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[良い点]
人生でよく見かける「落とし穴」を、掌編で上手に描かれていると思いました。「冒焚里」なる店は、会社やグループでもよくありますね。マスターのような人物も、いたる所で見ます。まるで人生という大魚を、良く研ぎ澄まされた鋭利な刃物で、断面を切れ味よく紹介しされた気持ちです。

文章が上手だと思いました。私が書く小説は分かり易くしたい為に、幼稚な表現が目立ちます。しかし吟遊蜆様のこの作品は、文章に幼稚さは見られませんし、それでいて分かり易いです。文章の素養がおありだと思いました。
[気になる点]
不満な点は全くありません。

「仕事で大きなプロジェクトを成し遂げた翌日、私は必ずマウント屋へ行く」という設定ですが、これが「大失敗をした翌日に、私は必ずマウント屋へ行く」という設定であれば、どのような作品になったのだろうと思いました。
この設定も面白いかなと思っています。
[一言]
「なろう」に限らず小説界では、純文学の需要は決して多くはありません。しかし我々人間にとって、純文学で人間や人生を考える事はとても大切だと信じています。
私も短編純文学を数点投稿しています。これで様々な人々と共に、人生を考えたいと思っています。
吟遊蜆様の今後の健筆に期待させて頂きます。

  • 投稿者: 勝川治長
  • 男性
  • 2019年 02月02日 01時01分
非常に丁寧な感想をいただき、ありがとうございます。
とても励みになります。

純文学の需要という点に関しては、本当に考えさせられます。
書き手にとってもっとも自由なジャンルであるにもかかわらず、お堅いものだと思われてしまっている……そのギャップを埋めるためにも、とにかく読んで面白いものを書かなければ、と個人的には思っています。

もちろん「面白くする」というのは、そう簡単なことではありませんが……。
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