感想一覧

[一言]
　粗削り。良くも悪くも粗削り。文章表現には伸びしろを感じます。粗削りなのが武器になることもありますし、洗練されていることが絶対的に良いわけではありませんが、表現したいことは全部書いちゃって、興味のない部分は必要な場面でも無視してしまっている印象。最近の映画に多い傾向。シーンとシーンの間の「繋ぎ」みたいなものの不足を感じるのと、あえて書かないで表現するという工夫があってもよかったのかなと思います。随分と上から目線ですが。前作の『死なない蝉』同様、思想のある小説が大好きなので。今後のご活躍に期待を込めて。