エピソード10の感想一覧

[気になる点]
本作品では，火の魔法のような現象としての「魔法」と，その現象を引き起こすためのエレルギーである「魔法」とが，同じ「魔法」として書かれている．

世間一般では，現象としての「魔法」と，そのエネルギー源としての「魔法」は別の言葉で表現されることが多く，本作品でいうところのエネルギー源としての「魔法」は，「魔力」とか「魔素」とかで表現されている．

作品の世界設定は，その世界の神である著者の自由であるのだが，別のモノを一つの言葉で表現してしまうと，読み手がそのどちらであるかを判断せねばならず，煩わしい．誤解なくすっと理解して貰いたいなら，別のモノは別の名詞を準備して区別する方が良いと考える．

魔法，魔術，魔素，マナ，既存の単語を世間一般と同じように使うも良いし，この作品の設定ではちょっと違うなら，この単語をどういう意味で使うかを最初の方で説明すれば良いし，全く違う世界観で別の単語を使いたいなら新しく作ってしまえば良いと思う．ただし，先に述べたとおり，別のモノは別のモノとして，混同させないようにして．

なんでもかんでも「魔法」では，説明文が理解しづらいと感じた．