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[良い点]
※競作用の感想です。未読の方はご注意を!




 何度か読みましたが、とても好みの作品です。親友同士の女の子たちが、片方(主人公)が恋人と別れたことにより同居して、主人公は癒されていくけれどもう片方(ケイコ)には恋愛感情が芽生え、主人公はそれと同じ感情を抱くことはなく……という卓球みたいにコースを変えつつ行ったり来たりする感情の流れがタイトル(ジグザクげえむ)の由来かなと思いました。
 ケイコがバーテンダー(みたいなこと)をやってる感じがとても伝わってきて、めちゃくちゃかっこいいです。主人公がケイコの働くバーでオジサンにじっと見られているからオジサンに話しかけて視線を外させて主人公に落ち着いて飲ませてあげるあたり気遣いもできて。
 女の子が好きなケイコとそうじゃない主人公の、くっつきそうでくっつかなかった悲しいストーリーと落ちですが、語り手でもある主人公の明るい子供っぽさみたいなものが全部悲しくさせないのでそれもよかったと思います。
[気になる点]
 あくまでケイコを「友達」と表現し続ける主人公と、段々好きになってしまって最後には「友達じゃない」と突き放すケイコの対比はとてもよかったのですが、主人公も最後にモヤモヤし続けたってことは好きになりそうってことだったんじゃないかと気づいたのが三回目の読了で、わたしが鈍いのかもしれないけれど、もう少しわかりやすくしたらエンタメ的な伝わりやすいストーリーになったのかなと思いました。このまま読者の想像力にお任せするスタイルでも充分面白いし読むたびに発見がある作りだしで、難しいところですね。
 あと、主人公がケイコに贈ったテーブルがケイコにどういう作用をもたらしたのかを描写してあったら、一層切なくなった気がします。二人で食事を取ったテーブルが家にあるのは、ケイコにとって辛いことでもあり、幸福なことでもあったでしょうから。
[一言]
 遅くなってすみません。今までで一番好みの作品なので腰を据えて何度も読むべきだと思い、時間が取れませんでした。あと、好みなので大した批評的な感想を書けませんでした。面白かったです!
  • 投稿者: 酒田青
  • 2020年 07月19日 15時19分
バーテンダーの雰囲気出てましたか?
それなら良かった笑
女の子同士の関係は、知り合いにそっちのカップルがいたので彼女らを参考にしました。まあ、あまり深く知りたくない世界ではありますが汗

彼女らの関係をもう少し分かりやすくとのことですが、ケイコについてはあの通りなんですが、主人公の【あたし】は私生活で「揺れている」存在なので、モヤモヤした感じでいいかなと思ってます。はっきりさせちゃったら、道中のほのぼの感がなくなっちゃうような気もします。どうだろ?その辺は作者である自分の筆力が足りないからかも知れませんね。

テーブルについては、他の方も感想で触れてくれましたが、自分的にはちょっとしたアイテムの一つ位にしか考えてなかったので、読者の方がそこまで思ってくれてるのにちょっと戸惑ってます。意外に効果あったんですね。まあ、考えてみれば実生活でも、好きな人に自分の何かしらを残したいってのは、男女問わず普遍的な感情なのかも知れませんね。
拙作を気に入って頂けたなら幸いです。

ご感想ありがとうございました!
  • MOJO
  • 2020年 08月14日 00時36分
[一言]
欲望も優しさも、すべてをつつむ吉祥寺。
ジャズも似合えば涙も似合う。

街に愛されているし、またそれ以上に街を愛している。そんな作者の想いが、これでもかこれでもかのテンコ盛り。

十二分にあてられました。もうお腹いっぱい。でも、いつかリアルで行ってみたいなぁ、吉祥寺。あてもなくウロウロ徘徊したいし、あるいは只ぼんやり街角にたたずんでみたい。そんな魅力的な脱力が、そこかしこに優しくたたずんでいる吉祥寺。

某所の某マスターは、一見の客、しかもくたびれたおのぼりさんのオッサンにも、果たして気さくにシェイカーを振ってくれるのでしょうか……


くれる方に千円!(ドドーン!)
いや、オッサン下戸やん!!(ずびーん)
  • MOJO
  • 2020年 06月13日 21時32分
[良い点]
ネタバレありです。
キライな方は回れ右。













あたしのざっくりした性格と、ケイコの少し斜に構えた性格が対照的ではあるのですが、裡には情熱的な面を持つケイコが魅力的で、読み返すたびにこのシーンではケイコはこう思ってるんじゃないか、ああしたいんじゃないかとせつなくなりました。
肌に触れていても、あたしは飽くまでも『あたしが男だったらケイコを放っておかない』というスタンス、まあ、親友だしそういう対象ではないのかもしれませんが、だからこそ触れているケイコに心憂さを感じずにはいれません。
バーテンダーなんか、と自虐的に言っちゃうケイコが大好きです。幸せになって欲しいけれど、あたしとは現時点ではそうはなれないんですよね。
金曜日の背中が悲しすぎます。机も処分したいけれど思いきれないのかもなあ。
登場人物みんなの思いがジグザグですね。

作者の秀逸な表現で、街の様子やバーの空気など、ちょっとしたドラマのように活き活きと想像できます。
カクテルや椿の薫りまで漂ってきそうでした。

個人的には、【人の声が聞けないって、馬鹿げてるよ。金曜の夜なのに。】って一文が大好きです。とっても素敵な表現。
[気になる点]
行間を読めば容易に想像はできるのですが、やや淡々と描かれている印象があります。
主人公のあたしは、わりと直情的な性格と見受けられますので、もっと感情の起伏や変わっていく様子を丁寧に追ってみても良かったのではないかという印象です。
[一言]
オースティンパワーズではミニ・ミー派です。
  • 投稿者: 涼里
  • 女性
  • 2020年 05月29日 23時25分
知人が髪タレやってまして。椿油推し凄いんで、ついケイコに椿させました笑
あまり身近なものを題材にするのは、なんかこっぱずかしくて避けてきたんですが、今回はコロナ騒ぎもあり、特に東京は自粛自粛でストレスだったんで、はやくまた元気な日常を取り戻したいなという思いもあって、吉祥寺を舞台に書いてみました。
バーの様子は簡単に描写したけど、一応、自分の店をイメージしました。

>個人的には、【人の声が聞けないって、馬鹿げてるよ。金曜の夜なのに。】って一文が大好きです。
気に入って頂けて良かったです笑
これ、最後でも韻を踏む感じで使いましたが、【あたし】のキャラ作りに、作品の要所要所で同じような言葉を繰り返して使ってみました。
ちょっとくさいかなーと気になっていたんですが、大丈夫だったみたいで一安心(^^;
>やや淡々と書かれている印象があります。
そうですね。自分が男なんで、女の子の内面をあんまり感情的に書くと書いてる自分が気持ち悪いなと言うのが一点(^^; あとは、書き込み過ぎると作品全体が冗長になるかなと言うのがもう一点かな。作品テーマに自信がなかったので、読むのに辛くない程度の長さで納めたかったんです。次回作への肥やしにします、はい。

ご感想ありがとうございました!
  • MOJO
  • 2020年 08月12日 13時50分
[良い点]
※ネタバレあり、注意!






特筆すべきは出だし部分。いきなり終局から始まる展開はインパクトはもちろん、読者を引き込むことに成功していると思います。やっぱり下手くそな素人がパンチしたらダメですよね。

全体的に大人向けな作品。15禁だからというわけではなく、行間を読めたり想像で感情を補完できる術があるとより楽しめるという意味で、特にラストの展開はそれがあるとないとでだいぶ変わると思います。もし物足りないと感じた方は想像で補完してみては?

  • 投稿者: 龍谷 新生
  • 40歳~49歳 男性
  • 2020年 05月28日 22時20分

着地点は決めていたのてすが、道中は流れにまかせました。
冒頭部分は、あまりネチネチと書き込みたくなかったので、あんな感じになったんですが、良かったのかな?
>全体的に大人向けな作品。
仰る通りで、少し純文的な風味もあるし、そこそこ人生経験ないと淡白な印象になってしまうかも知れませんね。

ご感想ありがとうございました!
  • MOJO
  • 2020年 08月12日 13時31分
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