感想一覧

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[一言]
ネタバレありの感想です。未読の方はご注意ください。

こんにちは。冬童話2019のタグより参りました。タグの「ほのぼの」「ダーク」が気になって手にとってみたのですが、なるほどダークだ……。

とはいえあそこで何を願えば良かったのでしょうね。お姉ちゃんとはいえまだたったの3歳。自分以外の愛情を独り占めする存在を排除したいと思っても、何の不思議があるでしょう。(3歳の長子だとお姉さんお兄さん扱いですが、3歳の末子ですといつまでたっても赤ちゃん扱いですね)

こういった作品というのは、救いを残している場合が多いと思うんですよね。特に道徳的な面を強調したい場合にはこの先の部分、「いなくなってしまった弟を、姉が絵本の世界へ探しにいく。戻ってきてみればあれは夢だったのか、時間はほとんどたっていないようだけれど、普段通りの弟の笑顔にほっとした。やっぱり弟はいないより、いた方がいい」みたいな内容の文章がくっついてくるかと思うのですが、この作品はそんなことをせずに、すぱっとその先を切り捨てましたよね。それが逆に、「知らず知らずのうちにとはいえ、自分勝手な願い事は決してやってはいけないのだ」という戒めのような強さを生んでいるように思いました。親切なキツネは凛ちゃんに優しかったですが、物事の善悪は教えてくれませんでしたしね。

とはいえ、3歳の凛ちゃんが主人公であることを考えるととても厳しい結末だったようにも思います。いや、3歳の凛ちゃんだからこその結末なのでしょうか。凛ちゃんが小学生のお姉さんだったなら、この後のリカバリもきいたかもしれません。けれどまだたった3歳の幼児には、邪魔者がいなくなったというこの物語で終わってしまうかもしれない……。もしかしたら、自分の願い事の意味を認識できるようになった10年後くらいに絵本を手にとって、(例えば自分が怪我をした時に貼った絆創膏の形などを見て)子うさぎの正体に気がつき、絵本の中に入るという続きもあるのかもしれませんね。

どきりとする物語でした。
 読んでいただき、感想まで書いてくださって、本当にありがとうございます。

 さて…、救いの無い、読後感の悪いお話となっておりますが、あえてそうしました。
 確か、グリム童話の初版は、残酷すぎて人々に受け入れられ無かったはずです。(記憶違いだったら、ごめんなさい。)
 初版を読んだことがないので、どの程度残酷だったのかは分かりかねるのですが、そういう方向を目指して書きました。

 もし、この続きを書くとしたら…やっぱり救いが無い話になりそうです。
[一言]
これは・・・ダークタグの名に恥じない作品ですね。
6つの願いをたった一つで叶えられるお願いが、一つ。
その結果が、ほっぺにキズのあるウサギさんでしょうか。

作者様の技量によって、すさまじい作品に仕上がっています。
読んでくださって、感想まで書いてくださって、ありがとうございます。
同じものを読んでも、捉え方は人それぞれなので、どのお願いが叶ったかは、読んでくださった方に委ねてはおります。
が、複数のお願いが叶うお願いがある、というところに気づいていただけて、めちゃくちゃ嬉しいです。そして、伝わったことに、ほっとしております。
本当に、ありがとうございました!
[良い点]
一番最初のお願いが叶ったのかな?
どうか後半のお願いが叶うことはありませんように。

弟妹が生まれると途端に「お姉さん」「お兄さん」にならなければいけなくなるから、上の子って本当にかわいそうですよねぇ・・・(私は年がかなり離れていたので、嫉妬どころか溺愛しすぎで怒らておりましたが・・・笑)

では、私もドングリ池にお願いを。
  凛ちゃんが素敵なお姉さんになれますように!
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 12月19日 16時39分
管理
ありがとうございます!
読んでくださっただけでなく、感想まで書いていただいて(*^^*)
どのお願いが叶ったかは読み手にお任せする、という形にしてはおりますが、こういう結果にたどり着いてくれたらいいなあ~、というのはございまして…、只今、自分の力不足を感じております。
もう少し本文に言葉を足すべきかな、それとも、解説的なものを後書きに入れようかな(最近の児童書のショートショートで見かけたスタイルです)等々、考え中です。
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