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[良い点]
 話の展開の仕方が巧いなあと思った。
 タイトルと三人の関係と物語の終わりかたなどをかけているんだなあと。
 ループする終わり方の物語って、意外とあるよなあと思いました。

 最初が最後へと続く伏線で始まったり、終わった時にここから始まったのかと、凄く印象に残ったりします。
 最後の場面から始まる物語とかもありますしね。
 
 未完の在り方、未完であるラストというのもあるなあと思いました。
「いつかまたどこかで」
 なんていうラストは、終わってはいるけれど続きがかかれるのではないか? と思ってしまいますしね。
 でも、ここで言われている未完は続きを書くつもりではあったが、何らかの理由により筆を投げた(折ったというよりも投げたのだと思う)状態のことを言っているのだろう。
 買い物に行った母が永遠に帰らなかったり、試験の結果が永遠に分からなかったり、告白の返事が永遠に貰えないままだということだ。
 先を想像する楽しさもあるだろうし、やはり先がどうなるのか知りたい気持ちもある。どちらの言い分も間違いではないと思う。

 そして係長の最後の一言に吹きました。
 
どんなに好きでやっている仕事だとしても、情熱を向けられると困るよなあと思った。例えば、好きで本屋で働いていたとしても、いきなりマニアにあーだこうだと演説されても困るしねえ。
 前途多難に見えますが、この先どうなるのかとても楽しみです!
多くの話を読まれている7さんにそうおっしゃって頂いて嬉しいです!
最後のオチに使われたりしますよね。実は最初に戻って繰り返すんだよというような。

最後の場面から始まる物語は、私も印象に残りますね。どうやってあの場面になるのだろうと想像できるからでしょうか。

そうです。ここでの未完はそういう意味ですね。
もやもやが残るし、作者が書いた先がみたいというのはありますが、どうなるのだろうというワクワク感は未完の特権だと思います。

吹いてもらって良かったです(*´▽`*)

仕事と好きなものは分けた方がいいだとか、好きだからこそ仕事にするとか意見はありますが、夢中になりすぎると他人への配慮が飛んじゃうこともありますしね。
楽しみとのこと、本当に嬉しいです。
面白いコメントをありがとうございました!
[良い点]
 いつもの時刻とは違う電車に乗る主人公だったが……嫌な予感がするのは俺だけじゃないはず!
 
 法律上、男女平等に裁かれるとは言え、確かにこのケースは相談しても相手にされなさそうであると感じた。痴漢などもそうなのだろうが、どうして男性が被害者の時には取り合ってくれないのだろうか? これは恐らく”男尊女卑社会”だからという皮肉な理由のためではないだろうか?
 そんなことを思ってしまった。

 ここで、日本について凄く考えさせられた。
 男性が女性からストーキングされるというのは、実際あるようだが若い女性がおっさんをストーキングはしないとう偏見。
 それはストーキングが恋愛に思考に直結しているせいでもあるのではないか?
 これが例えば、大切な人を殺された恨みでストーキングといういい方なら、どの年齢であっても、男女関係なく”ありえる”と思うのではないだろうか。
 なので、偏見というのはイメージが原因となっている場合もあるのではないかと考えさせられたのである。にしても、主人公は不幸である。
 
 さらにここで、その原因が明らかとなり、更に不幸だなと思ったのだった。
 しかしながら主人公は、凄く酷い扱いを受けてはいるが、愛されキャラだよなあと感じました。このストーキングから解放される日はくるのか? 解決するのか?
 この先どうなっていくのか、とても楽しみだなと感じました。
いつもとは違うというのは別パターンになるということですからね。

ななさんの感想、興味深いです。
たしかに、イメージや当たり前に思っていることからの偏見ってあるだろうと思います。
小説とかにできる面白さやコントは、偏見の裏返しやひねりかなと。
若い女性からストーキングされるおっさんというのは、あってもとてもとてもレアケース、あまりあり得ないことと人が認識しているからこそ、笑いに繋げられるんだろうなあと思います。

ありがとうございます。主人公はそのとおり色々不憫ですが、まわりに愛されているキャラです。それでバランスをとっている面もあります。
続きを楽しみにして頂き、嬉しいです。コメントをありがとうございます!!
[良い点]
もうアイデアの勝利ですよね。物語や作者の都合に振り回されるお役所仕事の悲哀と、軽快でテンポのいいやりとりが癖になります。
[一言]
まだ11話までしか読めていませんが、メタ的なことを言うと、本間たちも創作の中の存在なわけで。彼らがどんな結末を迎えるのか、楽しみにしています。
感想をありがとうございます!!
アイデア一つでのりきってます。
真面目で人の好い主人公と一癖もある脇役たちの物語です。お役所仕事の悲哀とテンポの良さは書きたかったところなので、とても嬉しいです。

本間さんたちは創作ものを相手にしていますが、我々から見たら彼らも物語のキャラですよね。
楽しみにして頂き、喜びです。
[良い点]
レビュー全文

【簡単なあらすじ】
ジャンル:現代ファンタジー
未完の物語は時々暴走する。それは一般人には知らされていない真実。それを食い止めるため架空の公務員、『物語終了課』の人々が活躍する物語。主人公は仕事以外にもいろんな難題に直面していく。

【物語の始まりは】
物語終了課がどんなところでどんな仕事をしており、どんなタブーとルールがあるのかが明かされるところから始まっていく。

【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】
簡単に説明すると、未完の作品を強制終了させる仕事が物語終了課。
しかしそれにはルールが存在する。例えば昔話によくある”めでたしめでたし”で終わらせてはいけないなど。
仕事が山積みなのだろう、10ページ以内に終わらせているものがほとんどで、主人公曰く”物語が好きな人はこの課に向かない”ようである。その理由は作中にて。納得の理由である。
ポメラとは……キングジムが製造販売するデジタルメモのことらしい。商標登録されている。この課では4つのアイテムを常時携帯して置かねばならないようだが、その内容が変わっている。
未完作品は時々暴走する。
クラムボンとはなにか?  宮沢賢治の短編童話「やまなし」に登場するもの。何を指すのかは判然としない。(Wikipedia調べ)

【主人公と登場人物について】
物語終了課は架空の課であり公務員のようである。
主人公は文部科学省の下、地方文化局の物語終了課の係長。
物語を強制終了させるお仕事をしているが、人情味があり優しい人でもある。

【物語について】
主人公の所属する課に新人が入り、彼女に仕事を教えるところから展開されていく。彼女は物語が好きらしく、事前にこの課についていろいろ下調べ済みのようだ。だが恐らく、彼女の知らないことは存在する。
主人公が新人への説明の最中に問題が発生。その理由こそがこの課の存在意義であり仕事内容の一つでもあるようだ。つまり何故、未完の物語を終了させる必要があるのか? ということ。

一話での面白いところは、プロットの立て方をミスすると自分の首を絞めるということが改めて学べるところである。コメディではあるが、創作をしている人たちにとっては共感を得ることも多いだろうし、教訓にもなるのではないだろうか? ラストに悩むという人は数多くいると思う。それこそ、何処までいっても終われない、気づけば100万文字。このままでは200万文字も行きそうなど。終れない理由、終わらせるためにはどうするべきだったのか? を学ぶこともできるコメディだなと感じた。その上、かなりの知識がないと書けない物語でもある。全体に笑いながら創作について学べる作品。

【良い点(箇条書き)】
・設定が細かく、縛りがあるのが面白い。
・コメントを見ていると、みんなで頭を使うという方向に行っているのが面白いと感じる。作品を読んでアイデアが湧くというのは、正に物語を書こうとする原点。通常物語というと読者向けだが、作家向けでもあるというのは珍しいと感じた。
・物語の主人公と話すということは、なかなかないと思う。物語の中に入るとはどういうことなのか? が体験できる作品だ。
・創作論も学べる物語である。
・主人公の思考を辿り、一緒になって思案に耽る物語というのは、ミステリーではよく見かけるがコメディを含む物語では珍しいと感じた。
・物語自体の設定が活かされているので、無茶な終わり方ができないというのも面白いと感じた。

【備考(補足)】9話まで拝読
【見どころ】
この物語は、一見物語を終わらせる側主体に感じられるが、とても奥が深く”物語の主人公にとっての幸せとは何か?”を考えさせられる物語である。それはきっと、本当の意味でのハッピーエンドなのだろう。物語とは設定や人物の背景、世界観などによって作者が任意で考えているのとは別に、ナチュラルな人生というのが存在すると思う。
例えば、異世界転移した人物が、そこに居たいのか? それとも戻りたいのか? 性格や境遇によって違うなど。作者というのは、自分の作り上げたシナリオ通りに物語を進めていく。しかしもし、登場人物に自分の意志があったなら、その意思を無視している物語も存在するはずだ。それはすなわち、設定に対して不自然な物語ということ。
物語においてのリアリティとは、舞台や設定に対して作られるものである。違和感が生じたら、不自然さがあるということ。そんなことを改めて考えさせられる作品でもあるし、物語を紡ぐということに責任を持たなければならないということにも改めて気づかされる。笑い、面白さ、感動、驚き、閃き、そして学びの詰まった物語という印象。
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? おススメです。
[良い点]
アイディア、文章、キャラクター、どれをとっても非常に優れた作品だと思います。
物書きであれば、誰もが作者さんのセンスに嫉妬するでしょう。
  • 投稿者: 双六
  • 23歳~29歳 男性
  • 2021年 10月01日 23時09分
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