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[良い点]
①物語内の雰囲気を細かく描けてていいですね。しゃぶしゃぶ屋さんの店の雰囲気とか店員さんの掛け合いが上手く描けていたと思います。
 ただ、今後出番無しなら無名でもいいかもしれません。
②どうやって過去改編していくのかがわかりやすく説明していると思います。
 気になるのは、コピーワールドの過去改編によって、田黒自身にどのような影響を与えるか、また今後出るであろう田黒少年がどう変わっていくのかが期待されます。

 あとは悪い点の方で指摘してます読みやすさ次第では、ぐぐっと良くなるんじゃないかと。
[気になる点]
①まず目立ったのが、国語力の悪さでした。
大変失礼と思いますが、地の文の改行が一切なされていないことが問題だと思います。


 白衣姿の博士が問う。
  ↑
 この文章は博士の言動を表したものです。つまり、その後に差し込んでいる「隣では~」はまた別な人物の言動になるわけですから、改行しておく必要があると思います。


 隣では人一人が入れそうな真空管に何本もの太い線が差し込まれたそれは、ゴウゴウと音を響かせ、スタンバイ中であるランプがチカチカと光り、今か今かと起動の時を待っているかの様だった。
 ↑
 この文章ですが、小説としては長すぎます。
 読者は面白さと同時に読みやすさを重視(特にスマホで読んでる人)しますので、もっとスマートな文章が良いかと思われます。

 例えば……

【例文】

 隣では、ひと一人が入れそうな巨大な真空管がゴウゴウとした音をまき散らしていた。
 足下には、幾つものケーブルが接続されている。 付属するランプは、ピカピカと光ってスタンバイ中であることを現すと同時に過去改編のときを今か今かと待ちわびていた。


 ――すぐにでも、タイムマシンは起動可能だ。


 そんな予感は、素人である田黒から見ても明らかだった。

________________________


 ……と。
 このように切って、緊張感のある文章にすると「さあこれからタイムワープするんだぞ」と読者に期待を持たせるものになります。

②次にシーン中の描写として、おかしなところが合ったのでご指摘させてください。

 他の若い研究者たちは元気よく返事をし、疲れていた表情が満面の笑みへと変わった。どうやら私が転送され、実験の結果を出すのがとても待ち遠しい様だ。

 ↑
 これですが、まずこれから実験しようするならば、失敗するかもしれないという含みを持たせるべきだと思います。
 そうなると、当然実験する側は真剣にもなるし、元気よく返事をして笑ってなどいられない緊張感に包まれるはずです。

 元気よく返事をして笑ってられるのは、たぶん実験が成功した後ではなでしょうか?

 こういうのは、JAXAの衛星「はやぶさ1号」が帰還したときなど、すべてのミッションを終えて成功したときじゃないかとボクは思います。


③第2部以降読んでると、時々地の文ではなくて、台本のト書きを読んでいる気分になりました。

 地の文は、小説の雰囲気を醸し出すファクター。
 ト書きは、台詞を言うための補足事項。

 このあたりをしっかり意識してお描きになってください。せっかく面白い物語がちょっとしたことで残念な感じになってしまいます。
 まず《誰に向けた文章なのか?》――ここが重要です。


④三人称なのか、一人称なのかわからなくなるときがあります。ここをしっかり書かないと読者も混乱してしまいます。
[一言]
 ……クドクドと指摘してしまい、大変も申し訳ありません。


 とにかく、読者に読ませなきゃ面白さは伝わりません。  その意味で、読者に読ませる工夫を今後の課題としていただければと思います。

 差し出がましいようですが、商業作家さんの本を読んで、どういっった物語の運び方やどういった文章の作り方をしているかを真似る(あるいは盗む)ことをすると違うんじゃないかと。



ご参考になれば幸いです。
以上になります。
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