感想一覧

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[一言]
ラストの快晴と悲哀のコントラストがすばらしかったです。
澁澤龍彦でいうところの「アナクロニズムの愚を冒している」あたり、絶妙でした。
錫さま。
お読みいただきありがとうございます。

ヒトラーが天下取ったのに晴れてる場合じゃないだろう、みたいな危機感のなさとワンコの無念を表現してみたいと思ってました。

アナクロニズムは時代遅れみたいな使われ方をする人も多いですが、確か、あれは時代に合っていないものって意味だから、未来のオーパーツもアナクロニズムの範囲なんですよね。
[一言]
毎度楽しく拝読してます、犬はずるいぞ汚い!しかも一回読んだだけで忘れられなそーにキモい景気悪い、大好きー。変態ではありません犬猫が犬猫らしいとこでもやすのが普通なのですからずるくもないですか、イヌとカタカナで言う時のいやらしさや、犬の身の悲しさじゃなくて器量がそーなんだろう(人間だとしても似たよーなコトしそう)下衆さです。言葉こそ上品で主人に忠実なあたり、うーイイねえ犬!鶏の骨は小さくしてあげなくてはなりませんよぐへへ。想像はカワイイですが(あああ車の犬っ)下衆い犬でもしてないよーな酸鼻きわまるアレコレをしてる人間が。飼い主に似るというけれどどっちもどっちだからこーなってるのだと。乱暴な解釈ですが四番地とか、流石すぎるのですわ。
  • 投稿者: misen
  • 2020年 02月01日 16時36分
misenさま
お読みいただきありがとうございます。

忠実だけど、それなりにわがまま、絨毯の質にはうるさい古き良き時代を知るダックスフントくんです。
どうもシェパードを下に見ているところがありますが、ご愛敬。

総理大臣の犬ともなるとやはり格が違います。
[良い点]
 こんなに空は青く、美しいのに……。
 首相官邸からの道行きが、犬の語りで、どうなるのかと案じていましたら、このような終わりを迎えたのですね。これからのドイツ、ひいてはヨーロッパの混乱、語り手には関心の埒外、泣いてください。純粋に主人の死を悲しめるのは、あなただけでしょう。
 猫ではないので、化けませんね?
[一言]
 シュライヒャーの名前、見覚えがあるようで、ないようで、exaさん同様検索してみました。粛清や虐殺で名付けられたナントカの夜、多過ぎます。

  • 投稿者: 惠美子
  • 50歳~59歳 女性
  • 2020年 02月01日 15時47分
惠美子さま。
お読みいただきありがとうございます。

ドイツはこれから地獄へまっしぐらなのに空はそんなことは知らずにきれいに晴れる。
ダックスフントの無念と忠義は化け猫に通じますが、残念、彼は化けません。

ドイツ人の名前はシュなんとかが多いですよね。
他にもシュトラッサーという人も殺されてます。
どうもドイツ人でも区別がついてないらしく、シュミットという名前の音楽家が人違いで殺されています。
[一言]
するすると流れるような語り口で、かつユーモアたっぷりに犬視点で書かれた歴史は、とても読みやすくておもしろかったです。
シュライヒャーさんの名前を検索して略歴を読みながら、どうしてここからこんなわかりやすくて面白味のあるものが書けるのだろう、と感嘆するばかりです。
犬連れて官邸を出る写真から着想を得るのでしょうか。うぬぬ、すごいです。
exaさま。
お読みいただきありがとうございます。

着想はシュライヒャーが首相官邸をダックスフントを連れて出ていった写真から得ました。
シュライヒャーが首相を辞任してから殺害されるまで二年ありましたが、首相官邸を出ていって、帰ったところで死ぬ終わりにするにはどうしようと思い、時系列をめちゃめちゃにしてしまえばいいんだとめちゃくちゃなこと考えてこうなりました。
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