。
 いやいや日本語で書いてある以上二分の一くらいはわかるはずですよ~。こういうのは「なんとなく」で読めばいいんです。古典から作った二次創作のようなものですから、知ってる人にしかわからないみたいな側面もありますし。←卑怯だな、おい。
 前半のは端的に言えば男の誘いを振ったのです。しかしあんな振り方も当時としてはあり得ないものですねwだから文章をあんな感じに……。
 後半はまさしくその通りです。鳥や鴉が騒ぎ出しただけでなく、急かされたのは相手の態度にもよります。そのあたりの微妙な心情を感じていただけるとは冥利につきます。
 こんな妙な話にお付き合いいただけありがとうございました。
  • 香坂
  • 2010年 08月28日 18時14分
[一言]
伊予と少女は同一人物でしょうか。
前半と後半のつながりが感じられました。
げに強きは恋におぼれた女性ですねw
二つ目の格言をあのように使われるとはさすがです。

歴史的仮名遣いで読むのに苦労しましたが、なろうでこんな文体が読めるとは思いませんでした。
そして書けるのはすごいと思います。

企画参加お疲れ様でした。
  • 投稿者: 退会済み
  • 男性
  • 2010年 08月27日 22時35分
管理
 聖騎士さん、感想ありがとうございます。
 読みにくいのも歴史的仮名づかいも不親切ですよね。そこには諦念を感じています。一種の時代小説ですからさらに拍車がかかりますね。
 朧化という事をどう使うか心がけたものですから、仰る通り前半の伊予と後半の少女が同じ人物であるという確証は書いてありません。そのあたりも読む人にお任せという訳ですが、もちろん脈絡を完全には断ち切っていませんので繋がりを感じて頂けて助かりました。というか嬉しいです。
 例の都都逸も昔の人は急にこんな表現を思い付いた訳じゃないんだよ、ということです。そのあたりにまで言及して頂けて、読者に恵まれたなあと感謝します。
  • 香坂
  • 2010年 08月27日 23時17分
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