感想一覧
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[一言]
ようやく拝見しましたところ、厳しい意見で構わないとのことですので、少々厳しい基準で感想を書かせていただく所存です。
まず、はじめに書き方について。以前、聖剣伝を拝読したことから感じたことですが、異世界ものと現代ものの書き方が悪い意味で変わっていないように思われます。たとえば、異世界を描いたファンタジーで主人公たちが洞窟に入ったところ斧を担いだドワーフと出会った。別におかしなところはありません。たとえ、この世界にドワーフがいることがこれまでに一度も登場したことがなくてもです。ところが、現代日本の警察がドワーフの情報屋と接触したとすれば、違和感を覚えることでしょう。
異世界は我々の世界とは異なっていることが前提で、現代劇は異ならないことが前提であるからです。
以前、聖剣伝では、突然これまでに語られてもいない種族の魔王配下が登場することがありましたが、まず前提として世界が違うこと、魔王軍には多様な種族がいることが語られていたこともありすんなり受け入れることができました。
ただ、この作品の場合、現代劇で、読者は登場人物の知識や感覚が自分たちと同じことを期待します、たぶん。そうすると、準備もなしに現実と異なる事柄が登場すると違和感を覚えます。当然のことですが、この違和感は冒頭の場面に集中します。お話が進むと、違和感を抱えつつも伏線や予備知識が蓄積され違和感が徐々に払拭されていくからです。
そう、冒頭が導入として不適切に思われました。
まず、作中と現実世界の異なる点を挙げてみましょう。当然、メンジンの存在とそれにまつわる諸要素です。もちろん、はじめからメンジンに関する情報全部並べなさいとは言いません。明らかな情報開示配分の不具合だからです。ただ、メンジンが世間にとってどのような存在であるのかくらいは示しておいた方が親切でしょう。あらすじを考えず、ただ物語を読んでいるだけだと現実に存在しないメンジンのことを作中の一般人も知らないことを期待します。ところが、実はこの世界では噂になるくらい知られた存在でした。早速読者と登場人物の感覚の剥離が発生してしまう訳です。些細なことかもしれませんが、同じことが前提の世界の中でそれを伝えることがややおざなりにされているように思えます。
プロローグの後に噂話としてメンジンに関するその世界の人々の知識と感覚が語られますが、それを廃ビルの前に入れた方が伏線としても導入としても親切であるように思えます。まず漠然とはしながらもこの世界に対するイメージを固めてもらえるからです。
また、警察官2名も重要人物である割には登場の仕方が薄いように思えます。最初登場した時は、噂でメンジンのことを一般の人が知っているということがわからないため、怪異の被害者1号、2号なのかと考えたほどです。
個人的には、冒頭にもう一つ場面を挿入した方がよいような気がしています。それは二人の警察官が語らっている場面で、そこで考え方や人間性を示すことができるとともに台詞を多く語らせることで重要人物なのだろうかと印象づけることができます。また、会話の内容をメンジンに関する噂にしては如何でしょう。そうすれば、メンジンというものの存在を示唆するとともに、それが市井でどのように受け止められた存在であるのかを説明する事にも繋がります。続いて、メンジンに対する先輩警官の反応を特殊なものにすれば、何かメンジンとの繋がりを示すこともできるでしょう。
結論として冒頭はまだ自己紹介も終えていない段階からお話の展開が早すぎます。一応先輩警官への尊敬の念などは表現されていましたが、それは短く書かれている程度で、事実として認識できても感覚として捉えることはできません。何かエピソードとして二人の関係性を示すものが欲しかったと考えます。それが提案した冒頭における警官二人の語らいの場面です。この時に緊急連絡でも入って現場に向かったことにすれば、廃ビルの場面と簡単に結びつきますから。
言葉を変えるなら、エピローグが全体としてはエピローグとして機能している反面、エピローグ内のエピローグがなく、お話に入りにくい面があるように感じられました。
戦闘シーンについてですが、気になったことを一つ。
主人公が倒れた先輩警官を引きずって廃ビルの2階にあがる場面があります。ここの描写は二つの意味で問題を抱えているように思えます。
まず、大きく場面が変更されるシーンであるはずなのにわずか数行で描かれていること。読者の方々は小説を一語一句正確に読んではいません。ある程度読み飛ばされることを前提に書かねばならないように感じています。ここでは短い文字ですませてしまうと、舞台が変わったことが伝わらない危険性があり、同時に表現として軽くなってしまいます。具体例はまとめに回します。
また、時間の感覚です。
たとえば、登場人物の10行にもわたる独白が、実は数秒のことだったとしたら、きっと考える速度が異常だと考えるとともに、読むために用いた時間と作中で進んだ時間とが感覚として一致しないことでしょう。必ずしも読了時間と行数時間が一致することはないにしても比例関係にあると考えています。ここでは「階段をドクロを非くずって上がる」、この一行で2階にまであがっているように思えます。2階に上がるまでの時間を仮に1分と設定したなら、ここでの体感時間は1分毎行。1行読み進めるごとに作中時間が1分進むということです。ただ、それはここだけの話で、同じ場面の文章の体感時間は平均して5秒から10秒毎行のように思えます。ここだけ時間の進み方が抜きんでて早いことになります。
まとめとして、ある程度時間のかかる作業はそれに見合っただけの文字数を用いた方がよいでしょう。体感時間に合致しやすくなる他、他にも書くべきことがあるからです。身長180cmの男性を2階まで引っ張り上げる労力は大きなものであるはずです。敵から逃げてる緊張感もあれば、想定外の事態に巻き込まれた混乱や恐怖もあることでしょう。そんなことを描いて文字数を盛りつけた方が臨場感を高めることに繋がるとともに時間調整が可能になり、さらに舞台変更を印象づけやすくなります。敵と対峙している場面はともかくとして、細かいところを見ると描写不足による時間感覚の差異や舞台変更のわかりにくさなどを引き起こしているように思えます。
次に、仮面について。
仮面をつけると身体能力が向上する。少々ありがちな設定ですが、人格が変わるという点は面白い。何故人格が変わるのか、それが本人にどのような影響を与えるのかなど、発展性があるように思えるからです。仮面の形成が観念であるという点も似たような理由で評価できるのではないかと。
ただ、仮面の能力と登場した種類には疑問点があります。
仮面が概念として作られた存在という割には、神話や伝説の性質を継承しているとは言い難いように思われます。カグヅチは、火の神であることは間違いないようですが、断罪する者としてのエピソードはないはずであり、罪に対する罰ということならヒルコの方が近い。また、バベルは知識の塔とする考えはないはずです。続けて、登場する仮面の由来がばらばらです。日本神話にレメゲトン、ヘブライ神話に、後はヒッタイトですか、日本とはあまり関係のないような仮面が多数並んでいます。神話や民話から発生したものであれば土着の仮面が発生しそうなものですがそうではないようです。
そうすると、世界観が広がっていく気がしません。というのも、必ずしも神話の存在を体現しておらず、同時に発生の様式に規則性が見られないからです。世界はすべて法則によって動いています。しかしこの作品では仮面は神話の性質を表現しているでもなく、また発生が系統だっているように思えません。それが設定と伏線の不足として現れているように感じられます。
仮面の法則が見えず、そのためよく言えば幅がどこまで広がっていくのか想像できないのですが、悪く捉えれば仮面とは何か、それは世界にとってどのような存在なのか、人との関わりは、などの根元的な設定や謎が次第にあかされていく感じがありません。様々伏線は張っておられますが、その大半は人間や組織についてで、仮面に関するものは多くありません。人間を描かない小説はまずない以上、裏を返せば人間ドラマだけではどこかで見たような物語の舞台を変えただけととられかねません。
仮面が観念の存在ならば何故関係性の薄い神話に由来する仮面が日本にあるのか、そんなことの設定を考えておられますか。あるならば、そのことを少しずつでも匂わせていかなければなりません。たとえば、登場人物が異国の仮面が日本にあることを疑問に感じていると表現するなどがきっかけになるのではないでしょうか。
結論として、人々の今後は気にならないではありませんが、厳しい言い方をするならどこか他にもありそうなエピソードをつぎはぎしたものになってしまいそうで期待はしにくい。そんなところです。注文として仮面にまつわる設定と伏線の強化。今後お話が大きく広がっていくことを予感させるものが欲しい気がします。
ご注文の視点での感想は以下にまとめます。
戦闘に関しては申し訳ありませんが及第点。確かに情景が想像でき、戦いの様子はわかりやすいのですが、行数時間の不均衡が見られるところが減点対象です。また、戦闘の背景が単純です。廃ビルの前でも家屋の中でも特に舞台を変えた意味を感じません。というのも、あまり状況そのものが活かされてはいないように思えるからです。
今度落ちる飛行機の中とかで戦わせてみませんか? 力を使いすぎれば即墜落。揺れて、場合によってはいきなり傾きが変わったり、壁の一部が壊れただけで突風が吹き荒れます。嫌でも戦闘の舞台を意識せざるを得ません。
もっとも、余計な話ですがそんなことにすると描写が大変です。私も以前特殊な戦闘を描いたら情景がよくわかりませんでしたとお叱りを受けたことがあります。ご注意を。
総評として、基本は踏まえておられると考えますが、ただ表現にまだ注文があり、応用の方向に延びしろがあるように思われます。基本はできている。表現に注文。応用発展。以上から、悪くはないけれど際だった長所があるとするには物足りない。よって、及第点です。
続いて、作品全体の評価ですが、仮面とまとめの項にかぶりますので割愛します。
キャラクターの魅力については、何とも言いようがありません。というのも、まだお話として進んでおらず、キャラクターを掴みきれていません。私がストーリーを重視するタイプであるからかもしれませんが、どのようなエピソードに人がどのように反応するかが人としての魅力に繋がると考えています。現段階では評価のしようがないと考えます。
ファンタジーほど極端なキャラクターを登場させられない以上、あわてることはないのではないかと。
全体として、現代ファンタジーのよさと悪さが同時にでているように思われます。
現代ファンタジーであるため、世界観に張り込みやすい反面、ファンタジー色の強い設定と剥離しているように思われます。仮面に関する設定を掴みきることができません。
現代ファンタジーであるため組織など現代ファンタジーらしい面があるのですが、問題としてスケールが小さい。魔王なんて出てきませんし、広がっていくにはまだまだ伏線不足です。悪くはないけれど際立って評価すべき点も見つけづらい。そんな作品になってしまっているように感じられます。特に仮面の設定がもっと作りこめるか、ストーリーに組み込めるように感じられます。
遅れてしまい申し訳ありませんでした。少々厳しい論調になってしまいましたが、感想を終えたいと思います。
ようやく拝見しましたところ、厳しい意見で構わないとのことですので、少々厳しい基準で感想を書かせていただく所存です。
まず、はじめに書き方について。以前、聖剣伝を拝読したことから感じたことですが、異世界ものと現代ものの書き方が悪い意味で変わっていないように思われます。たとえば、異世界を描いたファンタジーで主人公たちが洞窟に入ったところ斧を担いだドワーフと出会った。別におかしなところはありません。たとえ、この世界にドワーフがいることがこれまでに一度も登場したことがなくてもです。ところが、現代日本の警察がドワーフの情報屋と接触したとすれば、違和感を覚えることでしょう。
異世界は我々の世界とは異なっていることが前提で、現代劇は異ならないことが前提であるからです。
以前、聖剣伝では、突然これまでに語られてもいない種族の魔王配下が登場することがありましたが、まず前提として世界が違うこと、魔王軍には多様な種族がいることが語られていたこともありすんなり受け入れることができました。
ただ、この作品の場合、現代劇で、読者は登場人物の知識や感覚が自分たちと同じことを期待します、たぶん。そうすると、準備もなしに現実と異なる事柄が登場すると違和感を覚えます。当然のことですが、この違和感は冒頭の場面に集中します。お話が進むと、違和感を抱えつつも伏線や予備知識が蓄積され違和感が徐々に払拭されていくからです。
そう、冒頭が導入として不適切に思われました。
まず、作中と現実世界の異なる点を挙げてみましょう。当然、メンジンの存在とそれにまつわる諸要素です。もちろん、はじめからメンジンに関する情報全部並べなさいとは言いません。明らかな情報開示配分の不具合だからです。ただ、メンジンが世間にとってどのような存在であるのかくらいは示しておいた方が親切でしょう。あらすじを考えず、ただ物語を読んでいるだけだと現実に存在しないメンジンのことを作中の一般人も知らないことを期待します。ところが、実はこの世界では噂になるくらい知られた存在でした。早速読者と登場人物の感覚の剥離が発生してしまう訳です。些細なことかもしれませんが、同じことが前提の世界の中でそれを伝えることがややおざなりにされているように思えます。
プロローグの後に噂話としてメンジンに関するその世界の人々の知識と感覚が語られますが、それを廃ビルの前に入れた方が伏線としても導入としても親切であるように思えます。まず漠然とはしながらもこの世界に対するイメージを固めてもらえるからです。
また、警察官2名も重要人物である割には登場の仕方が薄いように思えます。最初登場した時は、噂でメンジンのことを一般の人が知っているということがわからないため、怪異の被害者1号、2号なのかと考えたほどです。
個人的には、冒頭にもう一つ場面を挿入した方がよいような気がしています。それは二人の警察官が語らっている場面で、そこで考え方や人間性を示すことができるとともに台詞を多く語らせることで重要人物なのだろうかと印象づけることができます。また、会話の内容をメンジンに関する噂にしては如何でしょう。そうすれば、メンジンというものの存在を示唆するとともに、それが市井でどのように受け止められた存在であるのかを説明する事にも繋がります。続いて、メンジンに対する先輩警官の反応を特殊なものにすれば、何かメンジンとの繋がりを示すこともできるでしょう。
結論として冒頭はまだ自己紹介も終えていない段階からお話の展開が早すぎます。一応先輩警官への尊敬の念などは表現されていましたが、それは短く書かれている程度で、事実として認識できても感覚として捉えることはできません。何かエピソードとして二人の関係性を示すものが欲しかったと考えます。それが提案した冒頭における警官二人の語らいの場面です。この時に緊急連絡でも入って現場に向かったことにすれば、廃ビルの場面と簡単に結びつきますから。
言葉を変えるなら、エピローグが全体としてはエピローグとして機能している反面、エピローグ内のエピローグがなく、お話に入りにくい面があるように感じられました。
戦闘シーンについてですが、気になったことを一つ。
主人公が倒れた先輩警官を引きずって廃ビルの2階にあがる場面があります。ここの描写は二つの意味で問題を抱えているように思えます。
まず、大きく場面が変更されるシーンであるはずなのにわずか数行で描かれていること。読者の方々は小説を一語一句正確に読んではいません。ある程度読み飛ばされることを前提に書かねばならないように感じています。ここでは短い文字ですませてしまうと、舞台が変わったことが伝わらない危険性があり、同時に表現として軽くなってしまいます。具体例はまとめに回します。
また、時間の感覚です。
たとえば、登場人物の10行にもわたる独白が、実は数秒のことだったとしたら、きっと考える速度が異常だと考えるとともに、読むために用いた時間と作中で進んだ時間とが感覚として一致しないことでしょう。必ずしも読了時間と行数時間が一致することはないにしても比例関係にあると考えています。ここでは「階段をドクロを非くずって上がる」、この一行で2階にまであがっているように思えます。2階に上がるまでの時間を仮に1分と設定したなら、ここでの体感時間は1分毎行。1行読み進めるごとに作中時間が1分進むということです。ただ、それはここだけの話で、同じ場面の文章の体感時間は平均して5秒から10秒毎行のように思えます。ここだけ時間の進み方が抜きんでて早いことになります。
まとめとして、ある程度時間のかかる作業はそれに見合っただけの文字数を用いた方がよいでしょう。体感時間に合致しやすくなる他、他にも書くべきことがあるからです。身長180cmの男性を2階まで引っ張り上げる労力は大きなものであるはずです。敵から逃げてる緊張感もあれば、想定外の事態に巻き込まれた混乱や恐怖もあることでしょう。そんなことを描いて文字数を盛りつけた方が臨場感を高めることに繋がるとともに時間調整が可能になり、さらに舞台変更を印象づけやすくなります。敵と対峙している場面はともかくとして、細かいところを見ると描写不足による時間感覚の差異や舞台変更のわかりにくさなどを引き起こしているように思えます。
次に、仮面について。
仮面をつけると身体能力が向上する。少々ありがちな設定ですが、人格が変わるという点は面白い。何故人格が変わるのか、それが本人にどのような影響を与えるのかなど、発展性があるように思えるからです。仮面の形成が観念であるという点も似たような理由で評価できるのではないかと。
ただ、仮面の能力と登場した種類には疑問点があります。
仮面が概念として作られた存在という割には、神話や伝説の性質を継承しているとは言い難いように思われます。カグヅチは、火の神であることは間違いないようですが、断罪する者としてのエピソードはないはずであり、罪に対する罰ということならヒルコの方が近い。また、バベルは知識の塔とする考えはないはずです。続けて、登場する仮面の由来がばらばらです。日本神話にレメゲトン、ヘブライ神話に、後はヒッタイトですか、日本とはあまり関係のないような仮面が多数並んでいます。神話や民話から発生したものであれば土着の仮面が発生しそうなものですがそうではないようです。
そうすると、世界観が広がっていく気がしません。というのも、必ずしも神話の存在を体現しておらず、同時に発生の様式に規則性が見られないからです。世界はすべて法則によって動いています。しかしこの作品では仮面は神話の性質を表現しているでもなく、また発生が系統だっているように思えません。それが設定と伏線の不足として現れているように感じられます。
仮面の法則が見えず、そのためよく言えば幅がどこまで広がっていくのか想像できないのですが、悪く捉えれば仮面とは何か、それは世界にとってどのような存在なのか、人との関わりは、などの根元的な設定や謎が次第にあかされていく感じがありません。様々伏線は張っておられますが、その大半は人間や組織についてで、仮面に関するものは多くありません。人間を描かない小説はまずない以上、裏を返せば人間ドラマだけではどこかで見たような物語の舞台を変えただけととられかねません。
仮面が観念の存在ならば何故関係性の薄い神話に由来する仮面が日本にあるのか、そんなことの設定を考えておられますか。あるならば、そのことを少しずつでも匂わせていかなければなりません。たとえば、登場人物が異国の仮面が日本にあることを疑問に感じていると表現するなどがきっかけになるのではないでしょうか。
結論として、人々の今後は気にならないではありませんが、厳しい言い方をするならどこか他にもありそうなエピソードをつぎはぎしたものになってしまいそうで期待はしにくい。そんなところです。注文として仮面にまつわる設定と伏線の強化。今後お話が大きく広がっていくことを予感させるものが欲しい気がします。
ご注文の視点での感想は以下にまとめます。
戦闘に関しては申し訳ありませんが及第点。確かに情景が想像でき、戦いの様子はわかりやすいのですが、行数時間の不均衡が見られるところが減点対象です。また、戦闘の背景が単純です。廃ビルの前でも家屋の中でも特に舞台を変えた意味を感じません。というのも、あまり状況そのものが活かされてはいないように思えるからです。
今度落ちる飛行機の中とかで戦わせてみませんか? 力を使いすぎれば即墜落。揺れて、場合によってはいきなり傾きが変わったり、壁の一部が壊れただけで突風が吹き荒れます。嫌でも戦闘の舞台を意識せざるを得ません。
もっとも、余計な話ですがそんなことにすると描写が大変です。私も以前特殊な戦闘を描いたら情景がよくわかりませんでしたとお叱りを受けたことがあります。ご注意を。
総評として、基本は踏まえておられると考えますが、ただ表現にまだ注文があり、応用の方向に延びしろがあるように思われます。基本はできている。表現に注文。応用発展。以上から、悪くはないけれど際だった長所があるとするには物足りない。よって、及第点です。
続いて、作品全体の評価ですが、仮面とまとめの項にかぶりますので割愛します。
キャラクターの魅力については、何とも言いようがありません。というのも、まだお話として進んでおらず、キャラクターを掴みきれていません。私がストーリーを重視するタイプであるからかもしれませんが、どのようなエピソードに人がどのように反応するかが人としての魅力に繋がると考えています。現段階では評価のしようがないと考えます。
ファンタジーほど極端なキャラクターを登場させられない以上、あわてることはないのではないかと。
全体として、現代ファンタジーのよさと悪さが同時にでているように思われます。
現代ファンタジーであるため、世界観に張り込みやすい反面、ファンタジー色の強い設定と剥離しているように思われます。仮面に関する設定を掴みきることができません。
現代ファンタジーであるため組織など現代ファンタジーらしい面があるのですが、問題としてスケールが小さい。魔王なんて出てきませんし、広がっていくにはまだまだ伏線不足です。悪くはないけれど際立って評価すべき点も見つけづらい。そんな作品になってしまっているように感じられます。特に仮面の設定がもっと作りこめるか、ストーリーに組み込めるように感じられます。
遅れてしまい申し訳ありませんでした。少々厳しい論調になってしまいましたが、感想を終えたいと思います。
- 投稿者: 退会済み
- 2011年 08月07日 16時47分
管理
返信遅くなりすいません。
この度は依頼に応えていただきありがとうございます。
うーんやはり際立った点がはっきり見えないのがネックのようですね。なんというか可も無く不可も無く、と。
まず導入シーン、順序がまずかったですか。もっと丁寧に読者を誘導出来るよう変えてみます。
戦闘シーンについて、書きたいシーンを先行しすぎて場面転換へ入る部分をおざなりにしてしまいました。これでは連続するシーンで時間が飛ぶのはマズいですね。
飛行機内の戦闘ですか。おもしろそうですね。やはり戦う場所は色々バラエティーに富んだほうが楽しいですから。
書いた身としてはカグツチ=断罪者ではなくて、カグツチの使い手の木場=断罪者という意味でのタイトルです。バベルは……ちょっと資料が不勉強だったようです。
仮面の発生の設定を語らせてもらうと、
別次元にある人類の集合的無意識が集う空間には物理的干渉力のある「精神の力」が渦巻いている。
→溢れ出す力は集合的無意識内の記憶、神話や伝説の記憶を存在の力として「門」たる仮面を形成、鍵たる個人の精神的資質を条件にそれに合う限定的な「物理的干渉力」をこの世界に現出させる=それぞれ異なる異能を使う。
という設定です。
つまり人類全体の無意識下の神話や伝説の記憶が仮面を形成する条件であり、個人の記憶には寄らないのです。
逆に無意識下の記憶はこの世界に生きている人すべての神話や伝説の記憶の集合であり、途絶えた神話や死んだ人間の記憶していた神話は仮面にはなりません。
正直、あえて仮面には神話による法則性は与えようとは思いません。
考えてみると日本人ほど他国の神話に詳しい民族はいないと思います。このごたまぜが現代の日本人の宗教観に近く、そしてこの各種の神話の闇ナベが現代の人間の心理を表現できている気がするのです。
とはいえ仮面の設定をもっと深くするべきなのはその通りですね。より練り直してみます。
単純に書きたかった動機が「異能と人間ドラマ」でして、登場人物には「仮面は所詮道具」と割り切らせています。
単純に自分が登場人物達の視点だったら「なぜ仮面があるか? ちょっと調べよう」より「目の前の危機に全力で対処、仮面は気味が悪いけどその道具にちょうどいい」と思うかなぁと。
おかげさまで改稿するべき点を見つけることができました。
丁寧な指摘どうもありがとうございました。
この度は依頼に応えていただきありがとうございます。
うーんやはり際立った点がはっきり見えないのがネックのようですね。なんというか可も無く不可も無く、と。
まず導入シーン、順序がまずかったですか。もっと丁寧に読者を誘導出来るよう変えてみます。
戦闘シーンについて、書きたいシーンを先行しすぎて場面転換へ入る部分をおざなりにしてしまいました。これでは連続するシーンで時間が飛ぶのはマズいですね。
飛行機内の戦闘ですか。おもしろそうですね。やはり戦う場所は色々バラエティーに富んだほうが楽しいですから。
書いた身としてはカグツチ=断罪者ではなくて、カグツチの使い手の木場=断罪者という意味でのタイトルです。バベルは……ちょっと資料が不勉強だったようです。
仮面の発生の設定を語らせてもらうと、
別次元にある人類の集合的無意識が集う空間には物理的干渉力のある「精神の力」が渦巻いている。
→溢れ出す力は集合的無意識内の記憶、神話や伝説の記憶を存在の力として「門」たる仮面を形成、鍵たる個人の精神的資質を条件にそれに合う限定的な「物理的干渉力」をこの世界に現出させる=それぞれ異なる異能を使う。
という設定です。
つまり人類全体の無意識下の神話や伝説の記憶が仮面を形成する条件であり、個人の記憶には寄らないのです。
逆に無意識下の記憶はこの世界に生きている人すべての神話や伝説の記憶の集合であり、途絶えた神話や死んだ人間の記憶していた神話は仮面にはなりません。
正直、あえて仮面には神話による法則性は与えようとは思いません。
考えてみると日本人ほど他国の神話に詳しい民族はいないと思います。このごたまぜが現代の日本人の宗教観に近く、そしてこの各種の神話の闇ナベが現代の人間の心理を表現できている気がするのです。
とはいえ仮面の設定をもっと深くするべきなのはその通りですね。より練り直してみます。
単純に書きたかった動機が「異能と人間ドラマ」でして、登場人物には「仮面は所詮道具」と割り切らせています。
単純に自分が登場人物達の視点だったら「なぜ仮面があるか? ちょっと調べよう」より「目の前の危機に全力で対処、仮面は気味が悪いけどその道具にちょうどいい」と思うかなぁと。
おかげさまで改稿するべき点を見つけることができました。
丁寧な指摘どうもありがとうございました。
- 上屋/パイルバンカー串山
- 2011年 08月15日 17時15分
[一言]
仮面の機能としての性格・価値観の変容、しかしそれはあくまで装着者の内面から表出したもの、という設定にゾクゾクします。気心の知れた、軽口を交わすパートナーでさえ信頼できない、人間不信の巣窟のような正義の組織。どんなドラマが待ち受けてるのか。更新楽しみにしてます( ´∀`)
仮面の機能としての性格・価値観の変容、しかしそれはあくまで装着者の内面から表出したもの、という設定にゾクゾクします。気心の知れた、軽口を交わすパートナーでさえ信頼できない、人間不信の巣窟のような正義の組織。どんなドラマが待ち受けてるのか。更新楽しみにしてます( ´∀`)
感想ありがとうございます。
現在掲示板の方々や後藤さんの指摘を元に改定作業中です。申し訳ないですが、続きはその後になると思います。
この話は自分なりにかなり執着がありまして、時間はかかってもラストまでまで走りたいと思っています。
現在掲示板の方々や後藤さんの指摘を元に改定作業中です。申し訳ないですが、続きはその後になると思います。
この話は自分なりにかなり執着がありまして、時間はかかってもラストまでまで走りたいと思っています。
- 上屋/パイルバンカー串山
- 2011年 08月12日 01時00分
[良い点]
スピード感のある作品ですね!特に戦闘描写の勢いは流石でした!まるでマンガを読んでいるように、一気に読めました。
面白いだけでなく主人公のシリアスな面もうまく表現できていると思います。仮面という人間の二面性を表現するような深い題材が、この作品の中で生かされているなと思います。
[気になる点]
誤字が多く目につきます。特に第1話などの最初の方の話に多いように感じました。あと、会話の後の地の文のような、改行した方がいい個所なども目につきました。ケータイからの投稿だと、改行は勝手が違いますけど、パソコンで見た場合には違和感があると思います。
[一言]
こんにちは、ひなたです。遅くなって申し訳ありませんが、拝読させていただきました。
まだまだ先の話の展開が読めず、誤字の指摘ばかりで、ストーリー構成については何の感想も述べられず、申し訳ないです。
今後の展開も気になりますね!楽しみにしています!
スピード感のある作品ですね!特に戦闘描写の勢いは流石でした!まるでマンガを読んでいるように、一気に読めました。
面白いだけでなく主人公のシリアスな面もうまく表現できていると思います。仮面という人間の二面性を表現するような深い題材が、この作品の中で生かされているなと思います。
[気になる点]
誤字が多く目につきます。特に第1話などの最初の方の話に多いように感じました。あと、会話の後の地の文のような、改行した方がいい個所なども目につきました。ケータイからの投稿だと、改行は勝手が違いますけど、パソコンで見た場合には違和感があると思います。
[一言]
こんにちは、ひなたです。遅くなって申し訳ありませんが、拝読させていただきました。
まだまだ先の話の展開が読めず、誤字の指摘ばかりで、ストーリー構成については何の感想も述べられず、申し訳ないです。
今後の展開も気になりますね!楽しみにしています!
- 投稿者: 退会済み
- 女性
- 2011年 03月22日 10時16分
管理
ひなたさん、ご依頼答えて頂きありがとうございます。
誤字ですか…… どうも癖になっているというか、見抜けないというか、申し訳ないですね。見直して直してきます。
「率直にお願いします」といった手前、どんな厳しい批評が来るかとドM心でワクテカ……じゃなくて戦々恐々としてたんですが、なんだか気に入って貰えたようで光栄です。
非常に失礼な話なんですが、女性の方だと気づいたのが依頼の後だったので「変身ヒーローは女性には受けにくいよなぁ」と正直身構えていました。
戦闘シーンは自分で動きながら無い頭ひねって考えたので楽しんでいただけたなら本望です。
この後の話としては劇中で散々うさん臭い呼ばわりされていた組織の内紛に主人公が巻き込まれたり、アレなメンジンが出てきたり、木場の過去が明かされたりといった展開になる……はずです。
どうも感想ありがとうございました。
誤字ですか…… どうも癖になっているというか、見抜けないというか、申し訳ないですね。見直して直してきます。
「率直にお願いします」といった手前、どんな厳しい批評が来るかとドM心でワクテカ……じゃなくて戦々恐々としてたんですが、なんだか気に入って貰えたようで光栄です。
非常に失礼な話なんですが、女性の方だと気づいたのが依頼の後だったので「変身ヒーローは女性には受けにくいよなぁ」と正直身構えていました。
戦闘シーンは自分で動きながら無い頭ひねって考えたので楽しんでいただけたなら本望です。
この後の話としては劇中で散々うさん臭い呼ばわりされていた組織の内紛に主人公が巻き込まれたり、アレなメンジンが出てきたり、木場の過去が明かされたりといった展開になる……はずです。
どうも感想ありがとうございました。
- 上屋/パイルバンカー串山
- 2011年 03月23日 20時41分
[一言]
どうも、通勤時に読むとかかいておきながら家でまったり読んで読み終わってしまったのでさっそく感想を投下しているふじぱんです。
この度、ご依頼ありがとうございました。
思いの外早く読み終わってしまったので、さっそく感想投下します。
良い点
設定の説明は特にくどくなく、読んでて特に気になりません。
アクションシーンは基本読み飛ばしてしまう性質なんですが、特に読み飛ばすことなく読めました。
悪い点
誤字が内容を殺しているくらい誤字が多いと思います。勿体ない。
純粋に変換ミスと思いますので、投稿前に確認をしたほうがいいかと思います。
僭越ながら、気づいてしまった誤字を書いておきます。
0市とO市と全角半角混在していますね。
Oは見様によってはゼロに見えるのでOは大文字に統一されたほうがいいかと。
興信所>一番面倒何だぞ。
→何は意味がちがうため平仮名でいいかと。
断罪者(前編)>所持している用ですね。
→用は用件とか用事で使う字なので様とされたほうが適切かと。
同>立ち尽くす男を移した
移したは移動の移したですから、この場合は映すだと思います。
同>役6メートル
約が適切です。
指令>二種に別れる
分かれるの方が自然です。
こっちの別れるは人と人が別れるとか生物を指す意味だったように記憶してます。意味的に分岐のわかれるだからたぶん分かれるが正解かと。
なんかただの誤字指摘になってしまいましたが、なかなか面白い作品かと思います。
どうも、通勤時に読むとかかいておきながら家でまったり読んで読み終わってしまったのでさっそく感想を投下しているふじぱんです。
この度、ご依頼ありがとうございました。
思いの外早く読み終わってしまったので、さっそく感想投下します。
良い点
設定の説明は特にくどくなく、読んでて特に気になりません。
アクションシーンは基本読み飛ばしてしまう性質なんですが、特に読み飛ばすことなく読めました。
悪い点
誤字が内容を殺しているくらい誤字が多いと思います。勿体ない。
純粋に変換ミスと思いますので、投稿前に確認をしたほうがいいかと思います。
僭越ながら、気づいてしまった誤字を書いておきます。
0市とO市と全角半角混在していますね。
Oは見様によってはゼロに見えるのでOは大文字に統一されたほうがいいかと。
興信所>一番面倒何だぞ。
→何は意味がちがうため平仮名でいいかと。
断罪者(前編)>所持している用ですね。
→用は用件とか用事で使う字なので様とされたほうが適切かと。
同>立ち尽くす男を移した
移したは移動の移したですから、この場合は映すだと思います。
同>役6メートル
約が適切です。
指令>二種に別れる
分かれるの方が自然です。
こっちの別れるは人と人が別れるとか生物を指す意味だったように記憶してます。意味的に分岐のわかれるだからたぶん分かれるが正解かと。
なんかただの誤字指摘になってしまいましたが、なかなか面白い作品かと思います。
この度は依頼に応えていただきありがとうございます。
誤字ですか、どうも自分は見直しが下手で、間違いが多いほうなので何ヶ所かあるだろうとは思ってたんですが、そこまであったとは……
すぐに直しに取りかかります。
劇中で設定を語ると説明くさくなり読む気を削がれるのではと、心配だったんですが安心しました。
丁寧な感想どうもありがとうございました。
誤字ですか、どうも自分は見直しが下手で、間違いが多いほうなので何ヶ所かあるだろうとは思ってたんですが、そこまであったとは……
すぐに直しに取りかかります。
劇中で設定を語ると説明くさくなり読む気を削がれるのではと、心配だったんですが安心しました。
丁寧な感想どうもありがとうございました。
- 上屋/パイルバンカー串山
- 2011年 02月07日 18時36分
[良い点]
かっこよかったです。
[気になる点]
たまに分かりづらいところがありました。
[一言]
どうもこんにちは!
自分も、こういうヒーローものが大好きで、テスト版だと書いてあり、不安でしたが読ませていただきました。
携帯電話ユーザーなので、細かい感想も、細かい批評も、細かい揚げ足とりも、細かい批判も称賛もすることはできませんが
とても面白かったです。
他の連載もあり、忙しそうですが、とても期待しています!気長に待ってます!
かっこよかったです。
[気になる点]
たまに分かりづらいところがありました。
[一言]
どうもこんにちは!
自分も、こういうヒーローものが大好きで、テスト版だと書いてあり、不安でしたが読ませていただきました。
携帯電話ユーザーなので、細かい感想も、細かい批評も、細かい揚げ足とりも、細かい批判も称賛もすることはできませんが
とても面白かったです。
他の連載もあり、忙しそうですが、とても期待しています!気長に待ってます!
- 投稿者: 退会済み
- 18歳~22歳 男性
- 2010年 12月29日 18時02分
管理
イィィッヤァタァァァエイ感想ダァァァアアッッ!!
……失礼しました。一話書いただけで感想とポイント貰えるなんて本当にまれなことなのでつい。
というわけで感想ありがとうございます。
今回のテスト版というのは
話を考えた→出来たはいいが更に改稿を考える→案の定行き詰まる→じゃあいっそ改稿前の話晒して反応みよう
という事で正直最後まで突っ走れるか自分でも不安でしてそれ故のテスト版でございます。
自分も昔から変身ヒーローが好きでして、加えて「女神転生シリーズ」とか「都市伝説の怪人」とか「都市の闇」とかそういうのにかき立てられて作った話です。
『男子として生きていれば「仮面ライダーになりたい」と思わなかったヤツなんていない!』というのが持論でして、せめて仮面ライダーの爪先に届く程度のかっこいいヒーローを書ければと思っています。
あっあと読みづらかった所できれば教えてもらっていいですか? 後で直してみようと思うのでお願いします。
……失礼しました。一話書いただけで感想とポイント貰えるなんて本当にまれなことなのでつい。
というわけで感想ありがとうございます。
今回のテスト版というのは
話を考えた→出来たはいいが更に改稿を考える→案の定行き詰まる→じゃあいっそ改稿前の話晒して反応みよう
という事で正直最後まで突っ走れるか自分でも不安でしてそれ故のテスト版でございます。
自分も昔から変身ヒーローが好きでして、加えて「女神転生シリーズ」とか「都市伝説の怪人」とか「都市の闇」とかそういうのにかき立てられて作った話です。
『男子として生きていれば「仮面ライダーになりたい」と思わなかったヤツなんていない!』というのが持論でして、せめて仮面ライダーの爪先に届く程度のかっこいいヒーローを書ければと思っています。
あっあと読みづらかった所できれば教えてもらっていいですか? 後で直してみようと思うのでお願いします。
- 上屋/パイルバンカー串山
- 2010年 12月29日 21時20分
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