エピソード44の感想一覧

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[一言]
ネイの誘惑魔法のくだりは茶目っ気ってわけでもなさそうですよね…出自のこともあり知らない環境に放り込まれて周りの人を信用できなかったのかもですが
現在ではシュリのことはちゃんと信頼していたのでしょうか
生焼け肉様!
生焼け肉様~!
感想ありがとうございます~!!!

シェザード編を書くうえで必ず書きたかったポイントに反応していただけてめちゃくちゃ嬉しいです!
漫画で例えるならネイの笑顔で残酷なことを言うシーンは見開きです!
ありがとうございます!
・゜・(つД`)・゜・

族長たちに誘惑魔法が効かなかったのはそもそもユグナ族に魔法耐性があったからですがネイには分かるわけもなく、なんで効かなかったんだろうと考えていた折りに世話人のあの発言があり、じゃあ体力もばっちりな今なら魔法が効くだろうと考えたネイは行動に移します。

試しにシュリに「実はあなたのお父さんたちを操ろうとしてたんだよ」と打ち明けてみたわけですが、誘惑魔法はそのような不信感を抱かれるであろう状態でも自分に性欲さえ向いていればかかるので、シュリには話してみても問題ないだろうという判断でした(下心があると気づいていたわけです)。

結局シュリにも魔法はかからなかったのですが、シュリが「僕はもう君の魔法にかかっている」と告白めいたことを言ってきたのでネイは驚きました。

その時にふと口をついてしまった言葉が「じゃあ私のために親とかみんな殺してきてよ」でした。

生焼け肉様の御指摘通りです。
どんなに献身的に看病されようがネイにとっては誰も信用できない状況であることに変わりありませんでした。

ですが、ただひたすら純粋に、理由もなく自分に好意を寄せているシュリと触れあうことで少しずつ心境に変化がありました。
それが「親とか殺してきて」という言葉で現れたのです。
仰る通りこれは単にシュリに返した茶目っ気のブラックジョークというわけではなく無意識に「この人なら信用できるかも」と仕掛けた踏み絵であり、同時に「出来るわけないよね」という拒絶でした。

前話でさらっと書きましたがネイは任務につく前に家族を殺しています。
家族殺しはテロ組織が少年兵を組織に依存させるためにやらせる常套手段だったりしますが、ネイはシュリにこう問うことで自分と同じところまで堕ちる覚悟があると答えて欲しかったわけです。
ですが、どぎついブラックジョークだと解釈したシュリは本気にしませんでした。

以上、見ず知らずの娘の境遇が不憫だと泣いて怒るユグナ族と、民族のアイデンティティのために個の心を殺すアシュバル人の双方の環境で生まれ育った男女が出会ってしまった恋愛悲話でした。

現在ではシュリのことをちゃんと信頼していたかについては御想像にお任せします☆
(´▽`)フフフ…!

信じるということ、という副題は色んなキャラにかかっています。
次話も何卒宜しくお願いいたします!
ヽ(*≧ω≦)ノ
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