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[良い点]
悲しく重い内容ですが美しい文章で綴られています。
死ぬことでしか救われない運命があるのなら、その死をもたらした存在を神と呼ぶのでしょうか。それとも死を待つ中で命に触れる機会を与えられた奇跡こそが神の仕業なのでしょうか。
人によって解釈は分かれるでしょうが『神は、いたと、私は思いたいのです。』という一言が作品にとっての救いなのかもしれない、と感じた次第です。
今後のご活動を応援しております。
感想ありがとうございました。

私は、物語に登場しがちな神という存在に思うところがありました。なんでもできるから神なのだ、助けてくれるから神なのだ、神は人より優れ、施しを与える者である、そういう人間の思い込みを題材にしたかったのです。
神もまた、見守ることしかできない存在であり、神自身が神はいたと思いたいと呟くところに人間に対する慈しむ心があるのです。
物語を書くことにずいぶん躊躇していた時の作品です。自分の中の神という存在を喜怒哀楽の感情無しに綴った個人的に非常に思い入れのある物語です。
感想をいただけて、文字を綴り始めた頃の事を思い出しました。
ありがとうございました。
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