感想一覧

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[一言]
どもども、藤倉楠之様の活動報告からお邪魔しました。
不思議と言うか、不穏と言うか、気持ちがザワザワする詩だなぁと言うのが第一印象。
それが、企画のことを理解してからは、見事だなあと言う感想に変わりました。
サマータイムでズレる時間の『移動』、そして、生と死の間で揺れ動く心の『移動』。
『移動』と言う言葉から、こういう質のものを考え付ける感性に脱帽です。
あ、でも真夜中に生と死について考えちゃダメですよ。
夜の中では、死がとても輝いて見えるものですから。
そういう気分の時は、ぜひ朝の光の中で見直してみてください。
古森 遊さま

初見で、こ、これにご感想っていったい何事!と思ってしまい、早速読めていなかった藤倉楠之さまの割烹に行ってきました。

割烹でご紹介いただけるほどの作品だとも思えない~

移動、狭間 というキーワードが私の中にはかなり強くあるようです。
日本から引っこ抜かれて英国に移植された気分なとき、日本が遠すぎてもう何が起こっているのかわからないとき、どっちつかずの自分が縮こまってしまいます。

この詩を書いた頃は夫にいつ置いていかれるか、そして今は、置き去りの自分をどうしたらいいのか、迷ってばかりです。
生と死は24時間、ずじんと重くのしかかっていて、夜は極力眠ることにしないと。

とても救われました。
ご感想ありがとうございました。
[良い点]
企画より拝読しました。
まさに、生と死、毒と薬、夏と夜、昨日と明日、いろいろなもののはざまにある人物のあいまいで揺れ動く気持ちが、息遣いや手触りまで伝わってくるような詩でした。
どちらにも行けるようでどちらにも行けない、一瞬のようで、永遠のようで、美しいようで恐ろしいようで、という、この瞬間のイメージを切り取るのにふさわしい数々のモチーフ(毒草、苔、羊歯、地下牢……連なって伝えてくる、どこか青臭く黴臭いにおいまで想起させるような雰囲気の迫力がありました)が印象的でした。
[一言]
この機会に企画参加という形で、この詩を読むチャンスをくださって、本当にありがとうございました。
陸様の作品の、モチーフの選び方が圧倒的だと感じます。ものの名前が選ばれて、そこに綴られているだけで、すでに何かを語りだしているような。感想を書けていない作品もあるのですが、本当に刺さります。
藤倉楠之さま

この度はとても熱量のあるお言葉をいただいてしまい、恐縮しています。
書いている時はその場面に没入していて、「これ以外にない」と思ったりもするのですが、ふと時間をおいて読んでみると、自分のリズム感が変わっているのか、体調のせいか、ピンとこないものに感じてしまったりもして。

移動企画と伺って、この詩のことをすぐ思い浮かべたのですが、読み返すと移動してるかどうかがうまく描写できてないじゃん、と思いました。
場面展開、視界が変わっていることが、うまく伝わらないのではないかと。

ですから、匂いまで感じてくださった藤倉さまが褒められるべきです!
心に映しとってくださり、本当にありがとうございます。

最近自分の語力に自信を失ってまして、一言欄に書いてくださったこと、本当に励みになりました。
ぼやんとした幅のある単語それぞれを撚り合わせて、何かを描き出すことを目指していたはずでした。

もう少し頑張れそうです。
貴重なご感想を本当にありがとうございました、
[良い点]
薬と毒。生と死。
間(はざま)で揺れ動く不安定な感じが言葉によく表れています。
[一言]
あらすじを先に読まなかったので、「冬と夏の境目の夜 失われた時のはざまには」の意味をあとになって理解しました。
日本に住んでいながら、私の会社は欧米のサマータイムに営業が影響を受ける(あ、洒落っぽい)仕事をしています。今、日本とイギリスは8時間差なのですよねぇ!
  • 投稿者: 退会済み
  • 2019年 04月30日 16時38分
管理
ご感想ありがとうございます!
サマータイムに代わる瞬間、午前1時が午前2時になります。デジタルものはテレビもラジオも自動的に。
その1時間がどこにいったのか頭では分かっていても、「あやしうこそものぐるほしけれ」という気分になります。狭間がどこかに行ってしまったように、不連続に。
眠っていればその瞬間を見なくてもいいのに、特に今回毒草リストなどを作っていまして。
薬と毒の対比はいい古されたものだと思いますが、常に薬が必要な身では、不連続な時間に禍々しい思いに陥りました。

お仕事に関係するのですね。
めんどくさいと思われるでしょうけれど、定時後お日様が沈むまで長くて、理に適ったシステムではあります。

長々と失礼しました。
[良い点]
静かで丁寧な四連詩という印象を受けました。
一連、二連のところで、きちんと対比表現を用いるところと、無理せず踏めるところで韻を踏んでいらっしゃるところが、印象をきちんと読み手に伝えていていいなと思います。まぐろは詩は苦手なのですが、こういった表現、実は難しいのですよね。

また、三連目の転に当たる部分もとても幻想的で、本当に空間移動しているかのような印象を受け、タイトルとも合わさってとてもいいなと思いました。

素敵な詩でした。ありがとうございます。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2019年 04月05日 08時42分
管理
身に余るご感想をいただいてしまいました。心から感謝申し上げます。
紙一重感が出したくて、1連2連が似通うように書きました。
詩の形態、韻にまで思いを巡らせてもらえ、詩になった言葉たちも幸せそうです(笑)
作為的に韻を踏むぞーとは思っていず、自分の言葉としてするりと出てきたものなので、詩というもの、言葉の響きが身についてきたのなら嬉しいのですが。
いろいろ気づかせてくださりありがとうございました。
[良い点]
薬と毒、生死の間で振れる針、毒草と薬草の間で揺れる主人公の心理状態……
とても上手く重ねられていると思いました。
[一言]
この主人公は「それ」を自分用として服用するのか、誰かに処方(?)するのか……捉え方によっても印象が変わりそうですね。凄い。

私も毎日薬ばっかなので、色々と考えてしまいました。
読みやすかったです。
  • 投稿者: 彩葉
  • 2019年 04月03日 11時50分
丁寧なご感想ありがとうございます!
薬のんでいない人、身の回りにも少なくて。
魔女とかヒーラーとか、楽しい想像をしたかったのですが、結局自分でしかいられませんでした。

何とか境界線を紡だしたかったので、対比を感じてもらえたなら嬉しいです。
私は生への執着がとても強いです。死んでほしい人もいませんー
皆を生かす方でありたいです。
ありがとうございました。

[良い点]
まず、リズム感が良いですね。
ちょっとホラー的ミステリアスな雰囲気も良かったです。

ラストの

>毒草と薬草の紙一重を
境界に立って眺めるこの私を

この二行が意味深長です。
主人公の心理を想像させてくれました。
[一言]
毒は薬にもなり、薬は毒にもなる。
持病で服薬量が半端ない私は、この詩は思うところが大きかったです。
早速のご感想、本当にありがとうございます!

文字数を数えたりはせずに、感じるままに書いてみました。自分のナチュラルなリズムが出たら嬉しいと思っていたので、リズム感がいいと言っていただけて安心しました。

私も毎日服薬です。今日、今月分を受け取りに行って皮肉なものだなと思ってしまいました。
副作用があってものまないわけにはいかないということも、美しい庭園の植物がキリンにとって毒になるから抜かなくてはいけないことも。

いえ、キリンの命は大切です! 絶滅危惧種のキリンなので。

仕事と健康状態、リアルのことを重ねて、何とかミステリアスな「詩」と呼べるものに昇華できていれば、私としては成功です、ありがとうございました。
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