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[良い点]
 新参者である工藤大輔の視点を通すことで、AZの正体がうまくカモフラージュされています。学費を始めとして、お金に纏わるエピソードが多く語られていました。それらを解決するための浮遊薬がいいですね。人を煙に巻いた怪しさ満載なガジェットで、面白かったです。特に触媒については笑ってしまいました。
 登場人物の多くが何かしらを抱えており、その描写にリアリティを感じます。浮遊薬や記憶を消す薬がファンタジー的なのとは対極で、ギャップが魅力的です。
 コーヒーを使った出会いと別れというシチュエーションが印象に残っています。最後の大輔達のどうしようもなさも、とてもよかったです。

 今後の活動を応援しております。
[良い点]
面白かったです!
まず、扱いが難しいだろう現代の社会問題(社会情勢の不振による倒産、奨学金の返済問題、食糧難など。)を上手に物語に織り込んで使ってらっしゃるなぁと感嘆いたしました。
また、そこから過疎地への移住計画、果ては国からの独立!スケールが大きいですね。
その壮大な計画を読んでいたら、村上龍さんの『希望の国のエクソダス』を思い出しました。
そして、これは物書きならではの感想かもですが、これだけの登場人物をかき分ける椿様に憧れます。見習いたい!!

[一言]
最終話で、工藤(田所)くんと一緒に胸が痛くなりました。
AZと、というより遠山氏と一緒に行っていたら違う未来があったのに……。
そして、小林女史からの告白とか、キャンプで鮎を釣ったこととか、AZの皆の顔(想像)、そして何より遠山氏の宗教画の天使のような顔が、もう戻れない楽しかったころの思い出とともにぶわっと浮かんできて、きっと工藤(田所)くんもこうなんだろうなぁと思って切なかったです。

素敵なお話をありがとうございました。
(語彙力なく拙い感想となってしまい申し訳ありません。)
読んでいただいて、その上、感想までいただいて、ありがとうございます。
こういう形で、互いに(知らない人の)作品を読んで感想を述べあう機会を得たことに、幸せを感じています。
「なろう」に投稿するまでは、数人の友人に読んでもらって感想を聞いていたのですが、知り合いが、「なろう」への投稿を勧めてくれました。
つたない作品ですが、面白かったと言っていただけたことは、望外の喜びです。
本当に、ありがとうございました。
  • 椿 雅香
  • 2019年 03月03日 17時43分
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