感想一覧

[良い点]
昇華と転化のきれいな物語だと感じました。
序盤「果たして、昨日は誰と寝た。」で、物語の中で主人公が置かれている状況が明らかになりました。全て明らかになったわけではありませんが、少なくともどれほどに乱れ崩れているかということが伝わってきたのです。ここが一つ目の山。
そこからはしばらく、主人公の心身が壊れているという描写が続きます。アプリのエピソードを通して、認識すらもまともにできないという状況がわかり、私はギュッと胸を締めつけられる感覚に陥りました。どこにも行けず、だけどなにかを求めてしまう、矛盾しているのに求めてしまうという感覚です。なので、主人公がスマホを投げたときの心もハッキリと伝わってきました。
それから、今のは夢だったのだとわかるのですが、夢から覚めた後も「寒さ」や「血を思わせる表現」が重なります。夢だから怖かったのではなく、夢でない状態もさほど変わらないものなのだと知りました。救われた、と思わせておいてのやはり変わらない状況に眉根を寄せました。つまり私にとってここが二つ目の山でした。なお、もし認識が誤っていたとしたらごめんなさい。この主人公はどうなってしまうのだろう。「死」の文字が頭をよぎりました。
そこにあるのは、異性の存在。自分を傷つけた相手なのかもしれない。いずれ出ていくだろうと思っていても、主人公の前へと歩み寄ってくる。いよいよクライマックスか。主人公、ああ……。
だけど訪れたのは、とても優しい結末でした。自分を救ってくれる存在でした。ここでうまいなぁと思ったのは、序盤に出したアプリの設定をまき直してきたことです。短編の良さがしっかりおさえられた作品だと感じました。
あと、主人公にとってはこの一日が救いの日になるのだろうなと、笑顔で読み終えることができました。

[良い点]
∀・)普通に語りかけてくる話なんですけども、丁寧に綴られている印象でした。テンポがとても良いですよね。リズムといったほうがいいのかな。コーヒーがいい香りをだしていましたね～。
[気になる点]
∀・)具体的にどういう２人なのかな？って思ったんですけど、これは読者に想像させる作品なのですね。イイですね(笑)なかなかにくいなぁ(笑)
[一言]
∀・)素敵な作品ありがとうございました！まずは短編という事で目をつけさせていただきました！

[一言]
くっっっそ好み
文章、テンポ、語感、内容、読後感。
どれもマジでストライクです