エピソード100の感想一覧

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[良い点]
過去編の第四部、素敵でした。
第一章のエドマンドがヴィオレットにとても純粋に惚れているのが微笑ましかったです。ヴィオレットの感触も悪くなさそうな雰囲気なのに……。
大人になった現在の、信頼の元に築かれている独特な関係性も好きですが、エドマンドの気持ちを思うとちょっぴりかわいそう。
エドマンド推しなので感情移入しました(笑)

第二章でのハリーとヴィオレットの馴れ初めは、ラブロマンス物のような熱い恋模様が素敵でした。
オペラ要素のある表現や展開、台詞回しはとても丁寧に物語を彩られており、大人の熱烈な愛が伝わってきました。
ハリーの笑ってしまうくらいの(ごめんなさい)盲目なベタ惚れ具合はとても人間味があって、それゆえに従者となった時の様子が際立ち、心情がとても伝わってきました。
他の従者ももしかして……なんて嫌な想像が駆け巡ってしまいました。

高慢なヴィオレットが確実にハリーを愛している様や、あの手この手で翻弄している様がとても良かったです。
女性らしい駆け引き(?)やハリーへの態度が、直向きなハリーとのバランスをうまく取りつつ、深い濃い模様を展開しているように思えました。

とても色々と勉強されていて造詣深く、綿密に作り込まれていて、世界観や過価値観がとてもリアルに伝わってきました。
[一言]
エドマンド、報われて……。
  • 投稿者: セカイ
  • 2020年 05月23日 19時14分
最新話までお読みいただき、誠にありがとうございます。

第四部は過去編で、ストーリーに進展がありませんでしたが、お楽しみいただけたようでなによりです。作者としてはとても思い入れがあるパートになりました。
もう少しエドマンドが男らしければ、ハリーと出会わなければ、悲しむヴィオレットに寄り添っていたら、ラスティがいなければ……いろいろな要素が、彼の恋路をことごとく邪魔してしまいます。とても可哀相な子です。でもそこが可愛い。作者は彼に刺されても仕方ないです。
今後彼がどうなるかは、ちょっとノーコメントです(泣)。

宿敵、ハリーとの出会いに関しても、お楽しみいただけたようで嬉しいです。いろいろな文献を参考にしました。
ハリーのベタ惚れ具合や、ヴィオレットの大人の女としての駆け引き、作者としても書いていてとても楽しかったです。
その後の悲劇を際立たせるため、できる限り丁寧に、情熱的に、ロマンティックに書かせていただきました。この話以降、ヴィオレットを嫌う読者が出て来ても構わないとさえ思います。カルミラの民は、なんだかんだ人間を少し下に見ているのです……。


深く読み込んだ感想、本当にいつも励みになっています。重ね重ねありがとうございます。
  • root-M
  • 2020年 05月26日 01時30分
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