エピソード2の感想一覧

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[良い点]
個人的に好きです。
[一言]
えっと…侯爵家より公爵家の方が格上なんですが、逆になってます。王家→公爵家→侯爵家の順番です。
  • 投稿者: Anonymous
  • 2022年 05月26日 14時51分
 最近ずっと更新してなかったので、感想があってびっくりしました。

 ちょっとだけ、豆知識です。
 いわゆる爵位、「公・侯・伯・子・男」は海外の貴族爵位に訳を当てただけであり、絶対的な等級順位というものを表しているわけではりません。
 そもそもフランスの最上位の「格」であった爵位が「パリ伯」であったように、「公・侯・伯」の爵位の格付けというのは非常にバラバラだったりします。
(子爵や男爵については、明確に下級貴族に当たりますが)

 では何が「格」に影響するかというと、やはり貴族の世界では「歴史」がかなり重要だったりします。

 たとえばイギリスで最初に作られたEarl(伯爵)は、チェスター伯なのですが、この爵位は最上位であるウエールズ大公の次に「格」が高いものとされています。最古の歴史を持つ、きわめて権威の高いものだからです。

 本作品においてはとくに爵位の歴史については触れていませんが、実際の影響力を鑑みた場合、辺境の国境線を維持する侯爵(辺境伯)は国全体として見た時に非常に重要な土地を持つ支配者であり、オルゲリック侯爵家は絶大な力を持つ土地の主権者であります。
 実際の西ヨーロッパでもよくあったように、その気になれば独立して自分の国として振る舞えるようなレベルですね。
 したがって、歴史はともかくとして実際の力量としての「格」はヴァレンス公爵家よりオルゲリック侯爵家のほうが上、という設定になっています。

 ファンタジー作品だとけっこう「公>侯>伯>子>男」と扱っている作品が多いですが、なかなか歴史に詳しくないとヨーロッパの貴族の歴史について理解しづらいので、そう単純化してしまうのも致し方ない面がありますね……。
 基本的には「上級貴族(公・侯・伯)>下級貴族(子・男)」と認識しておくと良いのかなと思います。

 長文失礼しました。
  • てと
  • 2022年 05月27日 15時35分
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