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[一言]
こういう悲劇は実際にあるのでしょうね。でもなによりやるせない気持ちになるのは、この語り手が結局、妹が死んでからも一線離れた場所に立って物事を見つめているように感じることです。「脳内だけで完結させてしまっていた」というスタンスは最後までくずれることはなく、妹の悲劇を自分の意見でまとめ上げ、そこから思考を発展させることもない。面の皮を偽善で一枚厚くしただけです。最後の一文がそれを強調していると思います。
なぜこれほど他人に無関心な人格が形成されたのでしょうか。両親が共働きだったのでしょうか。経済的に余裕があるようですし、ありえます。学生時代に学業に打ち込んだのでしょうか。あまり賢い方ではないような印象を受けます。部活やサークル、趣味を共有するコミュニティに所属していたのでしょうか。なんとなくですが、あまり深い信頼関係を持つ友人は少なそうです。いたとしてもごく小さいコミュニティでしょう。人間関係に対価を要求する傲慢さが見て取れます。
このような惨めな自尊心を満たすために自身の尺度しか持たず、さらにはそれを神格化する人間は存在します。ただすこし心を痛めるだけの、偽善の皮を被ったこの畜生はどうすれば良いのでしょうか。人間の道徳を模倣するだけのこの畜生は消えることもなく、それによっていじめもなくなることはないでしょう。道徳はいじめという差異化の上に建設されていますから。
人間はとてもよわっちく思われます。偉そうに存在を批評する傲慢さを丸呑みにした私を含め、このような畜生たちは焼き尽くされるべきだと考えます。きっといつか超人が行うでしょう。さらにその頃には私も死んでいるでしょう、その点は正直嬉しいです。
この作品を読むことにより、自分の考えを文字に直す機会がいただけました。ありがとうございます。
感想ありがとうございます!

長文に驚きましたが、細かく深く考察してくれたことにさらに驚き、とても嬉しく思いました。

励みになります、本当にありがとうございました!
[良い点]

 発言や言動には責任が伴い、言葉は時に刃になります。
 皆がやってるから便乗してやるのは良くないと私も思います。
 とても少ない文字数で、東師越先生の強い意思を載せたまとまりの良い短編ですね。
 良作をありがとうございました。
読んでくださりありがとうございます。

この作品にあるようなメッセージが、より多くの人々に伝わることを願って。
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