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[一言]
生きることの意味。
死にたいと願う主人公に生死を説くのが、やはり「死にたい」と願っている女性であるところが、なんとも不思議な感覚でした。
どちらも同じ「死」ではあるけれど、その先で得るものがまるで違っている。
生きることは苦しいけれど、もしも本当に死が自分に迫った時、どう感じるかによって本音が見えるのかな。はなさんは、やっと終われることに安堵し伴侶に対する感謝といった気持ちがありそうですが、主人公はもっとどろりとした負の感情に囚われたままになりそう。
そんなふうに感じながら読み進めていったので、最後の最後で身に迫った「死」に対して、彼が生へ執着を見せたところが嬉しくもあり、とても切ない。

人魚の肉を喰らい不老不死となる、そんな物語が好きで手に取ったのですが、半魚人の気持ちを読んで、ああこれは人魚姫の要素もあるのだなあと思いました。
可愛くて愛されたお姫様の影で、妹に嫉妬したお姉さん人魚もいたのかもしれない。

人間と人魚、老若男女が入り乱れ、それぞれが少しずつ救われる気持ちの過程。
そのさまが、曇天の灰色で満ちていた空が反転し、流星群に彩られる描写に呼応していて、とても美しかったです。
彩瀬あいりさま、読んでくださってありがとうございます。


物語というのはどんな風に受け止めてもいいものだ、とは常々思っておりますが、わたしの描きたかったことを見事に感じて言葉にしてくださったこの感想が嬉しすぎて、小躍りしています。

流星群の描写には力を入れたので、美しいという言葉をいただけたのが幸せです。さらには人魚姫の要素まで感じ取っていただけるとは……!
ラストシーンに対して嬉しくもあり切ない、という感想、心から感謝します。
[良い点]
クジラの歌がボイジャーみたいで素敵です。
[一言]
硬派!かっこいい小説!好きです!ワンダホー!
  • 投稿者: 早雲
  • 23歳~29歳 男性
  • 2019年 06月20日 10時00分
早雲さま、拙作を読んでくださっただけではなく、感想をありがとうございます。わんだほー!(^^)
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