感想一覧
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[良い点]
ダイナミックなストーリー展開と、凝ったディテール。映画を観ているみたい!
人間関係は錯綜していましたが、キャラ造形が鮮やかなのでまったく負担なく読めました。
[一言]
完結おめでとうございます。すっかりお邪魔するのが遅くなってしまいました。
いやー、序盤でこんな展開を予想できた人がいるでしょうか! 大胆なギミックに驚かされ、その舞台の裏も表も綿密に描く筆致に息を飲み、そして「彼」の意志の強さに感嘆しました。
「死んだ人が木になる」「埋葬林を守るサンタがいる」というアイデアはとてもユニークで、その社会システムが面白いな、よく考えたな、と感心しつつ読み進めていました。思えば、そんな感想を持ったことすら「やられた!」という感じ(笑)。必死で世界の整合性を作り上げた鬼沢の苦労が忍ばれます。書き手としてのメタ視点で申し上げれば、長編作品あるあるですよね……当初のプロットが破綻してしまうと、あちこちの綻びを直し辻褄を合わせながら、何とか書き切らなければならない。しかも、物語であればどんな形であれ完結させれば終わりですが、人の住む社会は持続させなければならないのでさらに難易度が高くなります。奇妙に歪んで制約だらけの世界でも、論理エラーが出なければ合格なのでしょう。
巽と優衣子の成長譚としての側面も、また鮮やかでした。世の中にはたくさんの嘘があって、清廉な心持ちでは耐えきれない偽りに満ちていますが、それじゃあ欺瞞を全部剥ぎ取った世界が優しいかというとそうではないと思います。嘘のない世界は清潔ではあるけれど、やはり残酷ではないかと。嘘を嘘と知って騙されたふりをしつつ、事実の向こうの真実を見据えられるのが「大人」というものかもしれません。巽が友人の死を背負いながら、前向きに自分の責任を果たそうとする姿に、不器用ながら希望を感じました。
キャラクターではプロトタイプ愛子がお気に入りです。行動原理が人間とは明らかに異なるマシンでありながら、人間と関わる中で変化していったのが何とも人間くさい。二森さんが徐々に懐柔されていったのも納得です(笑)。やっぱりね、人格を認めてしまうと情が移ると思うんですよ……。
とりとめのない感想になってしまってごめんなさい。大変な力作で、個性的な名作だと感じています。
本当に面白かったです! お疲れ様でした。
ダイナミックなストーリー展開と、凝ったディテール。映画を観ているみたい!
人間関係は錯綜していましたが、キャラ造形が鮮やかなのでまったく負担なく読めました。
[一言]
完結おめでとうございます。すっかりお邪魔するのが遅くなってしまいました。
いやー、序盤でこんな展開を予想できた人がいるでしょうか! 大胆なギミックに驚かされ、その舞台の裏も表も綿密に描く筆致に息を飲み、そして「彼」の意志の強さに感嘆しました。
「死んだ人が木になる」「埋葬林を守るサンタがいる」というアイデアはとてもユニークで、その社会システムが面白いな、よく考えたな、と感心しつつ読み進めていました。思えば、そんな感想を持ったことすら「やられた!」という感じ(笑)。必死で世界の整合性を作り上げた鬼沢の苦労が忍ばれます。書き手としてのメタ視点で申し上げれば、長編作品あるあるですよね……当初のプロットが破綻してしまうと、あちこちの綻びを直し辻褄を合わせながら、何とか書き切らなければならない。しかも、物語であればどんな形であれ完結させれば終わりですが、人の住む社会は持続させなければならないのでさらに難易度が高くなります。奇妙に歪んで制約だらけの世界でも、論理エラーが出なければ合格なのでしょう。
巽と優衣子の成長譚としての側面も、また鮮やかでした。世の中にはたくさんの嘘があって、清廉な心持ちでは耐えきれない偽りに満ちていますが、それじゃあ欺瞞を全部剥ぎ取った世界が優しいかというとそうではないと思います。嘘のない世界は清潔ではあるけれど、やはり残酷ではないかと。嘘を嘘と知って騙されたふりをしつつ、事実の向こうの真実を見据えられるのが「大人」というものかもしれません。巽が友人の死を背負いながら、前向きに自分の責任を果たそうとする姿に、不器用ながら希望を感じました。
キャラクターではプロトタイプ愛子がお気に入りです。行動原理が人間とは明らかに異なるマシンでありながら、人間と関わる中で変化していったのが何とも人間くさい。二森さんが徐々に懐柔されていったのも納得です(笑)。やっぱりね、人格を認めてしまうと情が移ると思うんですよ……。
とりとめのない感想になってしまってごめんなさい。大変な力作で、個性的な名作だと感じています。
本当に面白かったです! お疲れ様でした。
橘 塔子様
感想、本当にありがとうございます!
めちゃくちゃ嬉しいです。
>いやー、序盤でこんな展開を予想できた人がいるでしょうか!
ある意味で賭けのような展開だと思っています。舞台の根底を引っくり返して、怒られやしないかと戦々恐々としておりました。
そんな中、「やられた!」と感じてもらえたのは、こちらとしては「しめしめ」といった感じでした(笑)
ディテールを詰めた甲斐がありました。鬼沢くん、大変だったろうなあ…。
>書き手としてのメタ視点で申し上げれば、長編作品あるあるですよね
そうなんですよね。書き手にとってはホラーじみた設定になってしまいました(笑) ハザードを起こさないようにしなくちゃ…!
>巽と優衣子の成長譚としての側面も、また鮮やかでした。
ありがとうございます!
仰る通り、真実は必ずしも優しくはなくて、それに気付いた巽たちの成長譚、読み解いて頂けて嬉しい限りです。
>キャラクターではプロトタイプ愛子がお気に入りです。
ありがとうございます! 同感です(笑)
いくらロボットだ、アンドロイドだと言われても、きっと僕も情が移ってしまうと思います。愛子と二森さん、お手々を繋ぐことができて良かった!
>とりとめのない感想になってしまってごめんなさい。
>大変な力作で、個性的な名作だと感じています。
>本当に面白かったです!
とんでもないです!お気になさらず!嬉しいです。
そして、最高の誉め言葉、ありがとうございます!
改めて、素敵な感想をありがとうございました!
感想、本当にありがとうございます!
めちゃくちゃ嬉しいです。
>いやー、序盤でこんな展開を予想できた人がいるでしょうか!
ある意味で賭けのような展開だと思っています。舞台の根底を引っくり返して、怒られやしないかと戦々恐々としておりました。
そんな中、「やられた!」と感じてもらえたのは、こちらとしては「しめしめ」といった感じでした(笑)
ディテールを詰めた甲斐がありました。鬼沢くん、大変だったろうなあ…。
>書き手としてのメタ視点で申し上げれば、長編作品あるあるですよね
そうなんですよね。書き手にとってはホラーじみた設定になってしまいました(笑) ハザードを起こさないようにしなくちゃ…!
>巽と優衣子の成長譚としての側面も、また鮮やかでした。
ありがとうございます!
仰る通り、真実は必ずしも優しくはなくて、それに気付いた巽たちの成長譚、読み解いて頂けて嬉しい限りです。
>キャラクターではプロトタイプ愛子がお気に入りです。
ありがとうございます! 同感です(笑)
いくらロボットだ、アンドロイドだと言われても、きっと僕も情が移ってしまうと思います。愛子と二森さん、お手々を繋ぐことができて良かった!
>とりとめのない感想になってしまってごめんなさい。
>大変な力作で、個性的な名作だと感じています。
>本当に面白かったです!
とんでもないです!お気になさらず!嬉しいです。
そして、最高の誉め言葉、ありがとうございます!
改めて、素敵な感想をありがとうございました!
- 麻婆
- 2020年 04月16日 19時49分
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