感想一覧

[良い点]
そのような企画ものとは知りませんでした。
「天文二年」に惹かれて読み始めました。場所の設定、槍衾、詳細な記述が見事だな、落武者の話かなと釣り込まれました。そうしたら、だんだんと、幻想的になり、そして、ざわざわ、くらくらとして、最後は放心しました。
[一言]
丸腰で読み始めた分、私はこの作品の術中にもっともはまった者の1人と思います。内容がなんなのでポジティブな言い方は相応しくないと思います。とにかく、やられました。

[良い点]
アンハピエンに向かうのがわかっているので、すべてがフラグに感じて、その勢いのある展開が辛かったです。
とてもリアルでした。
昔は、戦って領土を増やしたり守ったりしていたのですから、甚八さんと菊さんのような若者がたくさんいましたよね。
今の普通の幸せがいかに大切か気が付かされます。
辛すぎるお話でしたが、企画に沿った素晴らしい作品だと思いました。

[良い点]
村に帰った時の主人公の心情。叫びが残りました。

どうしようもない戦場の様子、無慈悲さと、無念の人々が描かれているように思います。
こんなことがゴロゴロとあったのではないだろうか。もしもこの時代に自分がいたら、甚八やお菊、村人たちと同じ事を体験したのではないだろうか。

そんな風に思ってしまうからこそ、ラストが心に響きます。

素晴らしいアンハピエン作品をありがとうございました。

[良い点]
見事に希望を打ち砕くラストにやられました。
よっぽどの事がないかぎりこういう事が起こらない現代はやはり平和ですね。
その平和を享受している私たちはそれだけで幸せなのかもしれません。

[良い点]
企画からきました。
あぁ、まさかの……。最後の叫びが物悲しいです。
[一言]
見えた希望を打ち砕くのが見事です。まさにバッドエンドと呼ぶによい意味で相応しい話でした。

[良い点]
微かな希望もない……！
実はこうだったに違いないと自分の脳みそを誤魔化すことも、この先きっと何か幸せがあると思い込むことも難しい、完璧なバッドエンド……！
読ませていただきありがとうございました！

[良い点]
甚八の最期の叫びが、しんどいです。
しんどいゆえに、物語中で最高の盛り上がりを見せていて、そのあとに映される村の惨状が映えますね。
短いなかにぎゅっといろんな感情が詰まっていて、楽しませていただきました。ありがとうございました！

[良い点]
そっちか！
苦しく切ない。
これが今の年代だと高校生の歳とは。
辛く苦しい別れが二度。
お見事。

[一言]
はじめまして！
アンハピ企画からまいりました。

感想にネタバレ含みます。


これは、辛い、辛すぎます……
アンハピ企画だということを失念していました。
生きていてよかったと思ったのもつかの間、まさかの結末に胸が苦しい……
衝撃のバッドエンド！

残酷な現実など、知らないまま死んでいたほうがまだ楽だっただろうなぁとさえ思ってしまいます。

結末を知ってから読み返すと、村人の姿や言葉がまた切なくて……

心揺さぶられるバッドエンド作品をありがとうございました！

[一言]
ああっ、辛い、辛い……。
祝言を挙げることなく死ぬのは辛いでしょう。
自分が死んだ後に、別の男と添い遂げて幸せになってくれ。俺のことはさっさと忘れてくれ。なんて、なかなか思えませんよね。だからこそ、前へ進む甚八を見ながら、どうなってしまうのかハラハラしていたのですが、そんな……。

正直、自分が死ぬよりもこれは辛いことだと思います。会いたかったと思いながら死ぬことは苦しいけれど、希望が残ったまま死ねるのです。けれど、失ったものを見せつけられてしまってはもうどうしようもありません。しかも甚八、満身創痍なのですから、助かるのも難しい上に、生き残っても体に不具が残ってしまいそうな……。

いっそ「やっとみんなのもとにいける」と思えるほど、死を求めてしまうようになるのではないか。そんな甚八の暗い未来を想像してしまう作品でした。まさに企画らしい作品だったと思います。