エピソード177の感想一覧

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[一言]
>何を隠そう世界大戦の元凶となるのが、こちらの光属性の塊のようなハンナさんなんだからね。彼女が善意で量子コンピューターの技術を世界に無償公開したせいで各国のパワーバランスがめちゃくちゃになった結果、悲惨な戦争に突入するというのが本編の正史。


 善意という言葉を正確に使うなら「厚意という私的意思」ではなく、「公的な社会上の影響を善い方向へ向ける意志」なのですが、「善意の第三者」という法的概念を歪めた役人や、「善意の皮を被って利権を漁る政治屋」が、臆面もなく自分の行動はすべて善意などと騙り、御用マスコミが故意の誤用をして、バブル以降からは「公私混同の弊害や悪意を考えようとしない人間」の声が大きくなってしまいましたから

こういう「私的な善意という言葉の使い方が一般化」しそうですが、こういう「後先を深く考えない場合」は善意ではなく

彼女が厚意で量子コンピューターの技術を世界に無償公開した
OR
彼女の独善で量子コンピューターの技術を世界に無償公開した

このどちらかが「公私混同の弊害や悪意を考える人間の善意という言葉」の正しい使い方でしょうか。

本人の心情を擁護するなら「厚意」
客観的に対応の愚かしさを指摘するなら「独善」

どちらも「善意」とは似て非なるものです。

前者は「歴史から学ばず社会を見ない愚民化政策の被害者」
後者は「社会を自分中心でしか見れない傲慢な改革者」
の表現。

そして、「善意」は「弱肉強食を否定し知性と理性を人類の生存戦略とした共存原理」に則った「善」を目指し、「暴力原理による権威や悪意を律する意志」

 そういった事柄が平成から令和にかけて、どんどん曖昧化さする誤魔化しが行われ「民主主義国家のはずが権威主義国家になっている日本」を諦めて肯定する者たちの声が大きくなってきている気がします。

 歴史的に考えると「民権国家の腐敗と社会モラルの低下」がこういう「権威主義という反民主主義による愚民化政策が強力に行われる状況」では起きてしまいます。

 そういう現実を考えるとこの作品のテーマとして、「公私混同の弊害や悪意を考える人間の善意という言葉」の正しい使い方は必要に思えますねぇ。

  • 投稿者: OLDTELLER
  • 2021年 06月29日 13時29分
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