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感想一覧

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[良い点]
狭い空間で生きてしまったがゆえの、物悲しさを感じた。
この坊主が、きちんと学んだ上で寺を継いだのなら、己の生き様にも価値を見いだせたのであろう。
自分の方がちゃんとしているのにと感じながら、身近な者の成功に羨望を抱くのはよくあること。
外に目を向けることができれば、狭い空間を飛び出すことができれば、違う生き方もあっただろうにと、深くかんがえさせられた作品

地辻夜行様

 この度はご高覧、並びにご感想を真にありがとうございました。
 仰られる通り、この作品には閉じた環境の中で己の世界観に固執してしまった人間を描きたかったので、物語の意図を汲み取って頂き、光栄の至りです。
 主人公の坊主の人生には、幾つもの選択肢があった筈ですが、脇目を振らずに一念専心に進んだ終着点でした。
 頂いたご感想を励みに、研鑽に励んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。
[良い点]
『悪事も成せぬ半端な坊主では、徳も積めぬか』

私はこういう愚直なやつって好きです。
真面目一徹に働いていたサラリーマンがふと衝動的に風俗に入ってみたけど結局何もできずに金だけ払って出てきた、みたいな。
で、自分にはやっぱり古女房が一番だ……と悟るみたいな。

何か違いますね!

でも猫ちゃんが気にしてないから畜生道に落ちなくて済みますかね。
やったぜ!
[一言]
過去に読んで評価だけして感想を書いてなかったので再読しました! なんとも深い!

なんか仏教の言葉で悪人こそが救われる的なやつがあったのを思い出しました!
  • 投稿者: 暮伊豆
  • 2021年 05月14日 02時25分
暮伊豆 様

 ご感想をありがとうございます。お返事が遅くなってしまい失礼致しました。
 この物語の主人公は、真面目だけど他に何も取り柄が無くてぱっとしない人物として描いたので、好きと言って頂けて嬉しいです!
 
>なんか仏教の言葉で悪人こそが救われる的なやつがあったのを思い出しました!

 仰る通り、作中の言葉は親鸞の筋の仏教書の歎異抄から引用致しました。悪人正機説です。
 そんな言葉もあったかなあ、とぼんやり思い出して頂ければ幸いです。
[良い点]
仏教の事をよく知らないながら拝読しました。
ある種の哲学を感じました。マニュアル通りやっている人が結果を出せず、好き勝手やっている人の方が上手くいく。日ごろ身の回りでも、よくありますね。
先日テレビ番組で市川猿之助さんが言っていたのですが、
型をきちんと身につけた上で破るから「型破り」
何でもかんでも好き勝手やるのは「型なし」
だそうです。
この考え方はすごくしっくり来ました。
当代の坊主は悪くないはずです。本来プラスマイナスはゼロで、損しているわけではありません。先代が型破りでプラスの結果を出していたので、比較してしまうだけなのではと、私は感じました。


[一言]
当代坊主の侘しさや煩悩が切なかったです。
すごく素直で真面目な男だったんですね。こういう愚直な生き方好きです。

優月茜様

 この度はご高覧頂き、誠にありがとうございます。
 当作品では仏教要素はエッセンス程度の使用に留めております。
 市川猿之助さんの「型破り」と「型なし」の話は私も大好きです。何事も守破離の順を墨守して、一つずつ自分のものにしてから新な可能性を探していきたいと思っていますが、一事を身に付ける事さえ追いつかない非才の身なので、難儀をしております。
 当代の坊主は悪くなかった、こういう愚直な生き方は好きだと言って頂けて凄く嬉しいです。決して悪人ではないものの、真面目で要領の悪く、人生の隘路に迷い込んでしまった人間として描きました。
 素敵なご感想をありがとうございました!
 
[良い点]
 この時代(いつか不明としても)だと本の一冊が貴重だからなあ。教義を知らない坊主がいてもおかしくない。

 元の民謡は楽しい歌い方に対してとんでもない動物虐待なのですが歎異鈔的な教義と組み合わせてみるとそれはそれでなるほどと納得できてしまうのです。
[気になる点]
 歎異鈔自体は読むとアレになる人が続出したらしく、蓮如本(「大事な聖典だけど素人にはオススメできん」ただし禁書の類ではなく蓮如本の解説書はあったみたい)以降として和尚さんが見た啓典はそういう学識のある方がなんらかの形で田舎まで持ち込んだものなのかも。

 意図的に悪事を行うわけでなく、生きていく上で必要な悪事、捨てられない煩悩やしがらみに悩み苦しみ平穏な心と無縁でも仏は人を見捨てない(そもそも歎異鈔成立時代は戦乱の時代で坊主と言えども若い頃は多少人殺しなどしていてもおかしくない)ってことだから、和尚さんに答えるなら『正しいを人に押し付ければ正しいではなく強制になる。それは針地獄に落ちる。孤独であっても孤高であれ悪に染まるな。罪を憎んで人は憎まずでおねがいします』というか。
[一言]
 このまま和尚さんが死んでもおかしくない終末感あるエンディング。
鴉野 兄貴様

この度もご感想、まことにありがとうございます!
流石のご慧眼! 即興に近い感じで書いた作品ですが、物語の着想は『山寺の和尚さん』×歎異鈔でした。
作中に幾つか、少々の仏教知識がないと分からないかな、程度のネタを混ぜているのですが(そうどうとは何かとんと分からぬとか、親鸞のしの字も知らぬとか)
鴉野様なら基礎教養、というか常識レベルのネタと思われるでしょうが、それすら拾って頂けるか怪しく思う昨今です。
この方なら完全に分かって下さっている! と思える方にご高覧賜るのは、作者として無上の幸いです。これ程までに深く拙作を読んで頂き、お礼申しあげます。