感想一覧

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[一言]
カトレアはバグの誘いに乗り、提案された一つの生き方を選び、訳ありの貴族関係者として慎ましく生きていく事に本人が納得してるのでそれはもういいのですけれど。

物語があって、カトレアはヒロインを虐め抜く悪役令嬢。カトレアを追放したことで、その先彼女がどうなっていようが気にもしないのは、こういった物語の強制力なのでしょうか。
カトレアがヒロインを虐め抜いた理由。元婚約者はわかってたんだろうか?いじめが酷すぎてそこまでの考えに至らないのか。悪役令嬢の婚約者がヒロインを庇うお話ではいつもそこにムカムカを感じています。
そしてヒロインは悪役令嬢の婚約者と仲良くしつつ、他の婚約者持ち(多分)とも仲良く。ハーレムですね。婚約者持ちと仲良くしてきた結果こうなった、とはこれっぽっちも思っていないのでしょうね。

登場人物以外はモブなので、婚約破棄の場でそれに至った元々の理由なんて考えることもなく、いじめが理由となんの違和感も持たずに流れに沿っているんでしょうかね。

バグのおかげで物語から切り離され生き延びたカトレア。正直言うと、バグ、もっと早く出てきてくれてたらと思わなくもないですが。カトレアは淡々と暮らしていく。矜持という言葉を使っていますが、それだけを支えに生きているんでしょうか。

出来るなら、この先、彼女にささやかでも何かしら幸せに感じることがあればいいなと願っています。

  • 投稿者: 薫衣香
  • 2021年 12月18日 12時04分
こんにちは、空月です。

作中にある通り、『バグ』によって、カトレアは『物語』通り死んだということにされたので、しばし悼まれたりはしましたが、その後は意識にのぼっていません。物語の強制力もありますが、『バグ』の手出しもありました。

カトレアがヒロインを虐め抜いた理由、元婚約者は全く気付かなかったわけではないですが、気づくのが遅かったので、カトレアをうまくコントロールできる時期をとうに過ぎてしまっていた感じです。親などに『平民の彼女』については気にかけるようにと言われていたという設定もありました。
そうですね、そういう物語なので、ヒロインは他の婚約者持ちなどともそれなりに親しくしていました。視野が広い子ではないので、目の前のことに一生懸命で、自分の行いのまずさには気づけていません。

盛大な断罪・婚約破棄イベントがあったわけではなく、あくまで個人と個人として場を設けての断罪だったので、モブにあたる生徒たちは、「もしかして……」と思いつつも、カトレアの自主退学の理由を知ることはありません。

バグ、もっと早く出てきてほしいところですが、あのバグが原因で世界が創造主に切り捨てられ、『バグ』に自我が生まれた時系列の問題などで、あのタイミングになりました。カトレアが『いっとう愚かで惨めで哀れだった』瞬間を考えると、どちらにしろあのタイミングになっていたかと思われます。もしくはもっと悪く、死ぬ間際とか。

カトレアは矜持を支えに立っています。ですが、それだけを支えに、という悲壮な感じは、当初はあったかもしれませんが、もうありません。『真っ当に生きてるひとりの人間』になったので。

彼女の幸せについてはみなさんの想像にお任せしておりますが、もしかしたら『辺境の心優しいお姫様』に想いを寄せる誰かも現れるかもしれませんし、そんな存在がなくてもカトレアはもう幸せを感じられるのかもしれません。ご自由に想像ください。

コメントありがとうございました。
  • 空月
  • 2021年 12月19日 01時16分
[良い点]
世界のバグが助けに来るというメタフィクションな悪役令嬢の物語は、他にあまり読んだことがなく新鮮でした。
カトレア・ローゼンベルグは、いわゆる悪役令嬢でしたが、物語の外で生きることを選択することで、今までにはないヒロイン像になっています。
最後にただの『カトレア』になることを選ぶというオチが、きれいでした。
世界のバグは口では嫌味な感じですが、カトレアを助けてくれたりと、なかなか憎めないキャラですね。主人公の相棒のようなポジションで、これからも物語の外で生きるカトレアにちょっかいを出したりするのかなと思い、好感が持てました。

今後の活動を応援しております。
丁寧な感想をありがとうございます。
オチをきれいと言っていただけて嬉しいです。

ネット小説大賞様の今後ますますの発展をお祈りしております。
  • 空月
  • 2020年 04月01日 15時08分
[一言]
バグは世界の違和感だったけど、惨めな悪役令嬢の行く末だけを改変して、他はシナリオに任せたのは何故でしょう?
改変対象をカトレアに定めたら、他の事象は変えられなかったのかという疑問が残るかも。
或いは、彼女の行く末を見守ることでバグが満足してしまったのか……
例えば魔王に味方したとして、結局は期限が訪れたら消えるのだとしたら、あれもこれも変えても大差ないのかも?

ざまぁはなくても構わないけど、元婚約者がシナリオ通りに邪魔者排除して後は気にしてないのだとしたら、そこは少しもやっとするかも。
定められていた設定からしてカトレアの虐めは愚かで随分行き過ぎたものだったのでしょうけど。
それでも、婚約者より平民のヒロインを優先するような態度が滲み出てなければ、そうはならなかった気がしますし。
  • 投稿者: 緋野
  • 2020年 02月03日 22時30分
こんにちは、空月です。

『バグ』は他の事象も改変できましたが、あえてしませんでした。この『バグ』はカトレアにのみ興味を見出した『バグ』だったので、一度の大きな改変とそれに付随する小さな改変以外は手を出さずにカトレアを見守る選択肢をとったという感じです。

カトレアは『バグ』によって生き延びましたが、婚約者たちがカトレアを探さないように、『バグ』によってさだめどおり死んだことにされたため、しばし悼んだりもしましたが、その後はあまり意識にのぼっていません。
婚約者に非がまったくなかったわけではないですが、カトレアの行いがひどかったので、そのフォローのためだったというふうに見られています。確かにここはちょっともやっとしますね。

コメントありがとうございました。
  • 空月
  • 2020年 02月03日 22時40分
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