感想一覧

[一言]
雪の結晶を花に例えているのかな？
素敵ですね！

少し気になったのは、ロッカがフィルンをお父さんと呼ぶところ。
父や母の概念をロッカはどのように学んだのかな、と思ってしまいました。場合によっては、その過程で母に会いたいという気持ちがうまれてもよさそうだな、と。

[良い点]
懐かしい匂いのする童話か絵本のような味わい。素敵でした✨
冬にしか相手を感じられないロッカとアドラは織姫と彦星のように切ない。けれど、雪と氷ばかりの音のない季節だからこそ感じられるものが引き立つとしたら、とてもロマンチックだなとも思いました(*˘ω˘)

[一言]

　では、ぼこぼこに書いてと言われたのでぼこぼこにします。

　最初に、筆致があざやかでした。ミカディアに見られたように風景や心情の描写がよく、文章力が高いなと感じました。山下りの最中に疲労から休憩を必要とする母親とそれに焦れてさっさと行ってしまう父親の様子、フィルンがロッカを愛して熱に焼かれて解けていってしまう点などは非常によかったと思います。

　反面、お話自体はわりと退屈に感じました。語り手とロッカの繋がりが仄めかし程度に終わっていて(男の子から見た祖母がロッカ？)、そもそも攫ってきた元凶の一つあるアドラが帰す帰さないで悩んでるのは、てめーが攫ってこなかったらこんなクソ面倒なことになってないんだよ、と思いました。主題とは違うはずなのにストックホルム症候群のことを思い出しました。

　そもそもロッカ自身の意思でお話が回っていないことも結構不満でした。花を見たい、帰りたい、程度の意思確認はするものの、ロッカがなにか強く行動を起こすことはなく他人任せなりゆき任せ。母親の元へ帰すことも半ば一方的にアドラが決めてしまいます。
　女一人の力ではなにもできないだろう、みたいな無力感を覚えなくもなかったです。

[一言]
哀しさの中、胸に暖かさの灯るような素敵なお話でした。

フィルンのロッカへの父性愛、すれ違ってしまったアドラとロッカの想い。
どちらもハッピーエンドとは言えないけれど、確かに愛を感じました。

描写も綺麗で、アドラの飛び立つシーンや花を届けるシーンが印象的でした。

最後の冬の世界と春の世界を越えて想いを届け続ける雪の結晶の魔法がとても素敵でした。

[一言]
昔話のような幻想的な話でした。冬と凍えるような冷気、そして白銀に染まった山が目に見えてくるみたいです…

素晴らしかったです。はい。

[良い点]
大人の冬の夜にぴったりのせつない恋の物語です。せつないけれどこの終わりの余韻がいいですね。
[一言]
脱帽ですよ。まさかあの絵からここまでふくらませて小説を書けるとは（笑）しかも一日で。

miccoさん最高です。