感想一覧

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[良い点]
こんにちは。少し前に拝読してずっと感想を書こうと思っていたのですがなかなか形にならず、ず~っとモヤモヤしておりました。もう具体的な言葉ではなく抽象的で感覚的な言葉でいいからなんか言おうと思い立ってやってまいりました笑
嘘か実か、天井に金魚水槽を作って寝転びながらそれを眺めたという江戸時代の豪商の逸話が作品を読んで浮かびました。ノスタルジックで幻影的で陽炎のようだけれども、どこかひんやりとした空気に触れたようでした。
水槽に差す陽の光と、聞こえはしない金魚の泳ぐ水音が心に浸透していく感覚でした。進が一時異世界へ行ってしまったことは、進の記憶にも香珊の記憶にもやがては薄れていってしまうことかもしれませんね。やわらかい棘を二人のどこかに遺して、なにがしかの喪失を進へもたらして、そのときの時間が止まったような一角はどこへ流れていくのだろうとぼんやりしました。

完璧な作品に感想をするのが余計なものを付けてしまいそうで今さらながら躊躇われますが、なにか伝えたいという稚拙なる思いを遺してゆきます……笑
執筆お疲れさまでした。
拙作へのご高覧及びご感想どうもありがとうございます。
素敵な解釈で作者としては感無量です。
確かにサテンの中華服や小物が並ぶ様子は金魚の揺蕩う様子に似ていますね。
幼なじみの二人が共有、あるいは隔絶していた時間の煌めき。
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