感想一覧

感想ありがとうございます。

>言葉の簡略化
>知らず識らずの暴力
>自分も相手も大切にする気持ちの伝え方

　昨今では、語彙の多さを「語彙力」などと表現するマスコミの者達がいます。

　何故、人と人を繋ぎ共存させるための道具である言葉を「力」と考えてしまうのか？

　そう考えさせるような表現を使うのか？

　それは、愚民政策によって暴力原理に汚染された表現なのかもしれません。

　同じ事を複数の人間が違う事象と捉える事は珍しくもない擦れ違いですが、それを助長させる者達がいるのも確かです。

　何かを決めるための同じ場で言葉を交える事を、「理解しあう事」と考える者もいれば、「繋がり合う事」と考える者もいれば、「利害調整する事」と考える者もいれば、「切磋琢磨する事」と考える者もいれば、「競争する事」と考える者もいれば、「闘争する事」と考える者もいれば、「貶めあう事」と考える者もいる。

　「語彙」がなければ、それらを表現する事はできません。

　そして、「語彙を力」と考えてしまえば、抜け落ちる表現もあります。

「語彙を力」と考える事は、「認識を狭める事」になり、自分も相手も大切にするための大切な事が抜け落ちる気がしますね。