感想一覧

[良い点]
　大人になるためには、十五歳になったらマユの中で羽化する。
　そのためにはいったん溶けてしまう。記憶も失ってしまいます。怖いようですが、昆虫であればあたりまえにしていることでした。
　ただセトは、ただひとつ、とても大切なことが昆虫とはちがっていました。リンカを好きだという気持ち、昆虫にはない感情が残っていましたね。この物語、そこがとてもよかったです。

　あとがき。
　昆虫の『翅はね』を『羽』と誤記していました。
　と、ありますが、これは使い分けの問題で、いちがいに誤りではないと思います。
　老婆心ながら……。
　たしかに生物学上では、昆虫の羽を専門用語で「翅」と表記しますが、小説などであれば「羽」の方が一般的なような気がします。特に童話では、漢字は子供が読みやすく、わかりやすい「羽」の方が適していると思い、私は昆虫であっても羽と表記しています。
　多くの小説で確認していませんが、プロの方が書いたほかの小説などを参考にしてくださると良いと思います。　

[良い点]
触覚があって翅があって、ファンタジーですね(*´ω｀*)
リンカ視点も楽しみです。

この作品、雰囲気は童話ですが、子供むけにすると表現が限定されて書きづらいですよね。
それで今 私も苦しんでおります…！

ファルコンの星のほうは触覚はなかったはずと思って読み直して……あの作品の映像の美しさ・哀しさがとても綺麗で、泣きそうになりました(´；ω；｀)何度読んでも好きなお話です。
[一言]
羽化後のセトの様子を読みながら、
認知症になるというのは、セトのように感じることなのかなと思いました。

[良い点]
拝読しました。

終始、柔らかい雰囲気でお話が進んでいきますが、羽化すると記憶を失ってしまうなんて、悲しいですね。
家族や好きな人を忘れてしまう。そう考えれば、怖くても仕方がないですよ。
次話は幼なじみリンカ目線のお話でしょうか。後半はどうなるのかな。気になります。

読ませていただき、ありがとうございました。