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[良い点]
「嘆きと祈りのクッチ 閑話」まで拝読しました。
いまこの感想を軽く吐血しながらタイプしてますが、この作品に触れた直後の標準的症状です。どうかお気になさらず。

星降る夜空の下、半島状の小高い丘の突端にポツンと建つ教会。曰く付きの旅の道連れと焚き火。からの食事シーン。第二章のコアコンピタンスは「旅情」だと私は結論付けました。コンサルのプレゼンか。

そして、普段は飄々としているエディが胸中の思いを語る。これがまた彼らしい内容で。良い。それを受けるグウェンも良い。

「海も、空も、教会も、彼女も――今この夜、ここには美しいものだけが存在していた」

まさに、この一文に尽きます。
贅沢な閑話回、御馳走様でした。
[気になる点]
気になって仕方がない。
三章の開始時期および書籍化スケジュール。

あと、「St Cwyfans's Church」検索しました。いつかこの風景を訪ねると誓いました。まる。
[一言]
こんばんは。有月です。
好きです。

感想をやっとまとめてきましたが、今回もまとまってない。まとめる努力を放棄して久しからず。良作耽溺の理をあらはす。

再度、好きだと申し上げておきます。
あまねさんのことではありません。この作品が、です。くれぐれも誤解なきよう。でも、著者がこの世に存在しないと続きが読めないので、間接的に包括的に総合的に好きだと言えない可能性もなきにしもあらず。ラッコ好きな人がなんとなく貝殻もセットで愛でてしまうくらいのテンションです。何の話だ。

さて、真面目な話はこれくらいにしまして。
今回も良かったです。しかし、読了してしまった。読了したということは、読み終わってしまったんですよ。

仕方がないので、続きが更新されるまで、あまねさんの他作品を読んで凌ぎます。枕を血涙で濡らしながら。ホラーか。季節感を演出か。好きだ。大事なことだから三度()

まとまってないけど、伝わると勝手に確信して筆を置きます。
今回も良い物をありがとうございました。では。
  • 投稿者: 有月 晃
  • 男性
  • 2020年 10月17日 18時17分
>有月 晃さん

こんばんは、再びのご感想ありがとうございます!
閑話にまでご感想を寄せて頂き恐悦至極(貴方が神か!)
毎度吐血しながら読んでいただけて感謝の念に堪えません。

「クッチ」閑話まで楽しんでいただけたようで良かったです。
今回の閑話の舞台に選んだクウィヴァン教会ですが、この景色を書くためだけにこの閑話を書いたと言っても過言ではないです。
エディもエディなりに色々思うところもあり、考えてはいるんだよという感じの閑話ですが、後々の話に活かせるエピソードになるかは作者にもわかりません(元より続くと思っていなかった作品なので)

コアコンピタンスと言えるほど立派なものじゃないんですが、そうそう、一応一作目も二作目も明確に決めたテーマがありまして、旅の風景は勿論のこと、「クッチ」は「ヒラエスの森」とは違ったアプローチがしたかったので、主人公たちを全面的に「流れ行く者」のスタンスで書いてました。
森を飛び出し、一所に留まらない彼ら彼女らの旅路を楽しんで頂けて嬉しいです。

三作目の開始時期に関しては今のところ未定ですが、年末年始の長期休暇に間に合わなければまた来年の黄金週間などになるかしらんとぼんやり考えております。
ネタをコネコネしているのですが、なかなかどうして纏まりません。資料の少ない時代や地域の時代小説って難儀ですね!
とりあえず、近くもう一本閑話をアップ予定ですので、そちらにもお付き合い頂けましたらば。

書籍化スケジュールは永久に未定です。大変遺憾なことに。
どこか書籍化してくれる出版社さんに拾って頂けないものでしょうかね。

いやはや、しかしこれほど『ヒラエス』シリーズを好いて頂けて、本当にありがとうございます!
中世ウェールズという、日本人にはちょっと馴染みの薄い、取っ付きにくい地域と、時代と、ついでにちょっと取っ付きにくいキャラクター性の主人公たちふたりなので、作者自身もここまで好きになって頂けるとは思っておりませんでした。

三作目からは少し気持ちを切り替えて、シリーズを続けていく方針で練ってみようかなと思いますので、またしばらくお待ち頂けましたら幸いです。
[良い点]
これは良い。とっても良い物です。
何が良いって、抑えた筆致ながら、著者が自身の嗜好をふんだんに盛り込み楽しんで書いている手触りが端々に感じられること。そして、この静かな雰囲気も個人的に好物。

さて、感想書くのかなり久し振りなもので、語彙力喪失気味ではありますが頑張ります。

物語の舞台は、中世の英国。十五世紀初頭のウェールズ北部(もうこの時点で個人的にはブックマーク確定

山間でひっそりと薬師を営む少女の住まいを、流れの旅人が訪う。

当時の時代背景やそれぞれの生い立ちから一線を引きながら、不器用に心をさぐり合う二人。そして、とある事情から、この二人が共に旅に出るまでを描いたのが一章。

ここでいったん物語は幕を下ろす……


いったん閉じた物語に筆を加えることは、往々に蛇足となってしまう危険を孕んでいるわけですが。約一年を経て、著者はこの二人の旅に二章を付してくれました。薬師と吟遊詩人の道行き。

この二章が。とても良い。大人味。
場面に港町を選ぶとか、渋過ぎ。章全体の基底に漂う旅情。そして、新たな登場人物達への二人の関わり方も、旅人特有です。これ以上は語りませんので、是非ご自身で……
[気になる点]
初めて読んだ時から「エディ…… どこかで会ったことあるぞ、この人」って思ってました。

まず、これまでどうやって生きてきたのかがわからない。良く言えば、謎めいてる。そして、フワフワっと掴み所なくて、基本的にネジが緩んでるんだけど要所要所で見せる鋭利さとか……

二章を拝読中に、ようやく気付きました。
「極彩のシナスタジア」の色波氏です。

だからなに?って話ですけど、なんとなく報告。

あと、二章の最後に! 「閑話」はないのでしょうか!(期待
[一言]
現時点で公開されてる、二章「嘆きと祈りのクッチ」まで読了しました。

証拠は両手に余る程あがってるんですよ、あまねさん。

ちょっと過剰に高品質な小説を無料公開した容疑で最寄りの喫茶店まで連行します。そして、読者としての感想を一方的に供述するので、ただ黙って聞いて頂きたい。著者の思い? スミマセン、そういうのは後にしてもらっていいですか。

ドン引きするレベルでした。わりと。真剣に。
私は何を書いてるんでしょうね、これ。感想っていうか、ファンレター? まぁ、どちらも似たような物でしょう。とりとめない乱文で申し訳ないと言いつつ、謝る気はほとんどありません。

最後に。どこで買えますか、この作品。
長編シリーズ化、希望です。

では、今回はこのへんで……
  • 投稿者: 有月 晃
  • 男性
  • 2020年 06月25日 23時47分
>有月 晃さん


返信が大変……大変遅くなってしまって申し訳ありません……。頂いた感想という名のファンレターに報いる熱量と気力を持って挑まねばと思っている内に気付けば4ヵ月過ぎておりました(スライディング土下座)

改めまして、語彙力消失気味だなんてとんでもない素敵なご感想をありがとうございます。
このお話、ウェールズ(カムリ)のことを調べる内に「ヒラエス」という概念やそこに込められる感情について猛烈に書いてみたくなったところから構想したものなのですが、魔女とか薬草とか好きなもの突っ込みすぎたせいで趣味嗜好純度100%なのです。
読者さまの好き嫌い結構分かれそうだなと思いながら書いたものでしたが、晃さんのお口に合ったようで嬉しいです。

二作目『クッチ』での主人公ふたりの接し方や結論については、一作目からの立場の変化を描きたかった部分でもあるので、そこに注目していただけたのも嬉しいですね。
さっきから嬉しいしか言っていない。語彙力が来い。
作者があまり語ると新しい読者さんの楽しみを奪うことになるので内容についてはこの程度で。

それから、エディが拙作「極彩のシナスタジア」の色波に似ているというご報告。これ指摘されるまでまったく意識してなかったのですが、そうか、読者側から見ると似てるのか……と目から鱗でした。
これは多分、作者の中にある「表に出してないけど実は考えている設定」が明確に自分の中でふたりを分けていたので気付かなかったパターンですね。
エディの詳細については(一作目で大まかな身の上は触れましたが)これから書く機会が出せればいいなと思います。
あとは、「ヒラエス」を某企画向けに書いていたところ文字数の問題で提出できず、代打として出したのが「シナスタジア」でしたので、設定各所で若干引っ張られたところはあるかもしれません。
とりあえず現状語れる範囲で言うと色波は一般常識をそれはそれと理解した上で投げ捨てた人で、エディは一般常識が身についてない人です。

二作目の閑話、いい加減書きたいですね!
お待たせしすぎて本当に申し訳ないですが書く気持ちもネタもあるんです。まとめる力が追いついてないだけで(と言い募れば言い募るほど言い訳にしか聞こえなくなってくる悪循環)

何はともあれ、晃さんをドン引きさせられるほどの仕上がりになっていたようでわたくし大変光栄です。フフフ。
薬草魔女や英国に関してはちょっと自分でもどうかと思うフェティシズムを自覚してますので、少しでも中世英国やウェールズや薬草についてのあれこれを楽しんでいただけましたらこれ幸いです。

そして読者晃さんの感想という名の熱い思いを小一時間と言わず思う存分語っていただきたいです。ええ、物書きは人様の感想と言葉を尽くして表現したい情熱を栄養にして生きておりますので!

最後に、ヒラエスの森の魔女、改め、ヒラエスの魔女の唄、読了ありがとうございました!
[良い点]
作者さまの好きがいっぱい詰まってる作品。

あまねさんはそもそも語彙がめちゃくちゃ多いのだけれど、その時代を匂わせるようなさりげないさりげない描写が兎に角秀逸です。
それでいて背景を置物にせず、きちんと心理描写と絡めて機微を匂わせる。
ほんと上手いなっておもう。

基本会話劇としての側面がつよく、物語の大半はエディとの会話で進行されるのですが、一度たりとも退屈しなかった。
グウェンも魅力的で、慣れると可愛いくさえ感じます。
グウェンとエディの性格が最後までぶれなかったのも、好印象でした。途中まで「どうせすぐに打ち解けてデレるんやろ?」と邪推してましたが、良い意味で期待を裏切られたよ。


[気になる点]
風呂敷を畳む時の情報過多。
歴史と絡めたことによって情報が多くなったんじゃないかなっておもったり。
読んでて混乱したりはなかったですし、読みやすさ的な不都合は多分あまりありませんが、
かなりじっくりコトコト伏線張ったりして進めてきたのに、
ものすごい勢いで色んな設定や名前がでてきたので、見栄えは良くなかったと思います。



[一言]
執筆おつかれさまです。
ストーリーも文もすっごくよかったです。
あまねさんの小説は劇的とかドラマティックって言葉がよく似合うです。


>もぐらさん

約1年間感想のお返事ほっときですみませんっしたーーー(出落ちのスライディング土下座)

改めまして、公開すぐに読了と感想ありがとうございました。
中編サイズをほぼ会話劇で乗り切ったのに最後までついて来てくださってありがとうございます。
「どうせすぐに打ち解けてデレるんやろ?」をいい意味で裏切れたようで、作者わーいって感じです。グウェンさんツンツンだけどチョロくない。
彼女の捨てきれないカムリとしての意志とか、そこに反する理性の葛藤とか、ウェールズという土地について調べる内にどんどん強くなっちゃいまして、そこのラインは超えられないなと思いながら書いてました。
その一方でエディが自分でもちょっと掴み切れてないというか、作者にとっても風線とかたんぽぽの綿毛みたいな人物になってしまったのがなんとも惜しいです。いやたんぽぽの綿毛みたいな人物なんですけど。

物語の締めに向かって一気に放出される情報量。これは本当に自分でもよろしくないところだなと薄々自覚あったんですよね。
上手く調整していくのも今後の課題だなと、もぐさんに指摘されて改めて思いました。ありがとうございます。
不都合はなくてもやっぱり読みやすくないと、読者には優しくないですしね。精進します。

今日から続編も更新始めますので、もしお気が向かれましたらまたお付き合いいただけると嬉しいです。
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