感想一覧

[良い点]
幻想的でどこか浮遊感のあるお話でした。
中学一年という多感な時期、新しい世界で暮らしていくことになった主人公の不安と期待が、読んでいてひしひし伝わってきます。寮での初めての食事シーンにはそんなドキドキ感がよく出ていました。また、物語を支える自然、季節の演出もいい味わいがありますね。夏の終わりの寂しさから秋の爽やかさまでがお話の端々に出ていました。
そしてもちろん、不思議な猫、藤、千咲と、一体主人公とどんな関わりがあるのか、ミステリアスであるだけに不安と好奇心の両方を刺激されます。この先、季節の移ろいとともにどんなお話が展開するのか先が気になりました。
今後の活動を応援しております。