感想一覧

[良い点]
はじめまして。

薔薇戦争終結後の15世紀イングランドを思わせる世界観がとても魅力的です。ギルフォードはリチャード3世、エリノアはエリザベス・オブ・ヨーク、ウォルターはヘンリー7世がモデルかな……？ と思いながら読み進めていました。

エリノアが追憶するギルフォードとの思い出が切なくて、胸を締め付けられます。
ウォルターはエリノアにとっては仇ですが、それでも本心を押し殺して必死で笑みを浮かべるエリノアが健気で哀れで、王家に生まれ望まぬ結婚を強いられた女性の悲哀を感じさせます。
それでも、ありのままのあなたでいればいい、ギルフォードを忘れる必要はないと言ってくれたウォルターの優しさには思わずぐっときました。エリノアも救われたのではないかと……。
[一言]
史実に裏打ちされた世界観が素晴らしいです。しっかり時代考証をされたことが伺えます。落ち着いた上品な文章も世界観にマッチしており、とても読みごたえのある作品でした。
二人で支え合いながら共に平和を築いてゆくのだろうと思わせるラストも、余韻の残るものでした。

実は読ませていただくのはこれが2回目なのですが、何度読んでも素敵な作品だと思います。

[良い点]
イングランドの薔薇戦争を思わせる王位継承争いが、しっかりえがかれていて世界観に引き込まれます。いわゆるナーロッパで側妃とか、側室の子に継承権とかがないところも、違和感なく読めてすごく良いです。魔法とかの出てこないとこも好みです。
[気になる点]
まだ最後までよんでないですが、完結してしまってるので、読み終わったら、きっとエリノアロスに陥ると思います。
[一言]
シリアスなお話でも、単行本とかコミックスにしてほしいです…