感想一覧

あき伽耶様、こちらの「夜泣きする石膏像」をお読み頂きまして誠にありがとうございます。
学校七不思議系のジャパニーズホラーと夏期公式企画「夏のホラー2015」へのオマージュを込めた本作、ご評価頂けて喜ばしい限りで御座います。

石膏のマルス像の顔がサッカー部の武関君に酷似していた理由に付きましては、様々な解釈が出来るように工夫させて頂きました。
妊娠の責任を取らなかったダメ彼氏でも松賀本さんには未練があったのかも知れませんし、或いは石膏像の芯にされた赤ちゃんの魂が何らかの影響を及ぼしたのかも知れません。
ここは私としても拘らせて頂いたポイントですので、御注目頂けて喜ばしい限りで御座います。

絞殺された赤ちゃんの魂が夜泣きしていたのは両親を探し求めてという動機で、当人としては悪意はなかったと思います。
とはいえ件の夜泣きは、運悪く耳にした宿直の先生や警備員の証言によって学校の怪談として広まり、夜泣き声が耳にこびり付いてしまった松賀本さんは、罪悪感から自ら鼓膜を破ろうとする程に精神を病んでしまいました。
身から出た錆とはいえ、何とも気の毒な事になった松賀本さんですが、いつか立ち直って欲しいですね。

励みになる御感想、誠に感謝致します。
数ある「あの一作企画」参加作品の中で本作を御読み頂きまして、誠にありがとうございます。
こちらこそ、お見知り置き頂けて喜ばしい限りで御座います。

黒星★チーコ様、こちらの「夜泣きする石膏像」をお読み頂きまして誠にありがとうございます。
学校七不思議系のジャパニーズホラーと「夏のホラー2015」へのオマージュを込めた本作、ご評価頂けて喜ばしい限りで御座います。
毅然とした態度で避妊する事もしなければ産み育てる覚悟もなく、そのまま生まれた赤ん坊を絞殺して死体遺棄にまで及んでしまった。
そうした松賀本さんの行動は決して褒められた物ではありませんが、今回の一件は彼女にとってかなり酷な結果になってしまいましたね。
松賀本さんがこのような事になってしまい、教育実習生の茨木先生や美術部員の山里さんの心にも暗い影を落とす事になったと思います。
励みになる御感想、誠に感謝致します。
数ある「あの一作企画」参加作品の中で本作を御読み頂きまして、誠にありがとうございます。

みこと様、こちらの「夜泣きする石膏像」をお読み頂きまして誠にありがとうございます。
学校七不思議系のジャパニーズホラーと「夏のホラー2015」へのオマージュを込めた本作、ご評価頂けて喜ばしい限りで御座います。
予期せぬ妊娠で生まれた赤ん坊の絞殺と死体遺棄は、当事者である松賀本さんとしても辛い事だったのだと思います。
そのため、事件を隠ぺいしたつもりでも後ろ髪を引かれる思いは常にあって、入学当時の快活さを失っていたのでした。
とは言え石膏像に塗りこめられた赤ん坊の魂としては、恨みつらみよりも母親である松賀本さんに迎えに来て欲しい一心で夜泣きを続けていたのだと思います。
また、石膏像がキーアイテムとなるため、舞台となる美術準備室の描写には特に拘らせて頂きました。
この時に色々と調べた結果、静物デッサン用の石膏像のモチーフとして起用される人物の人選に少し詳しくなれた事は、ちょっとした副産物と言えそうです。
励みになる御感想、誠に感謝致します。
数ある「あの一作企画」参加作品の中で本作を御読み頂きまして、誠にありがとうございます。

乾レナ様、お読み頂きまして誠にありがとうございます。
石膏像の赤ちゃんにも思いを馳せて頂き、感謝感激でございます。
石膏像の顔が武関君そっくりになっていた理由への御考察が、実に愛に溢れた丁寧なもので、作者冥利に尽きる思いでございます。
乾レナ様のおっしゃる通り、結果的には絞殺の後に石膏像に塗り込めてしまったものの、穂津美さんの心の何処かには産み落とした赤ちゃんへの母性があったのでしょうね。
死体を遺棄せずに石膏像に塗り固め、自分と武関君が通う高校の美術準備室に置いたのも、「生まれた子供を完全に闇から闇へ葬るのには忍びない。」という親心が無自覚のうちに働いたからなのかなと、頂いた御考察から気付かされた次第です。
ありがとうございます。
励みになる御感想、誠に感謝いたします。

徳田タクト様、お読み頂きまして誠にありがとうございます。

今回の短編は、「水子の墓や病院で赤ちゃんの霊が夜泣きするのは自然だけど、学校で赤ちゃんの夜泣き声が聞こえたら怖いだろうなあ…」という発想から、プロットを組み始めました。
すると、「学校に赤ちゃんの霊が出没するなら、その赤ちゃんの死体は学校の何処に隠されているのだろう？」という疑問が湧いてきた次第です。
理科準備室の標本や家庭科室の食材など、候補は幾つか上がりましたが、結果的には石膏像に落ち着きました。
どうやら、小中学生時代に江戸川乱歩先生の少年探偵団シリーズを愛読していた私の脳内では、「石膏像＝死体を塗り込める物」という構図が出来上がっていたみたいです。
そして、「石膏像を作っても不自然ではない人」という条件から逆算して、松賀本さんを美術部員に設定致しました。

私は小説の登場人物名をつける時は、基本的には関西の地名や観光地から頂いているのですが、同情の余地のないヒール役に関しては、その人物を表す特徴から命名しています。
例えば、「恐竜を生体兵器に改造したマッドサイエンティストを『ダイナソー』から大野創一郎と命名する。」という具合ですね。
今回の場合、「女子高生を妊娠させた無責任な男子生徒」という属性から、「無責任→武関仁志」という命名に至った次第です。
こうして見直してみますと「ハイスクール！奇面組」や「まじかるタルるートくん」等のジャンプ系ギャグ漫画にいそうな名前ですね、武関仁志君。

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