感想一覧

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[一言]
他の方の作品でたて続けにホラーだったものですから、こちらもホラーかと思いましたら、まさかのミステリー! 普段はなかなか推理ジャンルは手に取らないものですから、とても新鮮な気持ちで拝読しました。

私はミステリーでは謎解きより、動機や背景、登場人物たちのやりとりを楽しんでいるので、この作品では島のひとあるあるを感じてとても楽しかったです。

島って本当に情報の伝達スピードが遅いですし、伝わってくる情報がとても偏っているんですよね。今のようにSNSが発達している世界からは考えられないくらい、伝わらない時代を思い出しました。作中の世界なら、まさにそれこそって感じです。(名無しの権兵衛とジョンドゥ、ジェーンドゥ。東西を問わず、身元不明の死体の呼び名って何となく似ていて面白いですよね。土左衛門の語源となった方は面白くないでしょうが……)

ちょっとひねくれて、浮世離れした先生がとっても素敵でした。お手製のパイを食べながら、今度はどんな事件を解決するのでしょうか。
石河 翠さま。
お読みいただきありがとうございます。

わたしも推理ジャンルはあまり読まないんですよね。
だから、石河さまのおっしゃるとおり、背景や登場人物が書かれることになりました。

情報伝達はスピードもそうですが、人の口を経過するにつれて、作り話も混じってきますが、それも結構面白いんですよね。脚色の面白さといいますか。

先生、気に入っていただけましたか?
よかったです。
[一言]
先生がステキ!
「働け、しもべ」と言われながら先生宅で、下働きをしたいです。いっぱい働いた後はご褒美で、一緒にパイを食べたいです。「食べ過ぎだ」と足蹴にされるのも乙だなと妄想をひろげました。
カラスウリさま。

先生が気に入っていただけたようでありがとうございます。
先生はすごい魔法使いなのですが、少々子どもっぽいところのあるキャラクターに設定しました。
食い意地も張っています。たぶん物価とかもよく分かってなくて、パンひとつ買いに行くのに大金持たせてしまっているかもしれません。
[良い点]
みんなわちゃわちゃ楽しそうですね! 自分こそが名探偵だと光った推理を披露しあってケンカにまで発展する様子が目に浮かびます。冒頭の雰囲気ではどんなお話になるんだろうと思っていたのですが、まさかの推理もの! 楽しかったです( ´ ▽ ` )
猫の玉三郎さま。
お読みいただきありがとうございます。

今回は1920年代風のファンタジー世界っぽいものにしてみました。
彼らが活躍の場を島の外へ移して、いがみ合いながら、またわちゃわちゃするのも面白いかなとは思っています。
[良い点]
「悪霊島」ではないですね。
 月夜草がこのように使われるとは思っていませんでした。魔法の効果が面白かったです。
 セリアンの記憶が戻らない方が楽しく暮らせそう。

[一言]
<名無しのジョン>、<ジョン・スミス>と呼ばれなくてよかった。
  • 投稿者: 惠美子
  • 50歳~59歳 女性
  • 2020年 06月06日 16時49分
惠美子さま。
お読みいただきありがとうございます。

魔法があるなら、トリックなんでもありになるというところから、謎解きを配置するのが意外と面白かったです。
先生は魔法で壁のすり抜けができるでしょうし、ドン・ジェンナーロは警官を買収して証拠のすり替えができる。トリックもへちまもない二人です。

名無しのジョン、実際にはジョン・ドゥって言うそうです。そして、身元不明の死体がたくさんあると、ジョン・ドゥ1号、2号、3号……。
[一言]
記憶喪失という着眼は、なるほどと思いました。
錫様。

記憶喪失の一人称は作品の舞台を説明させるのに一番使い勝手がいいんですよね。
こんなふうにファンタジーの別世界だと、主人公が新しいことを知るのと読者が新しいことを知るのを重ねさせることができますし。
[一言]
いつも楽しく拝読しております。ふふう文学。小難しいモノは文学的と言っておけみたいな?よりもどことなく違うのにどう違うのかよくわからない文体に退廃のニオイがしますとか、そのわりに明るく調製されてるのですけど古めかしいオサレ感がーとか?粛々と成功してぱっくり散りそうな(縁起でもない!)主人公。いつもとちがうー!でぱふぱふします。
  • 投稿者: misen
  • 2020年 06月06日 13時52分
misenさま。

ミステリは読まない私がミステリっぽいことを書きました。
トリックうんぬんではなく、その事件のなかの人びとのどこか笑える点に重点を置きました。
うまくいっていればいいのですが……
[良い点]
登場人物それぞれが個性的で、読んでいてどこまでも楽しいです。
短編で終わるのがもったいないくらいです。
シリーズモノにしたとしたら、主人公くんが色んな謎を解くうちにいつか自分の記憶喪失に関わる話を知るのかなあと思うとわくわくしました。
ドンがすてきでした。
exaさま。

明かされない過去と描かれない未来のあいだを切り取ったような形になりました。
シリーズものにしたら、探偵対決とかもあるでしょうし、密室トリックを先生は壁通り抜けの魔法を使ったといい、ドンは第一発見者や警官の買収を叫んで、推理にちっとも役に立たないことになりそうです。
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