感想一覧

▽感想を書く
[良い点]
カササギにチチュウカイイボクラゲ。
うっとりするよな響きの学名の生き物が、それぞれの宝物を抱えて見せに来てくれる博物館。
美しい森と美しい海。音楽も建物もまるで天国みたいにキレイすぎて頭がふわふわしそう。
だけど中でお話してくれる動物たちは、こずるいハシボソガラスに騙されるカササギ、自己卑下にあけくれるクラゲ。美しい世界の中で、美しい見た目を与えられながら、美しくは生きられない2人。
どちらの方が幸せなのでしょうね。他人には価値の分からない宝物を大事に抱えるカササギと、どこからどう見ても本物の宝物なのに他人に褒められないと幸せになれないクラゲ。
狼子自身は、そう……カササギの方に強く共感するので、「我に返らないで」なんて失礼なタイトル!ってちょっと思ってしまいますね笑
だから、アステラがそこのところをもう一度振り返って青ざめるシーン、スカッとしたのと同時にどきりとしました。知らない内に人の宝物を割れ硝子として扱ってやしないかって。
夢にまどろむような気持ちでうっとり見ていたら、不意に指先を刺されるようなちくりとする痛み。
ええ、本当に見事な博物館でした。ぜひまた来たい。
ツイオク・ミュージアムへご来館いただきありがとうございます。
天国という字を見つけてドキッとしました。
私の構想段階で想定していたのは天国に近い場所だったからです。

舞台も、アステラが何者かも明示していないし、すでに私のだけの物語でもないから、それが答えではないのですが。そういうストーリーとしても読めるかもですね。
動物たちをイマジナリーフレンドと読まれた方もいました。この見方も面白い……!

「我に返らないで」のタイトル。ここ梨鳥さんパートなのですがすごいんですよ。カササギとすれば失礼しちゃう!だし、どこか冷めた目線も感じるタイトルながら、どうか気づかないでと、祈るようなやさしさも感じてそこがもう梨鳥さん……!!と私はお話をもらった時にしびれてしまったのでした。

私の書きたかったとこと、梨鳥さんが表現されたこと余すところなく受け止めたご感想いただけてすごく嬉しかったです。
学名にもしっかり気づいていただきましたね。(とてもうれしい……!)
追憶の彼方、だれかのなにかにそっとふれる博物館、またいつかお越しください。
  • 七ツ樹七香+梨鳥ふるり (原案:七ツ樹)
  • 2020年 03月06日 17時48分
↑ページトップへ