感想一覧
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[良い点]
たびたびすいません。
今回の話で20年以上前に読んだ
『長篠合戦の世界史――ヨーロッパ軍事革命の衝撃 1500-1800年』(こんなタイトルですが実際は長篠の戦いの話は刺身のばらん程度の分量です)
に書かれていた、
「熟練兵の価値が非常に高く、捕虜になったらすぐに好条件の勧誘が行われ(そして割とすぐにそれに乗る)、熟練兵の部隊は(相当な兵員数の差があっても)未熟練兵の集団を一方的に撃破できる」
という現象の根幹が理解できた気がします。
今まではマスケットは扱いが難しいから練度によって発砲速度が全然違うからだろう、ぐらいに思っていたのですが、こうして見ると、熟練兵というのは「十五パーセントないし二十パーセント」あるいは「二パーセント」に該当する率の高い人なんだな、と納得できました。
そりゃそういう覚悟完了した人達を集めて作った部隊と、装填するだけで発砲できない「九〇パーセント近く」な人が混ざった部隊が戦ったら、まともな勝負になるはずがない。
[一言]
内容本当にムーンライトと関係ないなー、と思っていたけど、よく考えると『戦争は女の顔をしていない』のコミカライズを担当している小梅けいと先生と言えば、ライアーソフト作品のキャラクターデザインでご活躍されていたK.TENさんでもあるので、方向性としてそんなに違ってない気もしてきました(意味不明)。
たびたびすいません。
今回の話で20年以上前に読んだ
『長篠合戦の世界史――ヨーロッパ軍事革命の衝撃 1500-1800年』(こんなタイトルですが実際は長篠の戦いの話は刺身のばらん程度の分量です)
に書かれていた、
「熟練兵の価値が非常に高く、捕虜になったらすぐに好条件の勧誘が行われ(そして割とすぐにそれに乗る)、熟練兵の部隊は(相当な兵員数の差があっても)未熟練兵の集団を一方的に撃破できる」
という現象の根幹が理解できた気がします。
今まではマスケットは扱いが難しいから練度によって発砲速度が全然違うからだろう、ぐらいに思っていたのですが、こうして見ると、熟練兵というのは「十五パーセントないし二十パーセント」あるいは「二パーセント」に該当する率の高い人なんだな、と納得できました。
そりゃそういう覚悟完了した人達を集めて作った部隊と、装填するだけで発砲できない「九〇パーセント近く」な人が混ざった部隊が戦ったら、まともな勝負になるはずがない。
[一言]
内容本当にムーンライトと関係ないなー、と思っていたけど、よく考えると『戦争は女の顔をしていない』のコミカライズを担当している小梅けいと先生と言えば、ライアーソフト作品のキャラクターデザインでご活躍されていたK.TENさんでもあるので、方向性としてそんなに違ってない気もしてきました(意味不明)。
感想ありがとうございます。
そうなんですよね。
私もマスケットはライフリングがないし弾丸も雑だから命中率は低い、という従来の説明に納得していましたが、
この本を読んで、撃つ側の心理も重要だとわかりました。
>>割とすぐにそれに乗る
国などへの忠誠心はウェストファリア条約とか江戸時代以降ですから仕方ないですねw
>>ムーンライト関係ない
いえ、今連載している小説では戦闘シーンがあるんですよ。(アクセス解析によると読者は飛ばしてます)
あんまりここで紹介した本を参考にできてないのが残念ですが。
そうなんですよね。
私もマスケットはライフリングがないし弾丸も雑だから命中率は低い、という従来の説明に納得していましたが、
この本を読んで、撃つ側の心理も重要だとわかりました。
>>割とすぐにそれに乗る
国などへの忠誠心はウェストファリア条約とか江戸時代以降ですから仕方ないですねw
>>ムーンライト関係ない
いえ、今連載している小説では戦闘シーンがあるんですよ。(アクセス解析によると読者は飛ばしてます)
あんまりここで紹介した本を参考にできてないのが残念ですが。
- 森田
- 2020年 02月22日 20時09分
[良い点]
とても面白かったです。
軍事革命の祖であるマウリッツの行った改革、
「マスケット銃兵に必要な行動を要素単位に分解し、一つ一つの動作をマニュアル化して徹底的に訓練する」
は、心理的障壁を取り除くという面からも「優れた」手法だったのでしょう。
・号令に従って訓練を繰り返すことによる慣れ
・「殺人」でなく「単純動作の繰り返し」
・「戦闘」でなく、「同じ訓練を受けた仲間と並んで、訓練と同じ動作をするだけ」
なのですから。当時のマスケットは命中精度が悪い確率論兵器で、誰の弾が誰に当たったか分からないのも、そういうのに向いた特性だったと思えます。
※まあオランダ独立戦争(80年戦争)は宗教の違いとかスペインからの独立戦争であるとか、そういう意味で戦意を持続させやすい環境だったのも重要条件だったんでしょうけれども
とても面白かったです。
軍事革命の祖であるマウリッツの行った改革、
「マスケット銃兵に必要な行動を要素単位に分解し、一つ一つの動作をマニュアル化して徹底的に訓練する」
は、心理的障壁を取り除くという面からも「優れた」手法だったのでしょう。
・号令に従って訓練を繰り返すことによる慣れ
・「殺人」でなく「単純動作の繰り返し」
・「戦闘」でなく、「同じ訓練を受けた仲間と並んで、訓練と同じ動作をするだけ」
なのですから。当時のマスケットは命中精度が悪い確率論兵器で、誰の弾が誰に当たったか分からないのも、そういうのに向いた特性だったと思えます。
※まあオランダ独立戦争(80年戦争)は宗教の違いとかスペインからの独立戦争であるとか、そういう意味で戦意を持続させやすい環境だったのも重要条件だったんでしょうけれども
感想ありがとうございます。
おっしゃるとおりだと思います。
ルーティン化、指揮官による命令、一斉射撃によって、発砲の心理的障壁を乗り越えることができます。
しかしこの本によると、それでも殺人の抵抗感が拭えない人は多いようです。
スプリングフィールド銃の話になりますが、南北戦争の際には支給される弾薬が四十発なのに、
ひとりで百発以上撃った兵士がよくいるみたいです。
つまり、装填ばかりする人と、「二パーセント」の発砲ばかりする人で役割分担していたらしいです。
引き金を引くふりをして二重装填する人もいたようです。
一兵士である筆者は、「大義と国と仲間を守ろうとしなかった彼らに不快を感じずにはいられない。しかし、彼らが背負っていた重荷と払った犠牲について理解してきた人間としては、わが人類という種に備わった高貴な性質を、やはり誇りに思わずにはいられない。」と述べています。
マウリッツの軍事革命、調べてみると大変勉強になりました。
ナローシュ並みにすごいですが、給与体系から戦術まで色々変えれたのは、お金があって守る領地が小さかったオランダだからこそ成功したように思います。
あと周囲も合理的なプロテスタントだから受け入れられたのでしょうね。
おっしゃるとおりだと思います。
ルーティン化、指揮官による命令、一斉射撃によって、発砲の心理的障壁を乗り越えることができます。
しかしこの本によると、それでも殺人の抵抗感が拭えない人は多いようです。
スプリングフィールド銃の話になりますが、南北戦争の際には支給される弾薬が四十発なのに、
ひとりで百発以上撃った兵士がよくいるみたいです。
つまり、装填ばかりする人と、「二パーセント」の発砲ばかりする人で役割分担していたらしいです。
引き金を引くふりをして二重装填する人もいたようです。
一兵士である筆者は、「大義と国と仲間を守ろうとしなかった彼らに不快を感じずにはいられない。しかし、彼らが背負っていた重荷と払った犠牲について理解してきた人間としては、わが人類という種に備わった高貴な性質を、やはり誇りに思わずにはいられない。」と述べています。
マウリッツの軍事革命、調べてみると大変勉強になりました。
ナローシュ並みにすごいですが、給与体系から戦術まで色々変えれたのは、お金があって守る領地が小さかったオランダだからこそ成功したように思います。
あと周囲も合理的なプロテスタントだから受け入れられたのでしょうね。
- 森田
- 2020年 02月20日 19時46分
[一言]
おもしろいです。
過去の日本でも、侍が人を斬る練習などありました。
処刑された罪人の死体を貰ってきて、その死体を斬ることで、人を斬る心構えを養っていたとされます。
刀を教える師匠が罪人の死体を譲ってもらい、弟子に斬らせる。その為に死体を人肌に暖めようと、死体を一晩抱いて寝たりなど。
現代よりも死が身近にある時代の話です。
また、そんな時代でも人を斬ることに心理的な葛藤があり、それを乗り越える修練があったという話です。
親族の葬式以外で死体を見る機会の無い現代では、死に対する感覚は過去より大きく違うのでしょうね。
おもしろいです。
過去の日本でも、侍が人を斬る練習などありました。
処刑された罪人の死体を貰ってきて、その死体を斬ることで、人を斬る心構えを養っていたとされます。
刀を教える師匠が罪人の死体を譲ってもらい、弟子に斬らせる。その為に死体を人肌に暖めようと、死体を一晩抱いて寝たりなど。
現代よりも死が身近にある時代の話です。
また、そんな時代でも人を斬ることに心理的な葛藤があり、それを乗り越える修練があったという話です。
親族の葬式以外で死体を見る機会の無い現代では、死に対する感覚は過去より大きく違うのでしょうね。
感想ありがとうございます。
>>刀を教える師匠が罪人の死体を譲ってもらい、弟子に斬らせる。その為に死体を人肌に暖めようと、死体を一晩抱いて寝たりなど。
試し斬りのためにそんなことをしてたんですか。
侍の練習方法も面白いですね。
確かに、侍といえども死体で試し斬りぐらいしないといきなり介錯とかできませんよね。
以前美術館で截断銘の入った刀を見たことがあります。裏銘に金象嵌で「三ッ胴切落 良業物」みたいなことが書いてあって、ぞっとしました。
首なし死体のどの部分を試し斬りにしたのか図解入りで記録されていました。懐宝剣尺だったかな。
夏の暑い日でしたが、寒気を感じましたよ。
>>親族の葬式以外で死体を見る機会の無い現代では、死に対する感覚は過去より大きく違うのでしょうね。
そうですね。現代だと死は非日常的なものになりがちですね。311などの震災を経験された方と、そうでない人とではまた違った感覚だと思いますが。
>>刀を教える師匠が罪人の死体を譲ってもらい、弟子に斬らせる。その為に死体を人肌に暖めようと、死体を一晩抱いて寝たりなど。
試し斬りのためにそんなことをしてたんですか。
侍の練習方法も面白いですね。
確かに、侍といえども死体で試し斬りぐらいしないといきなり介錯とかできませんよね。
以前美術館で截断銘の入った刀を見たことがあります。裏銘に金象嵌で「三ッ胴切落 良業物」みたいなことが書いてあって、ぞっとしました。
首なし死体のどの部分を試し斬りにしたのか図解入りで記録されていました。懐宝剣尺だったかな。
夏の暑い日でしたが、寒気を感じましたよ。
>>親族の葬式以外で死体を見る機会の無い現代では、死に対する感覚は過去より大きく違うのでしょうね。
そうですね。現代だと死は非日常的なものになりがちですね。311などの震災を経験された方と、そうでない人とではまた違った感覚だと思いますが。
- 森田
- 2020年 02月15日 16時11分
[一言]
とても参考になりました。
しかし残念な事が1つ、せめて書いているエロ小説のタイトルだけでも表記して欲しいですw
以上ですw
とても参考になりました。
しかし残念な事が1つ、せめて書いているエロ小説のタイトルだけでも表記して欲しいですw
以上ですw
感想ありがとうございます。
書いてるエロ小説はムーンライトの女性向けなので、ここではちょっと紹介できません。
大変申し訳ありません!
乙女ゲームに転生した女の子が王子様に溺愛される話書いてると、反動なのかこういうのを書きたくなったんです。
アントワネットがお菓子を食べたあとはギロチンにかけられないと物足りないというか……?
書いてるエロ小説はムーンライトの女性向けなので、ここではちょっと紹介できません。
大変申し訳ありません!
乙女ゲームに転生した女の子が王子様に溺愛される話書いてると、反動なのかこういうのを書きたくなったんです。
アントワネットがお菓子を食べたあとはギロチンにかけられないと物足りないというか……?
- 森田
- 2020年 02月10日 20時53分
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