感想一覧

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[良い点]
・開幕スシ・シンギュラリティでにっこりしました。やはりユートピア的合成食品はいい文明。

・「エネルギーそのものを信仰する宗教」「高エネルギーがきっかけでヤバい扉が開く」という概念は『王港の一族』から出てきていますが、SF伝奇として面白いガジェットだと思います。邪推ですがちょっと『プロメア』や『ゴジラ』へのリスペクトも感じられました。

・メインキャラが三人ともこれ以上ないくらい仲良しなのに綾乃・夸克と志露江の間で身分・能力・関係においてどうしようもない断絶があるのが切なかったです。
[一言]
・グワーッ幼馴染三人! ポストアポカリプス閉鎖環境における共依存めいた友情! なお目を逸らすことのできない親友二人との隔絶! そして訪れる永遠の別れ! つらい! 足立区が滅ぶ!(滅んだ)


お読みいただきありがとうございます!

絶対に3Dプリンタ使うスシバーは出したかったので大変満足でした(笑)
『王港の一族』があの異形の一族だけの宗派だったのに対し、人間達がその信仰心を持ったら世界が滅亡するのでは? と思ったのが話作りの始まりでした。
ただプロットを書き終えた段階で、「……これプロメアでは??」と気付いたのですがもう遅い。
(地殻の放射性物質を通して高次元存在と通話する開祖の話もあったのですがくどいのでボツになりました)

核融合炉はよくある磁気閉じ込め式だと人が飛び込めないので悩んだのですが、Zマシンの存在を思い出し、「いける!」となりました。
以前に調べたものが何に役立つのか分かりませんね(笑)


志露江は信徒達のコミュニティでは綾乃・夸克の側しか居場所がありませんが、どうせみんないなくなるのでその日を心待ちにしていました。
ただ(戦争中ということもありましたが)綾乃と夸克がいたので、志露江は等離子会を飛び出すこともしませんでした。
綾乃と夸克も志露江の葛藤を知っていましたが、志露江がいなくなることを考えたくないのでそのままにしていました。
なので彼女らが自由になるには、信徒全員がこの世界からいなくなる必要がありました。
だから晴れ晴れと最後の日を過ごしました。

………そういうことは作品中に描くべきなのですが、ワザマエが足りず実際ブザマ。なんたるサンシタか。


最初は足立区だけ滅ぼすつもりだったのですが、差別は良くないと思い直し、人類みんな滅ぼすことにしました。壮大な方が楽しいですしね!
滅亡ものは初めて描きましたが、とてもとても楽しいです。ポストアポカリプスにみんながハマってしまう理由が分かりました。これは良い娯楽。
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