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[良い点]
全文読みました(現時点で28部分)。

プレドマという装置が生活の基盤になった近未来。同時に描かれる、主人公がプレイするゲーム世界。ひとつの作品で主人公の居る現実世界と主人公が没頭するファンタジー世界が読める。そんな仕様が、面白かったです。

文章は読みやすくて、キャラ立ちもしていて良かったです。9部分目以降からは、多彩なキャラ達が出てきて、アクションもあってワクワクしました。ちょうど事件も起きて物語が動き始めたところですね。

8部分目『そうやって、繰り返し繰り返される時間を、何百年という時の流れの中を生きていれば、当時は現役だった建物が遺跡になったり、形そのままに残された洞窟に物だけが新たに運び込まれていたり。』「繰り返し繰り返される」という表現は良いなと思いました。パッと見は重語ですが、同じ言葉を重ねることで強調されていて、味わいのある表現だなと思いました。上手です。
[気になる点]
最初の説明文が、とにかく取っ付きにくい印象でした。

1部分目
『風を守護する鳥のルィロ族。
 地を守護する狼のプレザ族。
 水を守護する魚のバリエナ族。
 火を守護する猫のシャルト族。
 エトセトラ。
 そして、獣人ならざる者たちの中でも翔のような霊長目ヒト科の哺乳類、ホモサピエンス。
 ……何の特徴を持たない人間はアンス族と呼ばれている。
 ユースピリアはシャルトとアンスの合いの子だ。』
この部分で、もう何言ってるか分からなくなります。初出の単語の羅列。で、つまり、ユースピリアさんは猫娘ってことでいいんですよね。

ここで出てきた単語はその後も出てくるのかもしれませんが、全く記憶に残らないので、結局よく分からず読む事になりました。実際、12部分目でバリエナ族が登場していますが、私はバリエナが何なのかよく分からなかったので、そういう名前の国かな?くらいに思って読んでました。

他の箇所でも、欲しい情報が大分後から出てきたりして、よく分からない説明や展開になっており、情報開示の仕方に工夫が必要なように感じました。設定は結構練られてるんだろうなと思いますが、伝わる前に思考停止を起こしてしまいます。特に1部分目は内容が全く頭に入らず、「何か取っ付きにくい」という印象だけが私の中に残ってしまいました。
[一言]
ファンタジー世界の物語も、現実世界のストーリーもまだ始まったばかりのようです。この先どうなるのか楽しみです。

執筆頑張ってください。応援してます。
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