感想一覧
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[良い点]
聖剣(おまけ付き)。
昨今の作品では『剣に転生する』という、所謂『インテリジェンスソード』が主役となるものが割と多い中、剣に取り憑くヒロインという斬新な設定は素晴らしいと思います。
個人的にもエリカは割とお気に入りで、他にも明らかに好意があるのに素直じゃないアリスや、ただひたすら自分らしく生きるキングなどの個性的なヒロインも魅力的でした。
また、『ヒロイン』ではないのでしょうけれど、序盤から割と存在感があるユウもお気に入りです。
[気になる点]
・剣聖について
『剣の里』で厳しい修行の末に、主人公・アラタを含む十四名の剣聖がメインとなるストーリーですけれど、活動範囲があまりにも狭すぎて、全編でほぼ全員が揃いやすい範囲にいるという点が不自然だと感じました。
地理的な事や『剣の里』からの出立以降の時間経過などの都合があるのでしょうけれど、彼らは今後も十四名プラスアルファで行動するのでしょうか?
また、前提としての『剣聖』の活動目標がふんわりとしていて、何がしたいのかが分かりにくいとも思いました。
俗に言う『魔王』や『悪徳の王候貴族』といった明確な敵が示唆されているわけではなく、アラタたちが『仇討ち』をするといった凄惨な体験談もないので、十四名の剣聖が揃っている意味が分かりませんでした。
[一言]
聖剣(おまけ付き)という斬新な設定をメインとした物語で、主人公のアラタが実は最強格だったという流れもストレスフリーで楽しめました。
私自身、拝読中は主人公に自身を投影して物語に没入するタイプなので、物事を淡々と捉えているアラタは程よく物語を案内してくれる素晴らしい主人公だと思います。
惜しむらくは、主人公をはじめとした『剣聖』が十四名もいる事で、各キャラクターの掘り下げが不足気味だと感じてしまうことでしょうか。
特に学園編でほぼメイン扱いのエリカやアリス、キングにデュークなどは印象に強く残りましたけれど、他は残念なナインや彼に絡む双子姉妹のアサギとルリくらいで、後はほぼ印象に残らないくらい薄いと思います。
また、重要なキャラクターである聖女のアンジェラや、拠点として使用している宿の娘のシズクも、割と影が薄いと感じました。
中編という文章量に対してキャラクターが多すぎた弊害なのでしょう。ほぼアラタとエリカの物語となっていました。
せっかくの大人数での作品なので、もっともっと活動範囲を拡げ、それぞれの人間関係の悲喜交々を見てみたい。そう思えるくらい、とても素直な作風でした。
……流れ的に、アラタのハーレムが形成されそうですけれど。
おまけ扱いのメインヒロインという革新的なストーリーを紡いでくれた先生の発想と、このような素敵な作品と出会えた幸運に深い感謝を。
本当に、ありがとうございました。
聖剣(おまけ付き)。
昨今の作品では『剣に転生する』という、所謂『インテリジェンスソード』が主役となるものが割と多い中、剣に取り憑くヒロインという斬新な設定は素晴らしいと思います。
個人的にもエリカは割とお気に入りで、他にも明らかに好意があるのに素直じゃないアリスや、ただひたすら自分らしく生きるキングなどの個性的なヒロインも魅力的でした。
また、『ヒロイン』ではないのでしょうけれど、序盤から割と存在感があるユウもお気に入りです。
[気になる点]
・剣聖について
『剣の里』で厳しい修行の末に、主人公・アラタを含む十四名の剣聖がメインとなるストーリーですけれど、活動範囲があまりにも狭すぎて、全編でほぼ全員が揃いやすい範囲にいるという点が不自然だと感じました。
地理的な事や『剣の里』からの出立以降の時間経過などの都合があるのでしょうけれど、彼らは今後も十四名プラスアルファで行動するのでしょうか?
また、前提としての『剣聖』の活動目標がふんわりとしていて、何がしたいのかが分かりにくいとも思いました。
俗に言う『魔王』や『悪徳の王候貴族』といった明確な敵が示唆されているわけではなく、アラタたちが『仇討ち』をするといった凄惨な体験談もないので、十四名の剣聖が揃っている意味が分かりませんでした。
[一言]
聖剣(おまけ付き)という斬新な設定をメインとした物語で、主人公のアラタが実は最強格だったという流れもストレスフリーで楽しめました。
私自身、拝読中は主人公に自身を投影して物語に没入するタイプなので、物事を淡々と捉えているアラタは程よく物語を案内してくれる素晴らしい主人公だと思います。
惜しむらくは、主人公をはじめとした『剣聖』が十四名もいる事で、各キャラクターの掘り下げが不足気味だと感じてしまうことでしょうか。
特に学園編でほぼメイン扱いのエリカやアリス、キングにデュークなどは印象に強く残りましたけれど、他は残念なナインや彼に絡む双子姉妹のアサギとルリくらいで、後はほぼ印象に残らないくらい薄いと思います。
また、重要なキャラクターである聖女のアンジェラや、拠点として使用している宿の娘のシズクも、割と影が薄いと感じました。
中編という文章量に対してキャラクターが多すぎた弊害なのでしょう。ほぼアラタとエリカの物語となっていました。
せっかくの大人数での作品なので、もっともっと活動範囲を拡げ、それぞれの人間関係の悲喜交々を見てみたい。そう思えるくらい、とても素直な作風でした。
……流れ的に、アラタのハーレムが形成されそうですけれど。
おまけ扱いのメインヒロインという革新的なストーリーを紡いでくれた先生の発想と、このような素敵な作品と出会えた幸運に深い感謝を。
本当に、ありがとうございました。
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