感想一覧

[一言]
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
　数年前に、ニホンミツバチは絶滅しかかっているという話をどこかで聞きました。今回この話を拝見してぐぐってみましたら、飼っておられる方が沢山おられるようなので、安心できました。
　小説としては、女王蜂争いの話と、オオスズメバチを倒せるのはニホンミツバチだけ！というのが印象に残りました。
　うちの隣の家にはおそらくスズメバチの巣があるのか、シーズンになるとスズメバチがうちの洗濯物のところにやってきます。水分をとりにきてるのかなあと思っていますが。あいつら超恐いです（笑）。

　久しぶりに来て、つまらない話ばかりして誠に恐縮です。
では、寒い日が続きますがどうかご自愛くださいませ。

[一言]
題名を見た瞬間、『風のなかのマリア』を思い出しました！
やっぱりそうだったと思いながらも、とても興味深く楽しく拝読いたしました。あちらはドイツ名でしたが、やはり日本ミツバチだけに和名ですね。

ドローンの存在がなんというか、切ないです。役目を果たせるかは運もあるので、マサフミは幸せだったんだろうな、と感慨深くなりました。あれだけ懸命に命をつないで、結局巣は終焉を迎えるわけですが、それを当たり前のように受け入れる蜂たちの諦観がこれまた切ないです。
とても考えさせられるお話をありがとうございました。

[一言]
完結おめでとございます。

小説ではあるけれど、科学物かな？　と思わせるような冒頭からお話ははじまります。　

しかし、流石に青瓢箪さん、そのまま終わるわけはないですね。
ナナの壮絶な女王の座を手に入れるための争いや、どこか滑稽で物悲しいオスバチの運命は、人間の世界にも通じるものがあって、心の深いところにぐさりときます。

私はどうも甘ちゃんなので、マサフミが満足の中で死んでいくことができて、よかったな！　なんて思ってしまいました。

しかし、蜂の世界は非情です。病に冒され、越冬できずに全滅を待つばかりの蜂たち。生きるってなんだろう。結局無に帰ってしまうのなら、なんの意味があるんだろう。そんなことを感じてしまう私たちですが、最後の語り手であるケイは、ほほ笑みを浮かべています。
ラストのシーンは胸に迫るものがありました。

読者によって心に残るシーンが変わってくる。そんなものがたりだと思います。

沢山の人に読んでもらえたらいいな！　と思える作品でした。

青瓢箪さん節、久しぶりに堪能させていただきました。

ありがとうございました。

[一言]
すごく好きなテイストです、これ！　
ミツバチの生態はとても興味深いし面白いけれど、そのまま擬人化したらだいぶエグいと思うんです。でも、叙情的でありながら一方でとてもドライで、何というか「人間とは感性の違う生き物の一人称」だというのがよく分かります。
この先リレーのようにハチたちの四季が語られていくのでしょうか。楽しみに連載を追わせて頂きますね。