感想一覧

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[一言]
切なくて苦しくてたまらないのに、ついつい読みふけってしまう作品でした。恐らくは親に愛されず不幸な子ども時代を送った主人公。ようやっと幸福を手に入れたはずなのに、少しの行き違いとトラウマからすべてがめちゃくちゃになってしまった(そして自身を止めることができずにめちゃくちゃにしてしまった)……ただ黙々と縫い物をしている姿から、「ただ人並みに幸せになりたいだけなのに」という悲鳴のような叫びが聞こえてくるかのようです。

傷ついた心を修復していく「わたし」。「普段、あたたかな灯で満たされてるはずのこの塔が、今は何故だか冷え切った、牢獄みたいな様相だった。」とありますから、幸せな時を過ごしている間は彼女自身の内側もきっと温もりに溢れていたのでしょう。新しい恋を知ったなら、安らぎを覚えるあたたかい匂いをまた違う形で得ることができたなら、歪なクッションは新しい綿と新しい布地を得て、ふんわりと膨らむことができるのでしょうか。バラバラになった心を、踏みにじられたわたしをかき集めて。その痛みはきっとひどいものでしょうけれど、流れた血のぶんだけ彼女が新しく生まれ変われたら良いなと思います。少しでも彼女が心安らかに暮らせますように。

とっ散らかった感想、失礼いたしました。
返信遅れて申し訳ありませんです。こんなに気持ちを汲んで下さって、主人公もうれしいと思います。ありがとうございます。

単純に愛のない関係に傷ついたのではなく、幸せな時間もちゃんとあった二人の末路として気をつけて書きました。多分世に言うDVの関係も多様で、いろんなパターンの二人がいるんだよなぁって思います。
  • 植木まみすけ
  • 2019年 01月20日 22時31分
[良い点]
ゆっくりと微睡みながらレトロな純喫茶でレコードを聴いているような、素敵な文字の旋律を感じました。
  • 投稿者: U
  • 30歳~39歳 女性
  • 2019年 01月09日 06時17分
返信遅れてしまい申し訳ありません。なんかもう滅茶苦茶嬉しいようなことをいっていただけて、感激しております。ありがとうございます!
  • 植木まみすけ
  • 2019年 01月20日 22時24分
[良い点]
最初、何者かが死んでしまい、想い出を縫い合わせてクッションにする(と転生できる展開の)お部屋かと思って読んでました。
心の扉の赤いソファに、そっとクッションを置くことで、悲しい恋の終わりを物語っていたのですね。
悲しみを縫い閉じる表現が良かったです。
[一言]
詩のような美しさがありますね。
  • 投稿者: 黒イ卵
  • 2019年 01月07日 18時18分
感想とてもうれしいです。子どもの頃から一番多く書いてきたのが詩なので、他の方から読んで頂いても、やっぱり詩作の癖がでてるんだなぁって思いました。深く読みとっていただけて感激しています。ありがとうございます。
  • 植木まみすけ
  • 2019年 01月08日 01時34分
[良い点]
縫っていたのは、自身のぼろぼろになった心。悲しいつぎはぎ。けれど、そうしないと、心は死ぬのだと思う。
[気になる点]
職場で衝突した相手、元彼氏らしき者の存在、それは同一人物か別人か。
[一言]
あけましておめでとうございます。
  • 投稿者: 鯣 肴
  • 2019年 01月01日 11時27分
ご指摘の箇所、おっしゃる通りでしたので、簡単に修正しました。わたしが普段自宅で仕事をしていまして、そのまま職場=家で書いてしまってました。感想もありがとうございます!うれしいです。あけましておめでとうございます。
  • 植木まみすけ
  • 2019年 01月02日 13時41分
[一言]
どこかに喜怒哀楽がながれていくような、
不思議な掌編でした。
あれ、何回コメントつけても、ぼっけんさんの分だけ消えてしまいます。申し訳ありません~。なんでだろーー。設定だろうか…。

ほんとにありがとうございます!
  • 植木まみすけ
  • 2019年 01月20日 22時33分
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