感想一覧
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フリードリヒの例の発言から帝国の最期を飾る為の壊し屋としてラインハルトを作った節が有ります。面の皮を戦艦か要塞の装甲並みの厚みにして腹の中の透明度が新型兵器の黒箱並みにしないと生き残れそうにないドロドロの宮廷で純粋性を維持する事は無理っぽいです。
黄金樹で衆道に走り蒸発して帝国を混乱させた皇帝がいました。皇帝の箱入り息子ラインハルトが貴族達から目の仇にされていた理由は…
銀英が長年愛されている理由は深読みや解釈が出来る設定や世界の広さ、掴み易い世界観に有ると思いました。
ラインハルトが皇帝の囲われ者にならなかった場合の世界とかも想像し易いですし、ヤンが歴史家になれず挫折して親父の事業を継ぐなりしていた場合も想像が出来ます。登場人物がどんな性質や志向を持っているか分かり易く感情移入し易い事が彼等の魅力になっていると思います。
フリードリヒの例の発言から帝国の最期を飾る為の壊し屋としてラインハルトを作った節が有ります。面の皮を戦艦か要塞の装甲並みの厚みにして腹の中の透明度が新型兵器の黒箱並みにしないと生き残れそうにないドロドロの宮廷で純粋性を維持する事は無理っぽいです。
黄金樹で衆道に走り蒸発して帝国を混乱させた皇帝がいました。皇帝の箱入り息子ラインハルトが貴族達から目の仇にされていた理由は…
銀英が長年愛されている理由は深読みや解釈が出来る設定や世界の広さ、掴み易い世界観に有ると思いました。
ラインハルトが皇帝の囲われ者にならなかった場合の世界とかも想像し易いですし、ヤンが歴史家になれず挫折して親父の事業を継ぐなりしていた場合も想像が出来ます。登場人物がどんな性質や志向を持っているか分かり易く感情移入し易い事が彼等の魅力になっていると思います。
そうですね。
主要なキャラクターの性格、価値観が明確でバラエティーに富んでいる。
舞台となっている世界のスケールが大きく、さらには、歴史的背景もしっかりと書き込まれている。
これらが銀河英雄伝説の大きな魅力と思います。
私は、歴史がとても好きなので、歴史的背景が、書きこまれ、その銀河英雄伝説の時代に到るまでの人類史の様々なエピソードが書かれているというのもとても良かったです。
主要なキャラクターの性格、価値観が明確でバラエティーに富んでいる。
舞台となっている世界のスケールが大きく、さらには、歴史的背景もしっかりと書き込まれている。
これらが銀河英雄伝説の大きな魅力と思います。
私は、歴史がとても好きなので、歴史的背景が、書きこまれ、その銀河英雄伝説の時代に到るまでの人類史の様々なエピソードが書かれているというのもとても良かったです。
- 恵美乃海
- 2019年 06月26日 06時20分
[一言]
アレクサンドロスの戦争はナチスやモンゴル帝国の様な支持を繋ぎ止める為の戦争な気がします。
拡大する領地と増加する人民の支持を繋ぎ止める手っ取り早い成果が戦争による領域拡大です。戦って勝っている間は上昇感が得られ、敵から奪った財貨の配当で不満派を大人しくさせる事が出来ます。アレクサンドロスは勝ち続け走り続ける以外の選択肢が無くなった英雄の感じがします。
ラインハルトの思想、方針の間違いは20世紀末に判明しているので迷惑度はアレクサンドロスの比じゃありません。ラインハルトも末期に強い奴が纏めろと帝国の覇権を賭けたバトルロワイヤル開催と取れる遺言を遺すとアレクサンドロスと同じ過ちを犯しています。ラインハルトは欲しければ自分で勝ち取れの確信犯な分、余計に質が悪い気がします。
アレクサンドロスの戦争はナチスやモンゴル帝国の様な支持を繋ぎ止める為の戦争な気がします。
拡大する領地と増加する人民の支持を繋ぎ止める手っ取り早い成果が戦争による領域拡大です。戦って勝っている間は上昇感が得られ、敵から奪った財貨の配当で不満派を大人しくさせる事が出来ます。アレクサンドロスは勝ち続け走り続ける以外の選択肢が無くなった英雄の感じがします。
ラインハルトの思想、方針の間違いは20世紀末に判明しているので迷惑度はアレクサンドロスの比じゃありません。ラインハルトも末期に強い奴が纏めろと帝国の覇権を賭けたバトルロワイヤル開催と取れる遺言を遺すとアレクサンドロスと同じ過ちを犯しています。ラインハルトは欲しければ自分で勝ち取れの確信犯な分、余計に質が悪い気がします。
ご感想いただきありがとうございます。
ラインハルトについては、銀河英雄伝説論3 で書きましたように、私は銀河英雄伝説という小説の中でのキャラクターと思いますので、先ずは、小説を構成する上でどれだけ魅力的なキャラクターかということで評価したいと思います。
銀河英雄伝説という小説の、その構成からいって、不可欠のキャラクターではないかと思います。
ラインハルトという人物の、自分が天下を取るという大志、自分が理想とする社会を造り上げるための苛烈な行動という中心軸があるからこそ、銀河英雄伝説はこれほどに魅力的な小説になっているのだと思います。
ラインハルトについては、作者は、アレキサンダー、ナポレオン、グスタフ・アドルフといった英雄たちの要素を集めて造形したと語っていたことがあったかと思います。若き軍事的天才という意味では、霍去病もその源泉になっているかと思います。
ラインハルトの容姿、その才能の天才性は、現実の世界ではありえないようなレベルですが、作者は、完璧な人物とはせず、単純な価値観、性格の幼稚性、ユーモア精神の欠如、男女関係に関する拙劣さ、といった様々な欠点も併せ持たせています。
この小説の中でのキャラクターは、私の印象でですが、ヤンや、キルヒアイスといった人物に比べると、読者全体の人気では劣っているように思われますし、粗笊さんのようなアンチもおられるというのは、健全なことではないかという感想をもちます。
ラインハルトのようなキャラクターが、多くの崇拝者を生み、最も多くの熱狂的なファンがいる、というような社会であったとしたら怖いです。
私もキャラクターとしての好悪でいえば、ラインハルトは、好きなキャラクターではありません。
また銀河英雄伝説という小説については、20代で読んでいた時は、それこそ熱狂的なファンでしたし、この小説が、物語として、架空歴史小説の最高峰であろう、という評価も変わりません。
ただ、私自身、年齢を重ねると、ラインハルトに限らず、主要登場人物が、様々な理想の体現者、類型でありすぎるかな、という感想も持つようになりました。
が、それであるからこそ、銀河英雄伝説はかくも面白い小説になっているのであろうと思います。
前述したのは、悪までも、今の私の趣味、嗜好から言うと、そのように感じるということです。
ラインハルトについては、銀河英雄伝説論3 で書きましたように、私は銀河英雄伝説という小説の中でのキャラクターと思いますので、先ずは、小説を構成する上でどれだけ魅力的なキャラクターかということで評価したいと思います。
銀河英雄伝説という小説の、その構成からいって、不可欠のキャラクターではないかと思います。
ラインハルトという人物の、自分が天下を取るという大志、自分が理想とする社会を造り上げるための苛烈な行動という中心軸があるからこそ、銀河英雄伝説はこれほどに魅力的な小説になっているのだと思います。
ラインハルトについては、作者は、アレキサンダー、ナポレオン、グスタフ・アドルフといった英雄たちの要素を集めて造形したと語っていたことがあったかと思います。若き軍事的天才という意味では、霍去病もその源泉になっているかと思います。
ラインハルトの容姿、その才能の天才性は、現実の世界ではありえないようなレベルですが、作者は、完璧な人物とはせず、単純な価値観、性格の幼稚性、ユーモア精神の欠如、男女関係に関する拙劣さ、といった様々な欠点も併せ持たせています。
この小説の中でのキャラクターは、私の印象でですが、ヤンや、キルヒアイスといった人物に比べると、読者全体の人気では劣っているように思われますし、粗笊さんのようなアンチもおられるというのは、健全なことではないかという感想をもちます。
ラインハルトのようなキャラクターが、多くの崇拝者を生み、最も多くの熱狂的なファンがいる、というような社会であったとしたら怖いです。
私もキャラクターとしての好悪でいえば、ラインハルトは、好きなキャラクターではありません。
また銀河英雄伝説という小説については、20代で読んでいた時は、それこそ熱狂的なファンでしたし、この小説が、物語として、架空歴史小説の最高峰であろう、という評価も変わりません。
ただ、私自身、年齢を重ねると、ラインハルトに限らず、主要登場人物が、様々な理想の体現者、類型でありすぎるかな、という感想も持つようになりました。
が、それであるからこそ、銀河英雄伝説はかくも面白い小説になっているのであろうと思います。
前述したのは、悪までも、今の私の趣味、嗜好から言うと、そのように感じるということです。
- 恵美乃海
- 2019年 06月22日 09時35分
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