感想一覧
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小説サイトに戻ってきたのも久しぶりで、小説に向き合うのも、他者の作品を読むのも実に久しぶりで、ああ、もう俺は金輪際書店で本なんて買わなくてもいいやって、思った。
だって、こんなに面白い話がただで読めるんだぜ。
あれだけの登場人物全てに(当然だけど)役割があり人格があり、それらに見事に色づけをしている。なにより遊佐さんが(おそらく)全ての登場人物に愛を注いでいる。
だから、読んでいる我々は劇中で何が起きたって安心して読み進められる。そしてこの世界が好きになる。
見える心と見えない心、見られる視界と見えない視界、そういうの、書き分けが巧みで、だから誰も嫌いになれない。
この小説、分類としてはハイファンタジーに当たるのだろうけど、すごい設定だとか目新しさとかはないし、そういう特別な別世界の者達の物語ではなく、ほんとうにただ、非凡な日々と世界を普通の少年少女と大人達が生きている、そんな物語であると思いました。
私の方はまだ全快とは言い難いですが、復帰読了第一作目として素晴らしい作品に触れられました、ありがとうございました。
だって、こんなに面白い話がただで読めるんだぜ。
あれだけの登場人物全てに(当然だけど)役割があり人格があり、それらに見事に色づけをしている。なにより遊佐さんが(おそらく)全ての登場人物に愛を注いでいる。
だから、読んでいる我々は劇中で何が起きたって安心して読み進められる。そしてこの世界が好きになる。
見える心と見えない心、見られる視界と見えない視界、そういうの、書き分けが巧みで、だから誰も嫌いになれない。
この小説、分類としてはハイファンタジーに当たるのだろうけど、すごい設定だとか目新しさとかはないし、そういう特別な別世界の者達の物語ではなく、ほんとうにただ、非凡な日々と世界を普通の少年少女と大人達が生きている、そんな物語であると思いました。
私の方はまだ全快とは言い難いですが、復帰読了第一作目として素晴らしい作品に触れられました、ありがとうございました。
相楽さん、感想ありがとうございます。
しばらく出入りしていなかったもので、返信が遅れて申し訳ないです。
ハイファンタジーと呼ぶには設定がシンプルすぎるんですよね、この物語。
何を思って書き始めたんだろう。
たぶん、少年少女のやりとりを細やかに描きたかったような気がします。
しっかりめの分量で。
あとはそれを支える大人たちも、ちゃんと描きたかったんじゃないかと。
ですので相楽さんの感想は本当に正鵠を射ているなあ、と思う次第です。
長いお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
しばらく出入りしていなかったもので、返信が遅れて申し訳ないです。
ハイファンタジーと呼ぶには設定がシンプルすぎるんですよね、この物語。
何を思って書き始めたんだろう。
たぶん、少年少女のやりとりを細やかに描きたかったような気がします。
しっかりめの分量で。
あとはそれを支える大人たちも、ちゃんと描きたかったんじゃないかと。
ですので相楽さんの感想は本当に正鵠を射ているなあ、と思う次第です。
長いお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
- 遊佐東吾
- 2024年 12月30日 21時00分
[良い点]
ピーノの過去と現在が章ごとに段々と分かってる来る展開、ハナとの別れの叙述トリックと引き込まれるように読んでしまいました。
[気になる点]
登場してからトスカがずっと強くヒロインしてましたので、ピーノとトスカとの会話がもっと見てみたいし、結ばれるまでをみてみたいなぁ……と思う反面、海辺の夢こそが二人の終着点の描写として素晴らしいので困ってしまいますね。まさに予言
[一言]
大人が大人してる作品はとても好き。
エリオとハナを失った後、脱走した仲間に頭が向いてないのがピーノらしさではあるけど、ちょっとトスカ達がかわいそうですね!
ピーノの過去と現在が章ごとに段々と分かってる来る展開、ハナとの別れの叙述トリックと引き込まれるように読んでしまいました。
[気になる点]
登場してからトスカがずっと強くヒロインしてましたので、ピーノとトスカとの会話がもっと見てみたいし、結ばれるまでをみてみたいなぁ……と思う反面、海辺の夢こそが二人の終着点の描写として素晴らしいので困ってしまいますね。まさに予言
[一言]
大人が大人してる作品はとても好き。
エリオとハナを失った後、脱走した仲間に頭が向いてないのがピーノらしさではあるけど、ちょっとトスカ達がかわいそうですね!
十字ロさん、感想ありがとうございます。
エピローグをどこまでやるかはかなり悩んだ部分でした。
結果として海辺のシーンを直接は描かず、そこまでの道筋をつけたところで物語を締めることにしたのです。そちらの方が綺麗かな、と。
二人の終着点の描写として素晴らしい、とおっしゃっていただいて安堵しております。
とはいえ、全体的にトスカの出番がちょっと少なかったかなあ……とは書き終えてからある程度時間の経過した今になって思います。反省。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
エピローグをどこまでやるかはかなり悩んだ部分でした。
結果として海辺のシーンを直接は描かず、そこまでの道筋をつけたところで物語を締めることにしたのです。そちらの方が綺麗かな、と。
二人の終着点の描写として素晴らしい、とおっしゃっていただいて安堵しております。
とはいえ、全体的にトスカの出番がちょっと少なかったかなあ……とは書き終えてからある程度時間の経過した今になって思います。反省。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
- 遊佐東吾
- 2021年 06月20日 22時02分
[良い点]
紙書籍として手元に置いておきたいような、スケールの大きい名作です。アニメでも良いです。このキャラクターたちをぜひ映像化してほしい!
優しくて素朴なピーノが、圧倒的な戦闘力と徹底した冷徹さでギャングどもを皆殺しにする第2章のシーンがやはり圧巻です。震える下っ端の青年に「正直ってのは美徳だよね」と優しく声をかけるところがめちゃくちゃ好きです。穏やかで好戦的なところが最後までブレないのもすばらしいです。
しかも魅力的なのはピーノだけではなく、登場する一人ひとりが血肉を備えていて個性的です。悪役であるはずの皇帝でさえ、嘘を見破る異能持ちであることが判明する場面で、その底知れぬ孤独と虚無を感じてぞくっとしました。
連載をリアルタイムで追いかけていたのですが、完結後あらためて通読してみて、心温まるシーンとつらいシーンとの振れ幅の大きさに感情がもっていかれました。一話ずつ読んでいるときはそこまでではなかったのですが、続けて読むと、第6章→幕間→第7章の振れ幅は心にこたえます。チェスターを焚きつけるためクロエとナイイェルがぬけぬけと嘘を並べ立て、あっさりバレて頭を撫でられるシーンも、ピーノ、エリオ、ハナの三人がじゃれ合っているシーンもとても素敵でほっこりしますので、それに挟まれる「戦場にて鈍く光る」の悲しさが際立ちます。
また、通読して改めて気づくのが構成の見事さです。長い作品なのに、無駄なシーンや展開がほとんどない、というのが驚異的にすばらしいです。過去編も現在編も、すべてがドラマのうねりと避けがたい悲劇へ収斂していきます。「旅の終わり」から始まって「旅の始まり」で終わるのも素敵ですね!
ピーノの幸福な思い出に結びつく大聖堂の鐘をセレーネが壊すシーンは、つらくて声が出てしまいました。
連載時は、ルカの退場があっさりしすぎるのでは?と感じました。かませ犬として登場した彼ですが、毒という「才能を持たざる者の戦い方」に開眼する辺りが胸熱でしたので。ルカには、才能あふれるピーノたちとは異なる獣道を歩んでほしい、とわくわくしました。そのうち仲間たちと袂を分かつとしても、ドラマティックに決別してほしい、と。けれども意外なほど儚い最期。
通読してみると、全体のバランス上、ルカはあのように退場するのが良かったのかな、と思えました。
イザークを主人公にしたスピンオフや、「スカリエ学校の日々」や「マダム・ジゼルの館の日常」などの番外編が読んでみたいです。もちろんピーノの旅の続きも。これきりもう会えなくなるのが残念なほど、みんな魅力的です。
娼館が舞台のお話だけあって個性豊かな女性が大勢登場しますが、私はトスカとハナがいちばん好きです。トスカは、欠けているところが何もない完璧なヒロインだと思います。ハナは気性の激しさと純粋さが素敵です。第9章の「ピーノもずっと、後悔していたんだね。ごめんね……」のセリフで泣きました。
とっちらかった感想になってしまいましたが、とても面白い、すばらしい作品をありがとうございました!
紙書籍として手元に置いておきたいような、スケールの大きい名作です。アニメでも良いです。このキャラクターたちをぜひ映像化してほしい!
優しくて素朴なピーノが、圧倒的な戦闘力と徹底した冷徹さでギャングどもを皆殺しにする第2章のシーンがやはり圧巻です。震える下っ端の青年に「正直ってのは美徳だよね」と優しく声をかけるところがめちゃくちゃ好きです。穏やかで好戦的なところが最後までブレないのもすばらしいです。
しかも魅力的なのはピーノだけではなく、登場する一人ひとりが血肉を備えていて個性的です。悪役であるはずの皇帝でさえ、嘘を見破る異能持ちであることが判明する場面で、その底知れぬ孤独と虚無を感じてぞくっとしました。
連載をリアルタイムで追いかけていたのですが、完結後あらためて通読してみて、心温まるシーンとつらいシーンとの振れ幅の大きさに感情がもっていかれました。一話ずつ読んでいるときはそこまでではなかったのですが、続けて読むと、第6章→幕間→第7章の振れ幅は心にこたえます。チェスターを焚きつけるためクロエとナイイェルがぬけぬけと嘘を並べ立て、あっさりバレて頭を撫でられるシーンも、ピーノ、エリオ、ハナの三人がじゃれ合っているシーンもとても素敵でほっこりしますので、それに挟まれる「戦場にて鈍く光る」の悲しさが際立ちます。
また、通読して改めて気づくのが構成の見事さです。長い作品なのに、無駄なシーンや展開がほとんどない、というのが驚異的にすばらしいです。過去編も現在編も、すべてがドラマのうねりと避けがたい悲劇へ収斂していきます。「旅の終わり」から始まって「旅の始まり」で終わるのも素敵ですね!
ピーノの幸福な思い出に結びつく大聖堂の鐘をセレーネが壊すシーンは、つらくて声が出てしまいました。
連載時は、ルカの退場があっさりしすぎるのでは?と感じました。かませ犬として登場した彼ですが、毒という「才能を持たざる者の戦い方」に開眼する辺りが胸熱でしたので。ルカには、才能あふれるピーノたちとは異なる獣道を歩んでほしい、とわくわくしました。そのうち仲間たちと袂を分かつとしても、ドラマティックに決別してほしい、と。けれども意外なほど儚い最期。
通読してみると、全体のバランス上、ルカはあのように退場するのが良かったのかな、と思えました。
イザークを主人公にしたスピンオフや、「スカリエ学校の日々」や「マダム・ジゼルの館の日常」などの番外編が読んでみたいです。もちろんピーノの旅の続きも。これきりもう会えなくなるのが残念なほど、みんな魅力的です。
娼館が舞台のお話だけあって個性豊かな女性が大勢登場しますが、私はトスカとハナがいちばん好きです。トスカは、欠けているところが何もない完璧なヒロインだと思います。ハナは気性の激しさと純粋さが素敵です。第9章の「ピーノもずっと、後悔していたんだね。ごめんね……」のセリフで泣きました。
とっちらかった感想になってしまいましたが、とても面白い、すばらしい作品をありがとうございました!
九条さん、感想ありがとうございます。
序盤から終盤まで丁寧に読んでいただき、どうお礼の気持ちを伝えればよいのか。
ルカがピーノらとは異なる獣道を往くという案、提示されてみて初めて「ああ、そういう方向もあったのか」と気づきました。
たぶん、犠牲者の多いルートになりそうです。
当初の構想だとピーノ&エリオがハナを連れて逃げる際に、部隊の仲間たちが総動員されて追っ手となる予定でした。そして容赦なく全員を手にかけてしまう二人──というストーリーだったのです。
まあ、この構想時はどいつもこいつも名前さえ知らないチームメイト的な扱いで、利害が一致しなくなれば決裂もやむなしみたいな殺伐とした関係でした。
もはやまったくの別物ですね。
そのへんの名残が全部ルカに集約されてしまった感はあります。
毒については、次作でもっとがっつり絡めていこうと考え中です。
今作に関しては幕間を多用し、いろいろなキャラクターのエピソードを書いたつもりでいますので、たぶんもうスピンオフはやらないかと。
一つだけちょっと考えていたのは、タリヤナ教の創始者である男娼クレイシュの話ですね。全編が暴力と性と成り上がりなのでこれは面白くなるはず、とは思うのですが、何分ジャンルがBLになってしまうので正直書き切れる自信がありません。
個人的には課題も多く残りましたが、完結までたどり着けたことでこのような感想をいただけたことを本当にうれしく思います。
繰り返しになりますが、ありがとうございました!
序盤から終盤まで丁寧に読んでいただき、どうお礼の気持ちを伝えればよいのか。
ルカがピーノらとは異なる獣道を往くという案、提示されてみて初めて「ああ、そういう方向もあったのか」と気づきました。
たぶん、犠牲者の多いルートになりそうです。
当初の構想だとピーノ&エリオがハナを連れて逃げる際に、部隊の仲間たちが総動員されて追っ手となる予定でした。そして容赦なく全員を手にかけてしまう二人──というストーリーだったのです。
まあ、この構想時はどいつもこいつも名前さえ知らないチームメイト的な扱いで、利害が一致しなくなれば決裂もやむなしみたいな殺伐とした関係でした。
もはやまったくの別物ですね。
そのへんの名残が全部ルカに集約されてしまった感はあります。
毒については、次作でもっとがっつり絡めていこうと考え中です。
今作に関しては幕間を多用し、いろいろなキャラクターのエピソードを書いたつもりでいますので、たぶんもうスピンオフはやらないかと。
一つだけちょっと考えていたのは、タリヤナ教の創始者である男娼クレイシュの話ですね。全編が暴力と性と成り上がりなのでこれは面白くなるはず、とは思うのですが、何分ジャンルがBLになってしまうので正直書き切れる自信がありません。
個人的には課題も多く残りましたが、完結までたどり着けたことでこのような感想をいただけたことを本当にうれしく思います。
繰り返しになりますが、ありがとうございました!
- 遊佐東吾
- 2021年 04月24日 23時16分
[一言]
はじめまして、現地主人公タグで検索していてこちらの作品に出会いました。
「夢見るトスカ」まで読ませて頂きましたが、引き込まれる文章に、キャラクターたち、そして掛け合い。次へ次へと読み進める手が全然止まりません。とても面白く、そして心に響く作品です。
最初に「おっせぇぞ!」とソフィアちゃんが怒鳴っていたので「ああ、娼館の用心棒だから結構ひどい扱い受けてるんだろうなぁ……」と思ったのも束の間、家族としてみんな暖かくピーノを包んでいて、更にみんな血の繋がりなんてなくてもちゃんと纏まっていてまずほっこりして心が暖かくなりました。
ノルベルトさんに連れられて都に行く時もです。「軍なんて絶対厳しいじゃんかよおぉ」と思ったのにノルベルトさんが面倒見のいい優しいお兄ちゃんで、彼との別れはとても寂しかったです。
そしてメルラン家の生き残りがこれまた憎たらしくて、なんだこいつと思っていたらその後の章で見事に伏線を回収されたので読んでいてとても面白かったです。見事なまでの構想と見せ方で、時間も忘れて読み耽っていました。
今一番気になってるのはルカですね、二コラさんにああまで言われて「エッ!? 残ったの!?」とビックリしました(笑)
そんな彼でものけ者にしない少年たちがなんだか微笑ましくて、きっとルカもこれから成長してくれるんだろうなぁ、と期待しながら続きも楽しませて頂こうと思います(*^^*)
はじめまして、現地主人公タグで検索していてこちらの作品に出会いました。
「夢見るトスカ」まで読ませて頂きましたが、引き込まれる文章に、キャラクターたち、そして掛け合い。次へ次へと読み進める手が全然止まりません。とても面白く、そして心に響く作品です。
最初に「おっせぇぞ!」とソフィアちゃんが怒鳴っていたので「ああ、娼館の用心棒だから結構ひどい扱い受けてるんだろうなぁ……」と思ったのも束の間、家族としてみんな暖かくピーノを包んでいて、更にみんな血の繋がりなんてなくてもちゃんと纏まっていてまずほっこりして心が暖かくなりました。
ノルベルトさんに連れられて都に行く時もです。「軍なんて絶対厳しいじゃんかよおぉ」と思ったのにノルベルトさんが面倒見のいい優しいお兄ちゃんで、彼との別れはとても寂しかったです。
そしてメルラン家の生き残りがこれまた憎たらしくて、なんだこいつと思っていたらその後の章で見事に伏線を回収されたので読んでいてとても面白かったです。見事なまでの構想と見せ方で、時間も忘れて読み耽っていました。
今一番気になってるのはルカですね、二コラさんにああまで言われて「エッ!? 残ったの!?」とビックリしました(笑)
そんな彼でものけ者にしない少年たちがなんだか微笑ましくて、きっとルカもこれから成長してくれるんだろうなぁ、と期待しながら続きも楽しませて頂こうと思います(*^^*)
maoさん、感想ありがとうございます。おまけにレビューまで!
このお話を書き始める前に「“優しさ”をベースにしよう」と決めておりました。
4章以降はピーノにとって厳しいエピソードも少なからずありますが、それでも根っこの部分はまったく変えていないつもりです。
ただ、さすがにルカの扱いに関しては……不満に思われるかもしれません。
章ごとに時間があっちこっちに飛ぶせいで、自然と伏線も散らばったような形になりました。そこを楽しんで読んでいただけたこと、本当にありがたく思います。
完結もそろそろ見えてきました。ぜひ最後までお付き合いください!
このお話を書き始める前に「“優しさ”をベースにしよう」と決めておりました。
4章以降はピーノにとって厳しいエピソードも少なからずありますが、それでも根っこの部分はまったく変えていないつもりです。
ただ、さすがにルカの扱いに関しては……不満に思われるかもしれません。
章ごとに時間があっちこっちに飛ぶせいで、自然と伏線も散らばったような形になりました。そこを楽しんで読んでいただけたこと、本当にありがたく思います。
完結もそろそろ見えてきました。ぜひ最後までお付き合いください!
- 遊佐東吾
- 2020年 12月27日 00時42分
[一言]
122話「瓦礫の上で」。ピーノがエリオやハナと別れたのは二人が死んだからだと、私はずっと思っていました。だから、ここに至ってハナが生存していることを知って驚きました。しかし、予想が外れてよかったよかった……と単純に喜ぶことはできませんな。セレーネとの野合はあまりにも不穏すぎる。
で、123話「日常に訪れるささやかな変化と大きな変化」でのトスカ来襲。不吉な想像ばかり掻き立てられます。
どういう結末を迎えるのかわかりません……というより、わかりたくありませんが、最後にレベッカが笑顔でいられるといいな、とそんなことを祈っています。
122話「瓦礫の上で」。ピーノがエリオやハナと別れたのは二人が死んだからだと、私はずっと思っていました。だから、ここに至ってハナが生存していることを知って驚きました。しかし、予想が外れてよかったよかった……と単純に喜ぶことはできませんな。セレーネとの野合はあまりにも不穏すぎる。
で、123話「日常に訪れるささやかな変化と大きな変化」でのトスカ来襲。不吉な想像ばかり掻き立てられます。
どういう結末を迎えるのかわかりません……というより、わかりたくありませんが、最後にレベッカが笑顔でいられるといいな、とそんなことを祈っています。
藤兵衛さん、感想ありがとうございます。
エリオとハナに触れる際、表現を似せつつしかし間違えないように……とここまで気を遣ってきました。
ミスリードになっていたならその甲斐もあったというものです。
私自身がバッドエンドを苦手にしていますので、レベッカを死なせる展開はまずないと思っていただいて大丈夫です。他の連中はさておき。
8章&9章で完結する予定ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
エリオとハナに触れる際、表現を似せつつしかし間違えないように……とここまで気を遣ってきました。
ミスリードになっていたならその甲斐もあったというものです。
私自身がバッドエンドを苦手にしていますので、レベッカを死なせる展開はまずないと思っていただいて大丈夫です。他の連中はさておき。
8章&9章で完結する予定ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
- 遊佐東吾
- 2020年 10月28日 23時59分
[良い点]
115~117部は、心をざく切りにされるような思いで読みました。
最初から予告されていた別れですが、そこへ至るまでの経緯があらゆる想像を超えていました。
人間の領域を超えた二人の壮絶な対決。
すべてにおいて達観していたあの人さえ「殺してくれ」と懇願せずにいられなかった、無残な結末。
そして――ハナとの別れがこんな形になるなんて、悲しすぎます。
[気になる点]
月曜日の朝からこんな展開とは。あんまりです。
[一言]
ピーノとハナはもう会えないのですか?
115~117部は、心をざく切りにされるような思いで読みました。
最初から予告されていた別れですが、そこへ至るまでの経緯があらゆる想像を超えていました。
人間の領域を超えた二人の壮絶な対決。
すべてにおいて達観していたあの人さえ「殺してくれ」と懇願せずにいられなかった、無残な結末。
そして――ハナとの別れがこんな形になるなんて、悲しすぎます。
[気になる点]
月曜日の朝からこんな展開とは。あんまりです。
[一言]
ピーノとハナはもう会えないのですか?
エピソード117
九条さん、感想ありがとうございます。
ニコラにはもう生き残ってどうこうする意思もなかったので、最後はああいう形になりました。教え子の成長を確かめられて満足した、という感じでしょうか。
彼のことは最初から一貫して善人のつもりで書いています。
「人間界に紛れ込んだ神様が、どんどん人間らしくなっていく」というコンセプトだったので、多少倫理観は狂っていますが。
ハナはすぐ幕間に登場します。物語の終盤となる8章にも。
ニコラにはもう生き残ってどうこうする意思もなかったので、最後はああいう形になりました。教え子の成長を確かめられて満足した、という感じでしょうか。
彼のことは最初から一貫して善人のつもりで書いています。
「人間界に紛れ込んだ神様が、どんどん人間らしくなっていく」というコンセプトだったので、多少倫理観は狂っていますが。
ハナはすぐ幕間に登場します。物語の終盤となる8章にも。
- 遊佐東吾
- 2020年 10月06日 07時26分
[良い点]
周りをみながら一歩引いてしまうピーノを見て、この先を思うと、朝から「嗚呼」とか言ってしまいました。
「惹かれたのはセス教自体ではなくて」のくだりで、エリオをよくみていて、いいなぁと思います。
淡々としている様子のピーノに対して、感情が出されていくハナ。うーん、面白い。
[一言]
「恋を知らないお子様」が、こんなところで利いてくるとは……
彼は恋を知らずに済むのでしょうか。
周りをみながら一歩引いてしまうピーノを見て、この先を思うと、朝から「嗚呼」とか言ってしまいました。
「惹かれたのはセス教自体ではなくて」のくだりで、エリオをよくみていて、いいなぁと思います。
淡々としている様子のピーノに対して、感情が出されていくハナ。うーん、面白い。
[一言]
「恋を知らないお子様」が、こんなところで利いてくるとは……
彼は恋を知らずに済むのでしょうか。
エピソード94
すずめさん、感想ありがとうございます。
ピーノは気の置けない友人たちと一緒だとバランサーに、単独だと突拍子もない行動をとりがちではあります。気づいたらそんな感じになってました。
彼の場合、恋愛方面の匙加減がピュアすぎて難しいです。悪戦苦闘中。
ピーノは気の置けない友人たちと一緒だとバランサーに、単独だと突拍子もない行動をとりがちではあります。気づいたらそんな感じになってました。
彼の場合、恋愛方面の匙加減がピュアすぎて難しいです。悪戦苦闘中。
- 遊佐東吾
- 2020年 06月25日 23時07分
[一言]
ここしばらくはナイイェルさん大活躍でしたな。
しかし、将来この子が客を取るようになると、何かと揉めそうな気がします。信仰を口実にしてひどいことをするやつが現れたりとか。マダムが睨みを利かせていればそうそうめったなことはあるまいと思いますが、おじさんは心配だよ。
最新話「スイヤール大聖堂の天辺で」の鐘の場面は爽快でした。常人離れした能力を他愛ないことに用いるのは粋ですな。
ここしばらくはナイイェルさん大活躍でしたな。
しかし、将来この子が客を取るようになると、何かと揉めそうな気がします。信仰を口実にしてひどいことをするやつが現れたりとか。マダムが睨みを利かせていればそうそうめったなことはあるまいと思いますが、おじさんは心配だよ。
最新話「スイヤール大聖堂の天辺で」の鐘の場面は爽快でした。常人離れした能力を他愛ないことに用いるのは粋ですな。
藤兵衛さん、感想ありがとうございます。
章ごとにわりとテイストの変わる本作ですが、振り返ってみれば6章は特にその傾向が強くなってしまいました。印象づけをしたナイイェルや鐘にこの先も少し出番があるのを含めて、以降の展開の準備ばかりしていた気がします。
もう個人的に未経験の長さへ突入しているので試行錯誤が続いております。
章ごとにわりとテイストの変わる本作ですが、振り返ってみれば6章は特にその傾向が強くなってしまいました。印象づけをしたナイイェルや鐘にこの先も少し出番があるのを含めて、以降の展開の準備ばかりしていた気がします。
もう個人的に未経験の長さへ突入しているので試行錯誤が続いております。
- 遊佐東吾
- 2020年 05月01日 23時10分
[良い点]
やれやれスローライフ物かと思いきやそれもやむ無しの壮絶なあれこれに手に汗ニギルところ。
中身からして一線を越えてる人間、とても好きです。
[気になる点]
作者のどこまで書いていいんだろう、これ以上描写すると読み手が離れるかも、みたいな葛藤が凄い垣間見える(妄想)。
それとは別に作品の大筋としては現在か過去どちらに焦点が置かれているのかなと気になっています。
[一言]
最新話まで読み終えてようやく始まったのだという印象でしたが、これからも一読者として完結まで応援しております!
やれやれスローライフ物かと思いきやそれもやむ無しの壮絶なあれこれに手に汗ニギルところ。
中身からして一線を越えてる人間、とても好きです。
[気になる点]
作者のどこまで書いていいんだろう、これ以上描写すると読み手が離れるかも、みたいな葛藤が凄い垣間見える(妄想)。
それとは別に作品の大筋としては現在か過去どちらに焦点が置かれているのかなと気になっています。
[一言]
最新話まで読み終えてようやく始まったのだという印象でしたが、これからも一読者として完結まで応援しております!
tdさん、感想ありがとうございます。応援に感謝です!
とっちらかった構成で流れを把握しにくい点については申し訳なく思います。
現在編と過去編、どちらかが主という形では考えておりません。
イメージとしては二本の川があって、いずれその二つが合流する。そんな感じでしょうか。次の7章で再び過去編、その次で合流の予定です。
なもんですから、スローライフ物にはならないです。
レンジは狭くていいからとにかく読まれた方の心に深く刺さる物語を、と決めて好きなように書いておりますので、この先も相当にダウナーな展開になる予定でして。
それでも、お付き合いいただければ幸いです。
とっちらかった構成で流れを把握しにくい点については申し訳なく思います。
現在編と過去編、どちらかが主という形では考えておりません。
イメージとしては二本の川があって、いずれその二つが合流する。そんな感じでしょうか。次の7章で再び過去編、その次で合流の予定です。
なもんですから、スローライフ物にはならないです。
レンジは狭くていいからとにかく読まれた方の心に深く刺さる物語を、と決めて好きなように書いておりますので、この先も相当にダウナーな展開になる予定でして。
それでも、お付き合いいただければ幸いです。
- 遊佐東吾
- 2020年 04月02日 23時12分
[一言]
イザークの号泣にもらい泣きしました。
イザークの号泣にもらい泣きしました。
エピソード74
九条さん、感想ありがとうございます。
どう書いたものか迷って迷って、ラストがあんな感じになりました。
もっとすんなり書ければ更新ペースを上げられるのに……。
どう書いたものか迷って迷って、ラストがあんな感じになりました。
もっとすんなり書ければ更新ペースを上げられるのに……。
- 遊佐東吾
- 2020年 03月23日 22時54分
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