感想一覧
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[良い点]
どんでん返しが単なるサプライズに留まらず、ストーリーのテーマとしっかり結びついているのが素晴らしいと思います。ミステリ的な「騙された!」とは毛色の異なる、重厚な衝撃を味わうことができました。
「僕」による一人称の語りも好みです。抑制のきいた文体で描かれているからこそ、怪談の恐ろしさや主人公の苦しみが際立っているような気がします。
ひんやりとした不気味な空気感を持ち、それでいて清澄さも感じられる、魅力的な作品でした。面白かったです。
どんでん返しが単なるサプライズに留まらず、ストーリーのテーマとしっかり結びついているのが素晴らしいと思います。ミステリ的な「騙された!」とは毛色の異なる、重厚な衝撃を味わうことができました。
「僕」による一人称の語りも好みです。抑制のきいた文体で描かれているからこそ、怪談の恐ろしさや主人公の苦しみが際立っているような気がします。
ひんやりとした不気味な空気感を持ち、それでいて清澄さも感じられる、魅力的な作品でした。面白かったです。
感想ありがとうございます。
>>どんでん返しが単なるサプライズに留まらず、ストーリーのテーマとしっかり結びついている
どんでん返しをするときは、いつもなにかストーリー上の意味を持たせたいと思っていますので、その評は大変光栄です。
また、一人称の語りを好みと言っていただけて、とても嬉しいです。キャラクター達の感情が少しでも伝えられていたら、幸せですね。
素敵な感想をいただき、とても励みになりました。ありがとうございました。
>>どんでん返しが単なるサプライズに留まらず、ストーリーのテーマとしっかり結びついている
どんでん返しをするときは、いつもなにかストーリー上の意味を持たせたいと思っていますので、その評は大変光栄です。
また、一人称の語りを好みと言っていただけて、とても嬉しいです。キャラクター達の感情が少しでも伝えられていたら、幸せですね。
素敵な感想をいただき、とても励みになりました。ありがとうございました。
- みのり ナッシング
- 2020年 04月10日 19時40分
[良い点]
扱ってるテーマ、さらに、人面瘡というおどろおどろしいものにも関わらず、黒田さんの明るいキャラクターからか、爽やかな読後感がありました。
サイコミステリーとして、終盤に大どんでん返しがあるわけですが、そこと人面瘡のメタファーがにくいなと思います。一つ一つの怪談が、ラストへの伏線になってるところも良いです。
桑島君の「使い方」も上手いですね。
最後まで読んだ後にわかるタイトルの真の意味もとてもミステリーっぽくて好きです
扱ってるテーマ、さらに、人面瘡というおどろおどろしいものにも関わらず、黒田さんの明るいキャラクターからか、爽やかな読後感がありました。
サイコミステリーとして、終盤に大どんでん返しがあるわけですが、そこと人面瘡のメタファーがにくいなと思います。一つ一つの怪談が、ラストへの伏線になってるところも良いです。
桑島君の「使い方」も上手いですね。
最後まで読んだ後にわかるタイトルの真の意味もとてもミステリーっぽくて好きです
感想、そして素敵なレビューをありがとうございました。
難しいテーマを扱っている不安があったので、読後感が爽やかと言っていただけてホッとしています。
ミステリを書かれる作者ならではの鋭い視点でのご感想、「ああ、分かっていらっしゃる……」と、感動してしまいました。人面瘡のメタファーは力を入れて描写した部分ですので、お褒めいただき嬉しいです。桑島はトリックのために登場させた感が否めないので、心苦しいですが。
感想いただき、本当にありがとうございました。
難しいテーマを扱っている不安があったので、読後感が爽やかと言っていただけてホッとしています。
ミステリを書かれる作者ならではの鋭い視点でのご感想、「ああ、分かっていらっしゃる……」と、感動してしまいました。人面瘡のメタファーは力を入れて描写した部分ですので、お褒めいただき嬉しいです。桑島はトリックのために登場させた感が否めないので、心苦しいですが。
感想いただき、本当にありがとうございました。
- みのり ナッシング
- 2020年 02月27日 21時07分
[良い点]
∀・)なんでしょう。独自の作風があったというか「他にない」ホラー作品であられたように感じます。主人公と黒田さんの掛け合いが絶妙な空気をつくって保っていたと言うか、また特殊な主人公をも喰っていたような黒田さん。凄くイイ味をだしていたように感じます。キャラクターの個性が光りながらも、ここまでホラーとしてもエンタメとしても、みせる作品、やっぱりなかなか他にないと思います。
[気になる点]
∀・)「怖さ」とは違った……何かそういう目的で創られた作品であったように感じました。勿論「怖さ」も兼ね備えてはいたのですが。何かそういうのがあったのでしたら、知りたいですね。
[一言]
∀・)個人的にはそうですね、傑作というよりは名作。文学的ではあるけど、エンタメ。バズることあればアニメ化なんてしたら良いななんて思わせて貰えた作品でした。ここまで思わせられる作品って稀有です。ありがとうございました。
∀・)なんでしょう。独自の作風があったというか「他にない」ホラー作品であられたように感じます。主人公と黒田さんの掛け合いが絶妙な空気をつくって保っていたと言うか、また特殊な主人公をも喰っていたような黒田さん。凄くイイ味をだしていたように感じます。キャラクターの個性が光りながらも、ここまでホラーとしてもエンタメとしても、みせる作品、やっぱりなかなか他にないと思います。
[気になる点]
∀・)「怖さ」とは違った……何かそういう目的で創られた作品であったように感じました。勿論「怖さ」も兼ね備えてはいたのですが。何かそういうのがあったのでしたら、知りたいですね。
[一言]
∀・)個人的にはそうですね、傑作というよりは名作。文学的ではあるけど、エンタメ。バズることあればアニメ化なんてしたら良いななんて思わせて貰えた作品でした。ここまで思わせられる作品って稀有です。ありがとうございました。
感想ありがとうございます。
「他にない」ホラー作品、というご評価、とても嬉しいです。気になる点でイデッチさんがおっしゃる通り、この作品の主題は単なる「怖さ」だけではないからです。
ただ怖くて不気味なホラーを書くのも好きなんですけど、今回は明確に伝えたいことがあって書きました。作者として明言は避けますが、読んでくださった皆様に何か感じていただければ幸いに思います。
もちろん、楽しんでいただけるよう、毎度おなじみ(?)のキャラ同士の掛け合いやどんでん返しなどのエンタメ要素にも力を入れました。そういった点もお褒めいただき、重ね重ね嬉しいです。
素敵な感想をありがとうございました。
「他にない」ホラー作品、というご評価、とても嬉しいです。気になる点でイデッチさんがおっしゃる通り、この作品の主題は単なる「怖さ」だけではないからです。
ただ怖くて不気味なホラーを書くのも好きなんですけど、今回は明確に伝えたいことがあって書きました。作者として明言は避けますが、読んでくださった皆様に何か感じていただければ幸いに思います。
もちろん、楽しんでいただけるよう、毎度おなじみ(?)のキャラ同士の掛け合いやどんでん返しなどのエンタメ要素にも力を入れました。そういった点もお褒めいただき、重ね重ね嬉しいです。
素敵な感想をありがとうございました。
- みのり ナッシング
- 2019年 09月18日 21時58分
[良い点]
大変面白かったです! 更新お疲れさまでした。
自分もああいう短編集を描いていなければ、主人公の性質を直感することもなかったでしょうね。アイデンティティに切り込むにあたり、僕があまり描けていない「決断」まで描いたところには、これを描きたいという熱意を感じました。
個人的には、
>そもそも不変の関係性なんてないのだ。人が生き、成長を続ける限り、人同士の繋がりも変わり続ける。
……ここに多くのことが詰まっていてほしいですね(^^)
さて、ここまで感想がホラーっぽくないのでその面でも笑
驚くべきは、霊的(精神的)存在たる黒田さんが、怪談の登場人物ではなく語りべであったことですよね。しかも、黒田さんから始まる物語ではなく、伝え聞いた物語が語られるという(もちろん、伏線として回収されましたが)。
これによって黒田さんに対して親しみと恐怖とが同時に抱かれて、怪談の語りとしてはうってつけの存在になっていたのではないでしょうか。いやぁ、各所でヒヤヒヤするものを感じました(^^;)
大変面白かったです! 更新お疲れさまでした。
自分もああいう短編集を描いていなければ、主人公の性質を直感することもなかったでしょうね。アイデンティティに切り込むにあたり、僕があまり描けていない「決断」まで描いたところには、これを描きたいという熱意を感じました。
個人的には、
>そもそも不変の関係性なんてないのだ。人が生き、成長を続ける限り、人同士の繋がりも変わり続ける。
……ここに多くのことが詰まっていてほしいですね(^^)
さて、ここまで感想がホラーっぽくないのでその面でも笑
驚くべきは、霊的(精神的)存在たる黒田さんが、怪談の登場人物ではなく語りべであったことですよね。しかも、黒田さんから始まる物語ではなく、伝え聞いた物語が語られるという(もちろん、伏線として回収されましたが)。
これによって黒田さんに対して親しみと恐怖とが同時に抱かれて、怪談の語りとしてはうってつけの存在になっていたのではないでしょうか。いやぁ、各所でヒヤヒヤするものを感じました(^^;)
私も書きながら、一帆さんのことが頭を掠めていました笑 智紀の決断については、最後まで悩みながら、何度も書き直した箇所でした。
また、引用箇所は、自分でも気に入っている部分で、触れてもらえて嬉しいです。桑島との関係の後日談が薄いなと感じたので加筆した部分なのですが、良かったです。おっしゃる通り、色々と思いを込めさせていただきました笑
気まずさ、ほろ苦さ、色々あると思いますが、あそこが落としどころかなと。二人ならきっと関係を大切にできるはずです。
そして、黒田さんが語り部であることについての考察には、私が唸らされました。目から鱗です。作者なのに笑
ホラー企画に提出したものなので、ヒヤヒヤしていただけてホッとしています。一夏の清涼剤になっていれば幸いです……というのは作者の図々しい願いですが、なんにせよ、素敵な感想をありがとうございました。
- みのり ナッシング
- 2019年 09月02日 08時30分
[良い点]
社会派サイコホラーとでも言うべき、私が知る限りではちょっと例のない、独自の作品だったと思います。
テキスト中の所々に「オチ」を匂わせる描写が盛り込まれていて、「あれっ?」と感じながらも読み進めていくと、最後にそれらの伏線が回収される醍醐味は、ミステリに通じるものがありました。
「ホラー」といえど、読者を怖がらせて終わるだけでなく、その先に踏み込んだメッセージ性があり、ホラーらしからぬ読後感の心地よさがあり、ですが当然怖くて、驚いて、おまけに笑えて(笑)、みのりさんの世界観が存分に発揮された作品だったと思います。
社会派サイコホラーとでも言うべき、私が知る限りではちょっと例のない、独自の作品だったと思います。
テキスト中の所々に「オチ」を匂わせる描写が盛り込まれていて、「あれっ?」と感じながらも読み進めていくと、最後にそれらの伏線が回収される醍醐味は、ミステリに通じるものがありました。
「ホラー」といえど、読者を怖がらせて終わるだけでなく、その先に踏み込んだメッセージ性があり、ホラーらしからぬ読後感の心地よさがあり、ですが当然怖くて、驚いて、おまけに笑えて(笑)、みのりさんの世界観が存分に発揮された作品だったと思います。
感想ありがとうございます。
「社会派サイコホラー」! なんと甘美な響きでしょう。特に「社会派」と言われると、誇らしいようなむず痒いような、私には過分という気持ちになります。照れますね。
ホラーと銘打ちはしたものの、おっしゃるようにミステリの文脈で語ることもできる作品だったと思います。ミステリとしてはトリックが簡単だったかもしれませんが笑
肝心の怪談話については、自分では「捻りすぎじゃないかな?」といささか不安を感じていましたので、怖いと思っていただけたことがまず嬉しいです。そして、それと同じくらい「ギャグが滑っていないか?」という不安もあったので(笑)、笑っていただけたようでホッとした次第です。
「社会派サイコホラー」! なんと甘美な響きでしょう。特に「社会派」と言われると、誇らしいようなむず痒いような、私には過分という気持ちになります。照れますね。
ホラーと銘打ちはしたものの、おっしゃるようにミステリの文脈で語ることもできる作品だったと思います。ミステリとしてはトリックが簡単だったかもしれませんが笑
肝心の怪談話については、自分では「捻りすぎじゃないかな?」といささか不安を感じていましたので、怖いと思っていただけたことがまず嬉しいです。そして、それと同じくらい「ギャグが滑っていないか?」という不安もあったので(笑)、笑っていただけたようでホッとした次第です。
- みのり ナッシング
- 2019年 09月01日 20時44分
[良い点]
LGBPQの大変さを改めて感じられました。
素晴らしい作品だと思います。
LGBPQの大変さを改めて感じられました。
素晴らしい作品だと思います。
感想ありがとうございます。
お褒めの言葉、光栄です。お心に何か感じていただけるものがあったのなら、作者としては大変嬉しく思います。お読みいただき、ありがとうございました。
お褒めの言葉、光栄です。お心に何か感じていただけるものがあったのなら、作者としては大変嬉しく思います。お読みいただき、ありがとうございました。
- みのり ナッシング
- 2019年 09月01日 05時57分
[良い点]
まずは連載完結おめでとうございます。
本作を読んでいて、真っ先に思い出したのが、ユングやフロイトといった夢分析の話でした。彼らのいうところによると、人間誰しも、男なら女性的な面を、女なら男性的な面を持ち合わせている。ただ、日常生活においては、社会的な体面上異性的な面を押し隠している。だからこそ、それは夢に反映されるというものです。かなりざっくりとした要約ですが……アニマ・アニムスといった存在です。
夢の中に現れる異性とはアニマ・アニムスであり、つまるところ、普段押し隠している自分の中の異性的な部分です。黒田さんの衝撃的な正体が分かった時、真っ先に思い浮かんだのがこれでした。主人公が”男”で、普段は女性的な部分を押し隠している。だからこそ、主人公を味方してくれるのは、そんな女性なんだと。なので、中上は黒田さんは味方だと思っています。
怖くて先が読めない! というよりは、怖いけど続きが読みたい! といった作品だったと思います。まずはお疲れ様でした。
まずは連載完結おめでとうございます。
本作を読んでいて、真っ先に思い出したのが、ユングやフロイトといった夢分析の話でした。彼らのいうところによると、人間誰しも、男なら女性的な面を、女なら男性的な面を持ち合わせている。ただ、日常生活においては、社会的な体面上異性的な面を押し隠している。だからこそ、それは夢に反映されるというものです。かなりざっくりとした要約ですが……アニマ・アニムスといった存在です。
夢の中に現れる異性とはアニマ・アニムスであり、つまるところ、普段押し隠している自分の中の異性的な部分です。黒田さんの衝撃的な正体が分かった時、真っ先に思い浮かんだのがこれでした。主人公が”男”で、普段は女性的な部分を押し隠している。だからこそ、主人公を味方してくれるのは、そんな女性なんだと。なので、中上は黒田さんは味方だと思っています。
怖くて先が読めない! というよりは、怖いけど続きが読みたい! といった作品だったと思います。まずはお疲れ様でした。
感想ありがとうございます。
アニマ・アニムスなる言葉があるのですね。初めて知りました。夢分析のお話、興味深いです。智紀の場合も、その例外ではなかったのかもしれませんね。
黒田さんが味方というご意見、私もそう思います。なかなか癖の強い彼女ですが、そう思ってくださる方がいてホッとしました。
続きが読みたくなる、というのはとても嬉しいお言葉です。お読みいただきありがとうございました。
アニマ・アニムスなる言葉があるのですね。初めて知りました。夢分析のお話、興味深いです。智紀の場合も、その例外ではなかったのかもしれませんね。
黒田さんが味方というご意見、私もそう思います。なかなか癖の強い彼女ですが、そう思ってくださる方がいてホッとしました。
続きが読みたくなる、というのはとても嬉しいお言葉です。お読みいただきありがとうございました。
- みのり ナッシング
- 2019年 09月01日 05時55分
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